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まともに攻撃を受けた少年は全身から血を流し、斬月を杖代わりにしてよろめきながら立ち上がった。
「そこの女と違ってお前は出来るようだな…。面白い!その調子で俺を楽しませてみろ!」
少年は顔に手を翳すと、複雑な模様が浮かび上がった仮面が現れた。
「食らえ」
少年の掌から青い光線が発せられる。
「速い!」
獣人は避ける間もなく一撃を受けた。ダメージは大きく、獣人も血を流している。
「ならばこれならどうだ。黒虚閃(セロ・オスキュラス)!」
青が混じった黒い光線を放つ。
獣人はそれを魔力を込め、冷気を帯びた爪で切り裂く。そのまま斬撃となり少年に飛んでいくが、少年は更に虚閃(セロ)を放って掻き消す。
少年の姿が獣人の視界から消える。瞬間移動で獣人の背後に回った少年は渾身の力を込める。
「王虚の閃光(グランレイ・セロ)!」
だが獣人の反応も早く、素早く空中に跳んで避ける。
少年もそれを追って空中に瞬間移動する。
「お前、さっき団長を侮辱したな。絶対に許さねえ。」
怒りに満ちた獣人の目が少年を射抜く。
「弱い奴を弱いと言ったまでだ。この俺に刃向かうのであれば老若男女の別は無い。始末するまでだ。」
「そんなことさせるか!団長は誰よりも凛々しくて誇り高い、ガルガイド王国騎士団の団長だ!そして団長は強い!お前なんかに本気を出すわけ無いだろ!」
「俺も本気など欠片も出していない。小娘1人を屠るのにそこまでする必要は無いからな。」
少年は斬月を前に突き出す。
「どうやらお前も完全に本気ではないようだが、あの女よりずっと強い。俺もここで死ぬわけにいかないんでな。少し力を出すぞ。」
少年が斬月に霊圧を込める。
「卍解!」
黒い霊圧が少年を覆い、斬月が姿を変える。
「天鎖斬月」
黒い霊圧から現れた斬月は日本刀大の大きさになり、刀身が黒く輝いて赤黒い霊圧を纏っている。
「なら俺もだ!」
冷たい水色の魔力が獣人を覆って姿を変える。
「ほう…」
狼の獣人は龍へと進化し、少年を睨みながら雄叫びを上げる。
最終更新:2016年10月12日 00:06