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装備屋のおっさんは二日連続徹夜で直江の為に制作した。
そして二日目の朝・・・
直江も居ても立っても居られなかった。だから二日間眠れなかった。最も制作の音が五月蠅いのもあったが・・・・。
「ふわぁぁぁ〜。そういやアニメが無くなったから何年かぶりに良く寝たな。」
直江は欠伸をしながら呟いた。こんな健康な欠伸をするのも何年ぶりであろうか。
「おい兄ちゃん!出来たぞ!早く来い!」
二日徹夜した後の声とは思えない元気な声だった。
直江は汚い階段を駆け上がり、二階の製作所にドタバタ音を立てながら向かった。
其処には直江も感激する武器、防具が。
「おう兄ちゃん出来たぜ!これで俺の役目は終わった。日本の為に頑張ってくれ!」
おっさんはそう言うと、やはり疲れてるのか、欠伸をかいて寝入ってしまった。
「す、素晴らしい!これは期待に添わないとな!」

装備の内容は・・・・
まず兜は主人公の名に相応しい「愛」の文字が前立てで作られていた。しかし戦国時代の物の兜では無く、ちゃんと近代的に作られていた。
銃で敵を狙い撃つレンズ、敵味方を分別しサーチする機能・・・。色は「愛」の部分が金色、兜は黒、レンズはオレンジ色。
鎧はディスガイア最強の鎧「超合金ロボスーツ」に改良を加え、ブースターとガンダムに良くある光の翼が内部に搭載され、肩の部分には強そうな黒い棘が。腕の部分にはバズーカ砲、キャノン砲が搭載。
足の部分にもブースターがあり、靴には下付きのブースターが内部搭載されていた。これで少しの距離なら低空飛行くらいは出来る。
武器は少し前まで直江は「呂布」と名乗っていたのを思い出して改良を加えて炎属性を宿す奉天戟と幻の銃「エトワール」。それに背中に付ける剣は「エクスカリバー」。
そしてその全てを覆い隠すかの様な黒いマント。
以下にも近代、未来的な装備だった。
「充分過ぎるぜ・・・。ん?」
床におっさんが書いた手紙があった。

手紙にはこう書いてあった。
「20人分の武器、防具の調達を宅急便に頼んだ。国会議事堂に結集した仲間の分だ。日本を救うのはお前しか居ない。頼んだぞ。」
直江はしんみりとした顔で「おっさん・・・。」と呟き「有り難う。後は俺に任せろ。」
直江は寝ているおっさんに呟き二階の階段をドタバタと駆け下り、装備屋の暖簾を潜って飛び出した。
(約束は一日後だが・・・)
直江は国会までブースターを使って高速移動した。穴から吹き出る火、涼しい向かい風。その風を押す様に進む直江・・・。
(どのくらい集まるかが問題だな。いや、俺一人でもやるしかねぇ・・・。)
内に秘めた不安な思いを胸に直江は行く。
ピロリロリロ〜♪ポケットに入れていた携帯が鳴った。
直江は取りだして携帯を開いた。
「もしもし?」
直江が返答すると
「よう、兼続。俺だ。ゲノンだ。」
「ゲノン殿か。どうした?」
「政府軍に襲われて俺のマジコンを壊された。宣伝してたが想像を絶する酷さだ。お前ポケガイで人員募集してたな?俺も行くぜ!」

心地よい向かい風に辺りながら直江は携帯に当てた耳を澄ましゲノンと名乗った人物と話す。
「しかし貴方は岐阜だろ?東京まで時間かかるぞ?」
直江は不信な顔で聞く。
「いや、心配するな使い捨てだが、ブースター付きパラグライダーを政府軍から奪った。説明書に飛距離は1000キロと書いてある。岐阜から東京まで充分だろ。」
ゲノンは満面の笑みを浮かべて答えた。
「偉い偶然だな。分かった。国会前に集合してくれ。」
直江は厳しい表情で言うと「了解。」とゲノンと名乗った人物(以下、ゲノン)は電話を切った。

最終更新:2015年10月07日 23:38