第二話「決起」
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直江はスレを立てた。
スレタイは「極悪非道な政府に正義の鉄槌を」
冒頭には「どうも直江です。ニュースは見たか?アニメだけでなく原作とゲームも全て排除するとよ。ヲタク狩りを始めるそうだ。俺も殺害対象だな。どうせ殺されるなら俺は立つ。決起する。今、全国のヲタクは政府を恐れ塞ぎ込んでいる。そんなんでは駄目だ。俺は不義なる政府と戦う。勇気有る者は俺に着いてこい。義勇軍を結成するべく全国に危険な方法で宣伝する。やる気のある奴は3日後国会付近に来い。」
「・・・・・これで良しっと!」
直江は本気で決起する事を決めた。誰かが立たなければならない。なら自分が立つ。直江の胸に烈火が灯った。
「まず装備だな。丸腰では戦えない。この辺の武具屋に頼もう。」
直江は休日には珍しく家を出た。家から3キロ地点にある装備屋に向かった。無我夢中で走った。日本を救うのは俺しか居ないと思っていた。
体力の無い直江だが今回ばかりは違った。汗を大量に流しながら疲労にも気づかず走っていた。
直江は慌てて装備屋に駆け込んだ。周りは草木に囲まれて寂しい場所であったが充実した品揃えの店である。
「装備屋」の暖簾を潜り、色とりどりの剣、刀、鎧、兜、銃、弓、キャノン砲、ブースターなど沢山あった。
「おっさん!お代は出世払いだ!俺は日本の為に戦う!俺の為に装備を揃えて作ってくれ!」
直江は目を血走らせて叫ぶ。
「今そんな気分じゃねぇよ。ニュース見たろ?こう見えておじさんもアニメファンなんだ。生き甲斐を失ってそれどころじゃ・・・・。」
店のおじさんは気が滅入っていた。良く見ると泣いていた。
「おっさん!俺はそのアニメを迫害する政府と戦う為に此処に頼みに来たんだ!どうか頼む!おっさんもアニメが好きなんだろ!?俺が日本にアニメもゲームも取り戻してやる!だからおっさんも俺の為に・・・いや日本の為に頼む!」
直江は汚い床でおじさんに土下座して頼んだ。もう後が無い。人員募集までしてしまったのである。
「・・・・・・本当か?本当に本当か?」
おっさんは半信半疑で聞いた。
「本当だ。俺はこの国の為に命を懸けて戦う。だから頼む。」
「・・・・・そういうことならタダでいいぞ。おじさんも腕の振るい甲斐がある。日本を救う勇者の為に奮発しよう。」
おっさんは最早ニュース番組しかやってないテレビに凭れかかりながら言った。
「サンキューおっさん!」
直江は再び土下座して感謝した。
「あ、一つ忘れてた。」
直江は真っ青になった。
「どうした?」
おっさんが泣きやんで顔色を変える。
「期限・・・二日しかねぇわ^^;」
直江は苦笑いで答えた。
「ぬ、ぬわんだとぉぉぉぉぉ!?」
おっさんも仰天した。
「お、おう・・・。決起人員募集して今から三日後に騒動を起こすつもりなんだ・・・。」
「仕方ねぇなぁ。日付は変えられないだろ?徹夜で何とかしてやる。お前は此処に泊まれ。」
おっさんは呆れた顔で言った。
「本当にすまない。その変わり何としてもヲタク文化を甦らせてやる。」
直江は自信ありげな顔で言った。
最終更新:2015年10月07日 23:37