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李信がセールとまさっちを伴いかっしーの陣小屋に到着したのは午後7時頃だった。
「おー、良くぞ来てくれたな李信殿、まさっち殿、セール殿!」
かっしーは三人を自ら出迎え、中に案内した。 中に入ると、既に他の将達は酒盛りを始めていた。
「皆聞けー!此度の功労者3人が来たぞー!」
かっしーの声で皆が視線を向けてくるが、酒が入っているせいか不穏な空気が流れることはなかった。
「さあ貴殿らも!ささ!」
かっしーは3人に最前列の席に座るように促すと、酒瓶と杯を3人に手渡し、順番に酌をしようと酒瓶を傾ける。
「かっしー待て。俺は酒は飲めんのだ。」
李信はそう言うと酌を拒んだ。
「そうなのか?残念だなー。まさっち殿とセール殿は?」
「頂きます^^」
「頂こう。」
かっしーはまさっちとセールの杯に酒を満たし、2人は一気に飲み干した。
「2人ともいい飲みっぷりですぞ!さあさあ!」
「しかし李信、お前の策のおかげで我々は勝てた!実に見事な策だった!数で劣る我らがこうも鮮やかに勝てるとは思わなかった!」
横から酒を含んだアティークが絡んでくる。
「いや、各々が奮戦して敵将を討ち取ったのが大きい。まさっち殿とセール殿の活躍も大きい。俺は大したことはしていない。」
「謙遜するなよー!何だお前酒は飲まないのか?」
李信が否定すると、アティークは尚も絡む。
「そうだ直江氏ー。酒だ酒だー。」
「氷河期さん、貴殿も酔っている。酔いを醒ました方がいい。」
更にエイジスが絡んでくる。余程飲んでいる様子だった。顔が真っ赤になっている。
「酒を飲んでるんだから酔って当たり前じゃないかー。」
「勝てる戦を、僅か1日で…!」
クワッタの戦いに敗れたサバは2000の兵に守られながらランドラ帝国目指して逃げ続けていた。ランドラ帝国へ落ち延びる途中にマツモト城というサバ派の城がある。一先ずそこに入り休息してからランドラ帝国に帰還するつもりだった。
「兵力では勝っていた!それをセールとまさっちが!」
セールとまさっちの裏切りでサバ派の敗北は決定的になった。サバの胸にセールとまさっちへの憎しみの炎が燃え盛る。
「…誰かがこの戦いの裏で糸を引いていた!そうでなければありえない!」
サバはセールとまさっちを寝返らせた誰かを、八つ裂きにしてやりたい思いでいっぱいになった。
「サバ様、明日にはマツモト城に着きます。お気を強くお持ち下さい。」
兵に励まされながら、サバは惨めに落ち延びていった。
最終更新:2022年09月04日 16:45