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「その花粉を吸ったものは身動きがとれなくなる。終わりだ!」
勝った!というセリフを口にしなくても顔に出ている。花粉は後方に離れている少年にも降り注ぐ。
「外殻静血装(ブルートヴェーネ・アンハーベン)」
少年は血装(ブルート)と呼ばれる力を守りに注ぎ、更に自身を取り囲む紋様を浮かべた球状の防御壁を展開して花粉を防ぐ。
水素の方は右腕を振り払うようにして横へ薙ぐと、花粉は水素にかかる前に吹き飛ばされた。
「趣味のわりい木をこんなに生やしやがって。」
拳を樹木に叩きつけると、全ての樹木が粉砕される。
「おいお前、この程度か?頼むからもっと楽しませてくれよ。」
水素が地面を蹴って忍者男目掛けて跳躍する。右の拳を忍者男に向けて突き出す。
「神羅天征!」
忍者男は両手を力強く合わせると凄まじい斥力が発生して男を中心に水素を含めて円状に周囲の物を吹き飛ばす。
「へえ、やれば出来るじゃねえか。」
吹き飛ばされるも水素は体勢を立て直して着地する。
「お前にはこれを出しても不足は無いだろう。来い、十尾!」
忍者男は手を合わせ、背後から十本の尾を持った単眼の、コロッセウムを遥かに超す大きさの化け物が現れる。
「まずいぞ!あんな物を出されたら街は壊滅する!」
少年が十尾の恐ろしさを水素に伝えるが動揺する様子は見えない。十尾は更に進化し、複数の角や耳が生えていく。
「食らえ!尾獣玉!」
十尾が大きな口を開けると黒い粒状の尾獣のチャクラが球状に集まる。口と同じ大きさになるまで集まると、十尾は下の水素の方へ尾獣玉を発射した。
「こいつはすげえ。俺も少し奥の手を使うぜ。」
水素は右腕の拳に力を込めてそれを尾獣玉に向けて突き出す。
「マジ殴り」
突き出されたパンチの余波で尾獣玉は大爆発を起こして掻き消され、十尾をも巻き込まんだ。余波を食らった街全体に響くような悲鳴を上げて消滅した。
最終更新:2016年10月12日 00:24