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ゲノンの周りに居た他の小隊メンバーも、ヲタク軍のメンバーも一斉に直江を応援し始めた。
「頑張ってくれお直江さん!日本の未来はアンタにかかってるお!」
「下劣な政府の野郎なんてぶっ殺しちまんだお!」
「また日本中にマリアさんやヒナたんの笑顔を取り戻してくれお!」
壮絶なぶつかり合いをする直江と橋上を見てヲタク軍全員が心を一つにして直江の勝利を祈った。
眩しい。この眩しい光は100キロ離れていても見えるだろう。しかし片方の光が輝きを徐々に失っていってるのが誰が見ても分かる状況になった。
「己ぇぇぇぇぇー!小僧の分際でー!」
劣勢となる橋上。だが抵抗はやめない。やめたら隕石が橋上を直撃して橋上は死んで、後ろにある国会は微塵にも潰されるからである。
橋上の力が限界に近づいてきた。
「言った筈だ。貴様の未来は・・・死だ。」
直江は更に炎を強めた。隕石が巨大化していく。
そして橋上を包む青い光と炎が消えていった。
「今度こそ終わりだ。死ね。」
直江が捨てゼリフを吐いた瞬間、橋上を包んでいた光と炎が完全に消えた。

次の瞬間、直江が乗っていた表面温度推定5000度の隕石が橋上の体に直撃した。
「グ、グワァァァァァァァァーーー!」
橋上の体が灰になるのと隕石の下敷きになって国会に直撃するのがほぼ同時だった。
日本政治の最重要拠点、国会議事堂は直江の必殺技「メテオインパクト」により一瞬で灰と瓦礫の山になった。
隕石の下敷きになった橋上はもう見えない。灰になって国会と一つになったのだろう。
「勝・・・・・・・った・・・・・。」
直江は安心感と満足感を同時に得た。
この一連の騒動で日本の政界の重きを担う二人の議員が死んだのである。
一人は森悪郎。そしてもう一人は灰となって国会の一部になった橋上龍次郎。
更に直江はヲタク文化を破壊する最重要拠点を粉々にしてしまったのである。
「これで政府の力は大きく削いだ・・・・・。だがこれは戦いの始まりに過ぎない・・・。」
直江はいつか戦うであろう強大な敵、阿宗次郎の顔を虚空を見つめ思い浮かべていた。

「おーい!直江ー!」
政府軍を壊滅させたゲノン達やヲタク軍が帰ってきた。
「見てたぜ!あの凄まじいぶつかり合い!あんな技使えるなら最初から使えよ!」
ゲノンが直江の肩を叩き、腕を組んできた。
だがその話題を持ち出された瞬間、直江は深刻な顔になった。
「あれは、覚醒しないと出来ない・・・。覚醒は大きなリスクを伴う・・・。」
直江はゲノンに下を向きながら答えた。
「リスクって何だ?」
ゲノンが聞き返す。
「俺は大陽の力を得て覚醒しているんだ。だが俺が一度覚醒すると大陽の表面温度が100年間、100度下がってしまう。使いすぎれば地球に多大な悪影響を及ぼす。だからホントに大事な時しか使えないんだ・・・・・。」
直江は丁寧に説明した。
「そういやさっきより少し涼しくなった気がするな。そういうことか。」
横に居たメガテスタが言った。
「直江、力を使いすぎたな?疲れてるだろう。俺に負ぶされ。」
ゲノンが手を差し伸べたが
「いい。あの程度どうってことない。一人で歩ける。」
直江は断った。

最終更新:2015年10月07日 23:53