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セリ「ただ、そのサーナイト並みに燃費の悪いのがいるのよ」
サーナイト「その燃費が悪いのとは?」
セリ「……ムウマージも該当するわ」
サーナイト「マジですか」
セリ「マジよ。実際に育てたトレーナーが注意として書いてる」
セリ「『ムウマージのカロリーの燃費の悪さは筋金入りだ』」
セリ「『一日に成人男性の約1.5倍の量を摂取し、その大半をその日の内に使い切ってしまう』」
セリ「『ある日の朝、私はあり合せのサラダのみをポケモンに与え、そのままバトルを行ったことがある』」
サーナイト「……」
セリ「『結果は惜敗。ムウマージのみが力を殆ど発揮することが出来なかった』」
セリ「……『バトルの直後、ムウマージは空腹で動けなくなってしまった』」
セリ「一般的にゴーストタイプは食事を必要としない種も多いわ」
セリ「例えばゴース族。空気があれば食事なんていらない」
セリ「あと、カゲボウズ族やヨマワル族は動物が入ればどうにかなる」
セリ「何せ彼らの栄養の元は生物の生命のエネルギーだもの」
セリ「ムウマもそれを行えるわ」
セリ「でも、ムウマージは出来ない」
サーナイト「何故です?」
セリ「……こんな仮説があるわ」
セリ「『ムウマは自分でやみのいしを使用することは出来ない』」
セリ「『自然界で生きていく分には、進化する必要性がないからである』」
セリ「『つまり、人為的にしか進化できないのだ』」
サーナイト「じゃあ、ムウマージが生命エネルギーを奪うなんてことが出来ないのは……」
セリ「……人間に、養ってもらうことが前提だからよ」
最終更新:2014年03月02日 14:26