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お金に困り、公園のベンチに座り込んでいると見たことあるような顔の女がゆうみの目の前を通りすがった。
ゆうみはすぐにわかった。中学の時の友達だった。
すぐにその友達に声を掛けると友達はゆうみに振り向き、少し引いていた。
『ゆうみ…だよね?久しぶりだけど、髪伸びてない?』
そう、ゆうみは1年半くらい髪を切っておらず、元々ロングヘアだったからか、髪はかなり伸びていた。
引きこもり生活だったのもあるし、切りに行く金も無かった。
ゆうみは今の自分について、友達に全て曝け出した。
それを聴いた友達は金を稼ぐ場所あるよ。と言われ、スマホを取り出し、スマホの画面を見せる。
その画像はキャバクラだった。
『女はお金に困った時はこういうとこで稼ぐのが一番よ。ゆうみ、顔は良いんだし髪整えれば若いし客も寄り付くよ。』
友達にそう言われるが、ゆうみはイマイチ乗り気になれなかった。
乗り気じゃなさそうなゆうみを見て友達はこう一言追加する。
『これが最終手段よ!大丈夫、ゆうみなら行けるって!一杯稼げるよ。』
と言って、紙にお店の名前と電話番号を書いてゆうみに渡すと
『また話そー、あたし学校あるから。』
と言って手を振り友達は去って行った。
ゆうみはまた公園のベンチに座り、友達に渡された髪をずっと眺めていた。
悩んでいた。自分はこの業界でやっていけるのか…この年で行けるのか。
だが、数分で決心した。今の自分にはこれをやっていくしかない!と…
決意したゆうみは公衆電話でポケットに入っていた10円玉を入れて、友達が教えた店に電話をした。
お店は明日に面接するという事で話がついた。
そして翌日、キャバクラの面接を行う。
『若いし、可愛いし、阿婆擦れ感無いけど…髪を整えて欲しいね。それ以外はいいかな。明日からうちのみせ来てもらえる?』
店長と面接になったがすぐに採用になった。でも、髪の毛どうすれば…と考えていると昨日会った友達に面接したキャバクラの前でばったり会う。
『あ、ゆうみじゃん!どうだった?!』
『明日来てって言われたけど…髪の毛整えておけって言われた。でもお金無いのよね。』
と言うと、その友達はバッグから財布を取り出し、札を出すとそれをゆうみに渡す。
『髪の毛くらい整えなさいよ笑 明日からあたしと一緒だね!あたしもここでお金稼いでるの、じゃーね。』
ゆうみは友達からもらった金で美容室で髪を整えると、明日に備えて公園で寝た。
そして翌日、ゆうみはキャバクラで働くことになった。
キャバクラには友達も居り、少し緊張がほぐれた。
客層は年輩のサラリーマンがおおく、その方と接客をする。
数日後にはゆうみの人気はあがり、指名が多くなった。
家が無いと友達に打ち明け、友達の家に住むことになった。
キャバ嬢となり、金もがっつり稼いでいったが、キャバ嬢となって半年が過ぎた日の事だった。
仕事が終わって帰っている途中、何者かに後ろから手で口を封じられ、無理やり近くに止めてあった車に乗せられ、強姦された。
顔には見覚えがあった、キャバクラによく来る常連客だったということは…
それがきっかけでゆうみはキャバクラに対するトラウマができ、キャバクラをやめてしまう。
キャバクラをやめた後は風俗へと移動し、風俗ではサービスとルックスでかなりの人気嬢になっているみたいだ。
何回か雑誌の表紙に出されたこともあるらしい。
こういちろうはゆうみの過去の話を聞いて無意識にゆうみを抱きしめていた。
『ゆうみも辛い想いをしていたんだな…』
こういちろうの目には涙が流れていた。
最終更新:2014年11月20日 16:51