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翌日、グリーン軍25000がガルドリア城に到着した。

「援軍、誠にかたじけない。」

かっしーが自らアティーク将軍を出迎えて握手をした。

「ランドラを脅威に感じるのは我がグリーン王国も同じこと。共にランドラから国土を守り切りましょう。」

そしてアティーク将軍に従う李信ら4人も入城し、軍議への列席が許され座につこうと広間に入室した。そこではつい先日、壮絶な殺し合いを演じた宿敵との再会が待っていた。

「お前は…確かに殺した筈だ!何故生きている!」

李信の姿を見つけるなり、エイジスは飛び掛かって李信の胸ぐらを掴む。

「この崩玉が俺の命を長らえたのだ。だが死にかけた。危うく貴様に殺されかけるところだった。」

胸ぐらを掴まれながら平然と李信は答えた。

「俺は団長との約束を果たせなかったというのか!お前を倒すという約束を、俺は…!」

「そろそろ離せフェンリル。俺とてお前を殺してやりたいが此処に来たのは貴様と戦う為じゃない。俺は味方として来たんだ。」

李信はエイジスの手を振り払う。

「お、フェンリルじゃん。次会ったら容赦しないとかお互いに言ったけどまさか味方として再会するとはね。」

「お前はこの前の自称ヒーロー!」

水素が横から割って入る。エイジスも水素の姿を見て目を丸くする。

「俺達はお前らと共闘する為に来たんだぜ?もう啀み合うのはやめようや。俺達の敵はサバだろうが。」

「そうか、もうお前らとは決着をつけられないのか。」

エイジスが残念そうな表情を作る。それに水素がこう答える。

「もう二度と バトルできないねぇ。」

「お前のような外道と共闘しなきゃいけないとはな…。」

エイジスが李信を睨みつける。

「元はと言えばこの世界に来てたまたまガルドリアで目覚めただけの俺を、身分証を持ってないからと詰め寄って逮捕しようとしたあの女騎士が悪い。先に攻撃を仕掛けてきたのは向こうだ。」

李信がエイジスに事実を説明する。

「なっ、お前は身分証をこの世界に来た時に持ってなかったのか!」

エイジスの表情が怒りから驚きへと変わる。

「手に入れたのは理想の力とルックスだけで、金も身分証も地位も住居も無かった。それを攻撃してきたのは其方の方だ。」

「嘘をつくな!この世界に来る時にそんなことはありえない筈だ!」

「嘘なんてついてない。全てほあの女騎士の早とちりだ。」

李信の驚愕の答えに項垂れるエイジスだった。

「元々現実世界でのスペックが俺は最低レベルだったからな。その反動みたいなものじゃないか?」

「…。」

李信が推測を語るとエイジスは黙り込んだ。全ては誤解から始まったのだった。

「静まれ!これより軍議を始める!」

アティーク将軍がその場を静める。各々は話をやめ、座についた。

アティーク将軍とかっしー王子が2人で上座につき、軍議は始まった。

「アティーク将軍、サバはサバ派の軍勢と共にここから20km程のクワータリア城に立て籠もり、ランドラ帝国の援軍との合流を図っています。ランドラ軍は要請を受けて帝都ランドラを出立しました。その数、40000です。」

かっしーが用意していた絵地図を広げてアティークに状況を説明する。

「我が王の策略でランドラ帝国は幻影帝国との国境に兵を回した筈。それでも40000とは、これはかなりの大軍ですね。サバ派の軍勢は如何程ですか?」

「サバの軍勢は1万程です。我らの軍勢も1万程です。貴殿らの軍と合わせて35000となります。」

「皆聞いたか。敵は合わせて5万。我らは3万5千。如何にして戦うか、意見がある者は申し出よ。」

アティーク将軍が広間の将達に促す。

「グリーン王国軍李信だ。発言を求める。」

「李信、発言を許可する。」

アティーク将軍の本軍に加わっている李信が発言を求め、アティーク将軍がそれを許可した。

最終更新:2022年09月04日 16:16