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ゾロアークの火炎放射が四方八方に飛び散った。
火が消えると、そこには結界に守られた下っ端がいた。
そしてその間に一匹のポケモン―――アギルダーがいた。
 「なっ!?」
 「・・・え?」
俺や紫音だけでなく、守られた下っ端自信も驚いていた。

 「お前なっついトレーナーやなぁ」
聞き覚えのある声が上から響いた。
 「んにしてもポケモン使って人殺しなんて、聞いたことあらへんわ」
 「・・・お前・・・・!」
その男はあの夜と同じように、そばの建物の3階から此方を見下ろしていた。
 「紅恋十魔・・・!」
 「こんな近い内にまた会えるなんて思うとらんかったわ。久々やな、彰!」
十魔はまた窓から飛び降り、俺の目の前で着地した。

 「あれが・・・D.Dの幹部? なんで此処に?」
紫音は困惑していた。
しかし、今の俺には構ってる暇などなかった。
 「そこにいるお嬢ちゃんも出ておいて。上から見ると丸見えやったぞ」
十魔は笑いながら言う。
 「う、バレた・・・」
紫音は一瞬ためらったが十魔達の前に姿を表した。

 「・・・なんで此処にいるんだよ」
 「へ?」
十魔はわざとらしく聞き返す。
 「なんでこんなとこにお前がいるんだよ・・・!」
 「そら決まっとるやろ、この街の何処かにわいらのアジトがあるからや」
 「!?」

彼は俺らがD.Dを潰そうとしていることに気付いていない。
だから簡単に明かした?
いや…だとしても普通そう簡単に自分らのアジトを明かすか?
 「紅恋様、それ言っちゃって良いんですか?」
同じ疑問を抱いたのか下っ端が恐る恐る訊く。
 「こんな坊っちゃん嬢ちゃんに話したところでわいらの計画に支障はないやろ。安心せぇ」
十魔はなめきった口調で下っ端の肩を叩く。

 「せや彰、この下っ端のこと許してもらえんかな? 部下が焼き殺されるってのは・・・まぁアレやし、何よりお前自信ポケモンにそんなことさせてなんとも思わんのか?」
十魔の問いに迷いなく答える。
 「残念だがその話には乗れねぇ。そいつは人のポケモンを奪った上にそれを使えねぇと言った。
これはトレーナーとしてもポケモンとしても許せない行為。俺もゾロアークも気持ちは同じ筈だ! だからそいつはブッ殺す!」
ゾロアークは此方を向き、此方に同意するように頷いた。
下っ端は一瞬身震いした。

 「はぁ・・・。どうやら見込み違いやったな・・・。ポケモンを利用して人殺しなんてトレーナーの道理以前に犯罪や」
 「犯罪組織の幹部が正義ぶんな・・・!」
十魔の目付きが変わった。
 「こりゃ、力ずくで止めるしかないわ・・・」

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最終更新:2014年02月27日 19:46