2ページ目

ユウキ「中々いい毛並みのコラッタですね」

ゴロウ「照れます」

 コラッタは召喚されるなりその牙を剥き出しにアチャモへと跳びかかった。
 鍛え抜かれたその鋭さは必殺の威力を誇っている。命中すれば致命傷は必至だ。

 迫りかかる牙を避けようとアチャモは地面を蹴る。
 しかしあまりにも遅すぎた。鋼鉄すらも串刺しにしてしまいそうな牙がアチャモの首筋に突き刺さる。

 その一撃でアチャモの首から鮮血が勢いよく噴き出すはずだった。
 気がつけば目の前にいたはずのアチャモは消えていて、それを理解すると同時に背後から声がかけられる。

「残像だ」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年03月11日 23:38