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園児「その信号さん、ずっとぼくたちを守ってくれてたんだよ!!」

おっさん「え、え?」

園児2「わたし知ってるよ!青でわたって、赤で止まるの!」

園児3「青になったら手をあげて渡るんだよ!」

おっさん「え、は?」

困惑する作業員の前に、園児の波をかき分けて園長らしき人物が前に出る。

園長「作業中申し訳ありません、どうしてもと聞かなくて」

園長「このすぐ先には幼稚園があります」

園長「この辺りは幼稚園の施設が少なく、結構な数の人が私たちの幼稚園で育ってきました」

園長「そして、この横断歩道は誰もが通る道」

園長「みんな、この信号と、横断歩道と、成長してきたんです」

園長「その印に、これがあります」

おっさん「こ、これは?」

園長「この信号を撤去してほしくないという方の署名と、募金で集まったお金です」

その署名の数は、生徒会の募ったそれよりも遥かに多かった。

園長「このお金はお渡しします。ですので、この信号を修理するという方向でお願いできませんか?」

おっさん「そ、そんな事を言われましても……」

園長「自然に寿命を迎えるのは、仕方のない事です」

園長「ですが、壊されて処分というのはとても悲しい事だと思います」

園長「この信号の寿命は、この子達と一緒に迎えさせてあげられませんか?」

おっさん2「わかりました」

おっさん「え、え、いいんですか?」

おっさん2「こういった声が来た以上、私たちだけで決断を下すわけにはいかないよ」

おっさん2「園長さん、ありがとうございます。私が掛け合ってみましょう」

園長「ええ、宜しくお願いします……そして、ありがとうございます」


園児「信号さん帰ってくるのー?」

園児2「おじさんが直してくれるのー?」

おっさん2「うん、必ずみんなの所に戻ってくるよ!」




横断歩道「いやいや、マジかよ……」

黄信号「……良かった……本当に良かったの……」

最終更新:2016年02月25日 20:39