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「・・・繋がらないわね」
アラララギはため息をついた。
彼女は裕貴達が行ったあと、ずっと彼らと連絡を取ろうとしていた。
しかし、一向に無線通信が繋がらなかった。
「これじゃ帰還命令も出せないわね・・・。一応美鈴達には連絡できるから、彼女達に知らせにいってもらうことは出来るけど、時間がかかるわ。さて、どうしましょうか」
「でも、一つだけ分かったことがあるじゃないっすか」
そう言ったのは玲音。
「無線が通じないってことは、通信遮断施設か何かがあるってことですよね」
「・・・そうね。ブラックシティがD.Dと何かしら関係あるってのは間違いなさそうね」
博士はそう言いながら美鈴と通信した。
「聞こえる、美鈴?」
『聞こえてます』
「何か異常はなかった?」
『今のところ、2件だけ事件が起きてます。D.Dにポケモンが奪われるという事件が。
まぁ、我々でなんとか対処しましたけどね』
「そう。次に事件が起きたら、今度は何もせずに奪われたポケモンが何処へ行くのか見ててくれる?」
『了解しました』
博士は通信を切った。
「どうしたの?」
茜が元気無さそうなので声をかけてみた。
「南さん・・・」
「皆が心配?」
「・・・はい」
彼女の隣に座った。
震えが此方にまで伝わってくる。
「大丈夫よ、特にブラックシティ組はあの二人()がいるから」
彰と翼のことだ。
とはいえ、ポケモン一匹しかいない今の彰はあまり頼りなく、使えるのは翼くらいか。
「翼はいつもあんなふざけてるけど、真面目になるとほんと怖いんだから」
怖い、というのはその性格の変化が恐ろしいという意味で言った。
まるで別人のように変わるんだ、あいつ。
それもまた利用価try
「でも、貴女が一番心配なのは龍騎君でしょ」
「え? はい、まぁ・・・」
昨夜一睡もしてないとかいう話は玲音から聞いた。
茜は恐らく自分にも責任があると感じてしまっているだろう。
「ま、ジムリーダーがそばにいてくれてるんだから、大丈夫だよきっと」
「だといいんですケド・・・」
最終更新:2014年02月27日 19:56