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「いっ!」
頬をつねられた。
目を開けると、美鈴が顔を除き混んでいた。
「こらっ、作戦中に寝るな」
「あっ、す、すみません!」
夕べ一睡もしてない僕は眠くて仕方なかった。
「どうしたらこんなところで寝られるんだ・・・。ポケセンの目の前だぞ」
その問い、自分でも聞きたかった。
「わぁ、恥ずかしい! 早く離れましょうよ!」
気がつくと人がいっぱいたかってたので、サザナミ湾で作戦を立てることにした。
「おーい、出てこいD.Dー」
翼が筒状のゴミ箱をあさりながら呼んだが返事はない。
「そっち何かあった?」
「いえ、こちらは何も」
捜索を始めてから一時間経過した。
しかし、これといって手懸かりになりそうなものはなかった。
「本当にこんな街にアジトなんてあんのかなぁ」
翼はとうとう捜索に飽きたのか、その場で大の字で寝転がった。
「誰もが思いも寄せない場所にあるものですよね、アジトって。だから、こーゆー地味な場所とかよく探した方が良いですよ」
「へぇ・・・。でもいくらなんでもゴミ箱の中にはないと思うよ」
私たちの向かった東側にはゴミ箱やゴミ袋が散乱していて、臭いが強烈だった。
「いや、もしかしたら・・・という可能性も・・・」
ゴミ箱をあさりながら言うが、それらしきものは見つからない。
この繰り返しが何度続いたことか。
「キャッ!」
突然後ろから体を引っ張られた。
「イイ声出たねー! 驚いたでしょ?」
「つ、翼さん!」
作戦中にこういうおふざけもありなのだろうか。
どちらにせよ、彼のそのおふざけは緊迫した空気を和ましてくれて、私としてはありがたかった。
最終更新:2014年01月30日 23:10