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グリーン城 王の間

「国王陛下、そろそろ約束のお時間です。」

王の側近・ぐり~ん2号が王の傍に立って報告している。

「うむ。ここへ通せ。」

ぐり~ん2号が王の間の扉を開くと、黒尽くめの少年がツカツカと歩いて王の面前に立った。

「良く来たな。これまでさぞ苦労をしたことだろう。」

ぐり~んの顔が少年の目に映る。彼も少年と同じく生前とは似ても似つかない整った顔立ちをしていた。髪色と瞳の色は名前に違わず緑色である。

「貴様、国王陛下の御前であるぞ!平伏さぬか無礼者!」

ぐり~ん2号が少年の態度を咎めるが、ぐり~んは良い良いと言って制止する。

「ぐり~んよ。ニュースの件は知ってるか?」

少年は恐れもせず王にタメ口を利いて尋ねる。

「国際指名手配のことか。それなら安心するといい。ガルガイドの協力要請は断った。今日からお前はこのグリーン王国の民であり、グリーン王国軍の騎士だ。民を守るのが王たる俺の役目だ。俺は民を売るような真似は絶対にしない。」

ぐり~んは毅然と言い放つ。

「それは心強いな。お前とは生前殆ど関わりは無かったが見直したぞ。」

ぐり~んの言葉を聞いた少年は安堵の笑みを浮かべた。

「俺の肩書きである第一騎士団所属とは?」

少年はぐり~んの言葉を聞いて書類上の肩書きを思い出す。

「文字通りお前は今日から我が国の第一騎士団所属だ。但しあくまで肩書きだ。あまり気にする必要は無い。いざとなれば国を守る戦いに参加してもらうことになるが、ガルガイドのエイジスとやりあったお前なら心配無いだろう。」

「そうか。何故お前はここまで俺に良くするんだ?」

「お前も俺も、生前、不細工の痛みを味わった仲だろう。それにぐり~ん2号の身内に連なる者が認める男だ。理由などそれで充分だ。」

「そうか。恩に着るぞ。」

そう言うと少年は一礼する。

「また何かあれば呼ぶ。お前は自由気儘に生活するといい。だが、王国領からは決して出るな。このグリーン王国以外の周辺国は皆、お前の国際指名手配に協力する姿勢を見せてるからな。」

最終更新:2016年10月12日 00:17