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翌日 ランドラ帝国 帝都ランドラ ランドラ城
皇帝の間において1人の忍者が皇帝に拝謁していた。
「申し訳ございません。黒尽くめの男の力を測ること、叶いませんでした。」
片膝立ちで深々と頭を下げて謝罪の言葉を述べる。
「何があった?お前の実力ならばあの国際指名手配犯とも渡り合える筈だ。」
皇帝が渋みを帯びた低い声で忍者の男に問う。
「邪魔が入りました。黒尽くめの男と行動を共にしていた男です。その男は何の特殊な力は持っておらず、魔力の類も一切感じられませんでした。しかし…」
「しかし、どうした?」
忍者の男は一旦溜める。
「ただ、尋常ならざる程強いのです。私の忍術で傷一つさえつけることが出来ませんでした。私の完成体須佐能乎を素手で破壊されました。特殊な分身に戦闘させたのが幸いでございました。」
「そいつは黒尽くめの男よりも危険な存在だな。黒尽くめの男の力を見極めあわよくば捕縛してガルガイドに引き渡し恩を売る考えだったが、とんだ邪魔が入ったものだ。」
「面目次第もございません。」
忍者の男から冷や汗が滴り落ちる。
「ご苦労だったな北条。下がって良い。」
皇帝に退出を促されると、北条と呼ばれた忍者は一礼して皇帝の間から静かに退出した。
同じ頃、グリーン王国王都グリーンバレーは騒然となっていた。コロッセウムが破壊された件である。
既に早朝のニュースではコロッセウムが何者かに破壊されたと報道され、大規模な戦闘があったのではないかとリポーターも述べていた。緑色の塊とも言える瓦礫の山が戦闘の激しさを物語っていた。
「お前らがコロッセウムでやらかしたのか?」
グリーン王国に在国し、黒尽くめの少年の国際指名手配により近隣諸国の外交情勢が緊迫している中、王都で大規模な戦闘が可能な力の持ち主は限られていた。既に多くの騎士が国境警備の為に出払っている。
水素と黒尽くめの少年は国王ぐり~んに呼び出されていた。
「水素、それに…今は李信と名乗っているんだったな。あれ程の破壊が可能なのはお前達くらいだろう。違うか?」
ぐり~んは玉座に腰をかけて2人を睨み据える。
「待てよぐり~ん、コロッセウムを破壊したのは俺だ。ちょく…李信は関係無い。こいつはただ観戦していただけだ。」
水素がぐり~んの問いに答える。
最終更新:2016年10月12日 00:25