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 「そして、次に彼らの組織の規模。団員の数はこれまでに発生した全ての組織の中でも最大、ざっと300人あまりよ。
下っ端は容姿が統一されていて、水色の髪にサングラス、そして黒いスーツを着ているわ。
とはいえ、幹部以外は恐れる程の実力を持ってないわ。奪ったポケモンが強力だった場合を除いてね」
そうだ、彼らは人が育てたポケモンを奪って戦わせるクズ共。
中身がからっぽとはいえ油断してはならない。

 「そして、D.Dの幹部は8人。今のところ入っている情報は少ないんだけど、中には伝説のポケモンを使う者もいるらしいわ」
300人いる団員の中でも幹部はたったの8人、そしてその幹部の一人に俺は一昨日会った。

 「実は一昨日、私と南ちゃん、彰くんはその幹部の一人、紅恋十魔という男に会ったの。
とはいえ、分かったのはその名前と、容姿くらいだけ。容姿は、橙色の髪に黒いマント、サングラスはなかった。瞳も橙色だったわ」
 「あと、関西弁を使ってた」
アラララギ博士の説明に補足してやった。
メンバーの中に此方をチラ見する者が何人かいたが、すぐ博士に視線を戻した。

 「以上が今私の知る、彼らに関する情報の全てよ。何か質問ある?」
手を挙げる者はいなかった。
 「では、次の段階に移るわ」
博士が再びホワイトボードの面を一掃する。

 「次、今私達にできることについてなんだけど・・・。
実際、今の私たちは彼らのアジトどころか、彼らの目的すら知らない。
ただ、彼らのアジトが近いと思われる場所だけは掴めたの。
これを見て」
博士はテーブルの上に置かれたリモコンを操作した。
すると、上から巨大なスクリーンが現れ、イッシュ地方の分布が表示された。

 「今から表示するのは、此処数年でD.Dの被害を受けた数とその場所。見てみれば分かると思うけど、数が多い場所は大きく偏ってるの」
彼女がリモコンのボタンを押すと、それは赤い点で分布に表示された。
 「この分布から分かるように、彼らはイッシュ地方東側に多く現れている。その中でも一番多いのがこの街、
サザナミタウン」
ならば、サザナミタウンを調査するのかと誰もが思っただろう。しかし、違った。

 「でもね、サザナミタウンは人口が多いし、建物も少ないから、アジトを作るにあたって向いてる街じゃないと判断したわ。だから―――」
博士はその街をスクリーンにアップで映した。
 「明日、この街を調査してもらいたい」
ブラックシティ――――。
昔人が栄えていたと有名だが、今では完全に廃墟し、はみ出し者が集うようになった街。

 「このブラックシティは元々人口が少ないから、事件が少ないのも頷ける。
それに、どれも似たような建物ばかりだから隠れるにはうってつけの場所・・・。
明日、このブラックシティに調査に向かってもらうのは、美音、紫音、彰、翼、裕貴で良いかしら?
あと、念のためサザナミタウンの調査もお願いしたい。これは龍騎、美鈴で良いかしら?」
博士が呼んだ名前の中には俺も含まれていた。
呼ばれた者達は同時に頷いた。
 「じゃ、明日の8時前に此処へ来てちょうだい。それぞれ調査する街に送ってあげるわ」
博士はそういうと、再びリモコンを操作し、スクリーンを上層部に収めた。

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最終更新:2014年01月30日 22:56