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第九話【湯狩vs玲音】


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 「いやまさか龍騎さんが校内一のトレーナーと噂されてたあの猛獣みたいな男だったとは・・・」
その日の帰り道、俺は思わず呟く。
 「あーゆーの多重人格って言うんでしょ? かっけーな、龍騎さん!」
翼は驚くより先に感動している様子だ。
多重人格に感動する要素なんてないのだが・・・
 「多重人格・・・って言うのか。確かにバトルの時だけいつも以上に興奮して自分でも可笑しくなってるのは分かってたけど、まさか口調までそんな変化してるって言うのは初耳だよ。初めてあったとき言ってた僕そっくりの子って僕自信のことだったんだね」
笑いながら言う龍騎。ほんとにバトルの時とのギャップがありすぎる。

 「でも良かったですね、なんとか勝てて。三神鳥が相手だと分かったときはほんとにヒヤヒヤしましたよ」
茜が言う。相変わらず龍騎には積極的だ。
 「僕もプテラが遣られた時点で負けたと思ったよ。ズルズキンが頑張ってくれて良かった」
龍騎は満足した様子で答える。


その夜、俺はいつものようにベッドの上で寝転がっていた。

今日、龍騎さんの試合が終了した。
明日は俺と翼と美音と南。
その次は茜、紫音、玲音。
この試合が終わったら、後二回戦えば予選突破出来る。
つまり、龍騎さんはあと二回、俺らはあと三回戦えば予選突破出来る。
ちなみにイッシュ南部で予選突破できる定員は30人だ。
他の部は15人までなのだが、南部はヒウンシティという人口の多い都市があったり、港があるので他地方のトレーナーが来やすかったりするので定員が多い。


予選突破した後はホドモエシティのPTWで決勝トーナメントが行われる。
トーナメントに参加するのはイッシュ北部、東部、西部、南部、南西部から集められた15×4+30人、つまり90人。
これでもずいぶん人数の多いトーナメントだが、むしろ個人的にはこのくらい人数がいた方が面白い。

 「大翔みたいに伝説級のポケモン使ってくる奴もいるんだよな。こりゃ油断しちゃいられねぇな」
そう呟いてから俺は目を瞑って深い眠りについた。

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最終更新:2014年02月27日 22:32