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小銭は早速黒角竜に変身し、地面に穴を掘った。
ネジ「小銭のあの大きさじゃ一撃一撃が致命的だ。必ず躱す」
ネジはそう呟き、耳に神経を集中させる。
その直後、突然背後から巨大な何かが襲い掛かる感覚を覚えた彼は咄嗟に身体を横に投げた。
小銭(躱された......!)
ネジ「今だ! 影分身!」
ネジと同じ容姿の分身が何百人と現れ、小銭に襲い掛かった。
小銭(ケッ、こんな虫ケラ共の攻撃.......!!)
小銭は角や尻尾を振り回し、彼の分身を次々と振り払っていく。
ネジ(さすがにあれだけの大きさじゃ、ほんの時間稼ぎにしかならないよな。最も、俺は最初から時間稼ぎのつもりだが)
突如ネジの分身が自発的に離れていき、不審に思った小銭は首を伸ばして背後を向いた。
ネジ「喰らいな!! 超大玉螺旋丸!」
ネジの掌に乗った青い巨大な玉が黒角竜の足に直撃し、それは体勢を崩してその場に横転してしまった。
ネジ(よし、効いた!)
小銭(チッ.....めんどくさいことしやがって)
小銭はゆっくりと立ち上がると、前後左右どちらを見ても人気がないことに気付いた。
小銭(何処だ......何処行った.......?)
彼がハッとして上空を見ると、ネジの分身が一人ずつ青い玉を掌に載せて自分に迫ってくることに気付いた。
小銭(させるか.....!)
小銭は瞬時に人間の姿に戻り、また別のモンスターへ変化した。
その直後、大量のネジの分身が小銭を覆い尽くす様に空襲してきた。
ネジ「うわああああああああっっ!!」
分身の中に混じって彼を攻撃しにきた本物は、彼に近付いた途端全身に電気を浴びる感覚を覚え、攻撃を中断してしまった。
ネジ「な、何だってんだ......ん?」
ネジが顔を上げると、そこに立っていたのは先程までとは違うモンスターの姿だった。
それは全身を白い鱗で覆われた海竜.....。
小銭(白海竜.....ラギア○ルス。
地上で放電出来る様になったが故、ネジの攻撃を防ぐことが出来た。放電中の俺に近付くのは自殺行為だからな)
ネジ(あんな姿になれるとはな......それより全身が麻痺して動きにくくなっちまった......クソッ)
ネジ(この勝負、あまり長引かせるとマズいと見た。次の一撃であいつを殺すしかない.....)
ネジはもう一度大量に影分身を増やし、時間を稼がせた。
小銭(また時間稼ぎ......同じ攻撃をする気か? いや、もっと大技が来ると想定した方が良い)
小銭は再び背中の電殻を光らせ、ネジの分身達を瞬殺する。
しかし、その時既にネジは攻撃の準備を終えていた。
ネジ「行くぞ.....! 風遁・螺旋手裏剣!!」
ネジは小銭の頭目掛けて高く飛び上がった。
しかし、小銭は空中では避けられない今を狙い、雷のブレスを発射する。
小銭(殺ったか?)
が、突如下から現れたネジの分身が本物の盾となり、雷ブレスは仕事をせずに消滅してしまった。
ネジ(勝った!)
その時、ネジは小銭の口に再び雷が込められていることに気付いた。
ネジ(二発目!?)
小銭(......勝った)
小銭が雷ブレスを放とうとした途端、突如彼の脳裏にいさなを殺してしまった時の感覚が蘇った。
小銭(...........)
その後、彼の頭にネジの螺旋手裏剣が直撃し、辺りは爆風に包まれた。
数分後、そこに立っていたのはネジ。
その目の前には小銭が転がっていた。
ネジ「お前......なんでブレスを撃たなかったんだよ......。撃ってれば絶対お前が勝ってただろうが」
小銭「......どうやら俺に人殺しは向いてないらしい......」
ネジ「誰だってそうだ!! .....ただお前は優しすぎるんだよ」
小銭「.....そう.....かもな......」
それが小銭の最後に残した言葉だった。
小銭死亡
計3/56名
最終更新:2014年01月10日 22:17