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「ほないくで、眠り粉や!」
ナッシーの草から撒かれた粉が辺りに散り、チルタリスの回りを覆う。
「まずい! チルタリス、逃げて!」
しかし、もう遅かった。
チルタリスは目を瞑り、体を動かさない。完全に寝てしまった。
「遣られた・・・!」
「これで動きは封じた・・・。ナッシー、目覚めるパワーや!」
ナッシーの周りに光の球体がいくつか集まった。
それはやがて氷の塊に変わり、チルタリスに襲いかかる。
「氷タイプ!?」
「そうや。チルタリスには相性最悪やな」
さっきの自信はこれだったんだ・・・。
チルタリスは技を喰らうと一瞬目を開けたが、やがてまた眠りにつく。
「起きて、チルタリス!」
私の必死な声も、チルタリスには届いていない。
「無駄やな。ほなもういっちょ、目覚めるパワー!」
ナッシーの目覚めるパワーがチルタリスに襲いかかった。
「チルタリス・・・!」
チルタリスが戦闘不能になり、再び日射しが強くなった。
「形勢逆転やな・・・!」
十魔がニヤリと笑った。
「・・・! チルタリス、戻って」
チルタリスをモンスターボールに戻し、次なる別のモンスターボールを手にする。
その手は震えていた。
「・・・お願い、ウルガモス!」
私の最後のポケモン・・・それはウルガモス。
私が持っているポケモンの中で相手の晴れの恩恵を受けられるのはこのウルガモスだけだった。
「へぇ、最後まで炎タイプのポケモンを隠し持ってたか。しかもそりゃナッシーにとって相性最悪のポケモンやな・・・」
彼の言う通り、ウルガモスの前ではナッシーなど敵ではない。
次なるバシャーモも、ウルガモスのサイコキネシスで倒せる自信がある。
「この勝負、もらった・・・!」
最終更新:2014年02月27日 20:11