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エイジスがガルドリアに帰還した翌日朝、グリーンバレーにある病院の一室で1人の男が静かに目を覚ました。

「ここは病院か…俺は生きているんだな。」

「やっと起きたか。お前2日間ずっと寝てたんだぜ。」

意識を取り戻した李信の目に映ったのは水素の姿だった。

「俺は…負けたのか…。」

「フェンリルにはな。でも戦には勝った。」

水素が淡々と事実を肯定する。

「フェンリルに負けた。この俺がだ。しかし命を落とさなかったのは幸いだ。奴は俺が死んだと思い込んでるだろう。」

「今は復讐のことは考えるな。これから論功だぞ。お前ちょうどいい時に起きたな。支度しろ。どうせ崩玉で傷は無いだろ。」

水素が李信の刀をベッドの脇から取って手渡す。

グリーン城大広間では論功行賞の為に大勢の将士が集まってきていた。

「静粛にー!」

ざわめく大広間をぐり~ん2号が制した。

「国王陛下のおなーりー!」

ぐり~ん2号の大広間に響く大声でぐり~んが入室し王座に腰を下ろすと、並み居る将士が一斉にひれ伏した。

「これより論功行賞を始める!まず第一功、小銭!」

ぐり~ん2号に名前を呼ばれて驚きつつも小銭が立ち上がる。

「我が軍が兵力差と敵軍の精強さに苦戦を覚悟していたところをこの者は5万もの援軍を出現させて形成を一変させ、勝利を大いに貢献させた!よってこの者を第一功として賞する!小銭、前へ!」

王の前に出た小銭が一礼し、両手を差し出す。

「小銭には王都の城下に屋敷を与え、王国領内のグリグリーンと3000000Zを与える!」

恩賞の内容が書かれた書類がぐり~んから小銭に手渡された。広間から歓声が沸き起こる。

第二功は8000の兵を率いて敵本陣を奇襲したアティーク将軍であり、彼には領地グリンローと2000000Zが与えられた。

第三功が作戦を立てて全軍を指揮した李信だった。城下の屋敷と1000000Zが与えられた。

特別功として李信を守り作戦の遂行を助けた水素とガルガイド国王の首を取った星屑に10000000Zが与えられた。

主だった功労者である5人を除いた者には後日に沙汰があるという。 敵総大将の首を取った星屑は第一功でないことに対する愚痴を零し、第一功に選ばれた小銭は大はしゃぎしていたが、後の5人は可も無く不可も無くという表情で城を後にした。

ともかく、戦いは終わったのである。論功行賞の後、李信、水素、小銭、星屑はぐり~ん直々に戦勝の宴に招かれ、その日の夜は賑やかに更けていった。

最終更新:2022年09月04日 16:12