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「はぁ……はぁ……」

 トラハムくんは血塗れになった自分の腕を見て、それからたった今死体になったそれを見直した。

 ――どうして、こんなことになってしまったのだろう。


 ――――ゲーム開始直後。


 トラハムくんは楽観的だった。
 殺し合いのルールを聞かされ、いざゲームが開始されても「なんとかなるだろう」と特に警戒もせずみんなを探していた。

 ハムちゃんズのみんなは殺し合いなんてするわけがない。
 それにきっとロコちゃんだって本気ではないはずだ。
 多分これはドッキリか何かなのだろう。

 数時間歩き続け、流石のトラハムくんも疑問を感じ始めた。
 ――ドッキリにしても手が込みすぎてはいないか?

 デイパックの中には一日分の食料と水、そして本物の短刀が入れられていた。
 連れてこられたこの場だってそうだ。
 名簿と一緒になっていた地図を見るからに、よく出来すぎている。
 森林エリア、住宅街、海岸、平原。

 恐らくここは箱庭のようなものの中なのだろうが、全てがハムスターサイズに押し留まっている。
 わざわざドッキリのためにここまで手を入れる意味は?
 それに本物の武器を渡しておいて、本当に殺し合いが始まったら?

 ロコちゃんは本気なのかも知れない。
 今考えればあの時のロコちゃんの様子は尋常ではなかった。
 しかし何故――――。

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最終更新:2014年03月12日 15:03