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 だが、どうしても彼はそのまま死ぬことが出来なかった。
 短刀を足元へ落とし、その上へぽろぽろと涙を落とす。

「なんでだよ…………なんでなんだよぉ!!」

 彼は死ぬのが怖かった。

 まいどを刺した時、彼は即死しなかった。
 激痛に顔を歪ませ、もがき、しかし助かることはなく苦痛の表情のままで死んでいった。

 トラハムくんはそれを目前にしていたのだ。
 死ねるはずがない。心の奥底に死への恐怖が根付いてしまっているのだから。

「死にたくねぇ…………」

 目を擦りながら、トラハムくんはもう片方の手で足元の短刀を掴む。

「絶対生き残ってやる!!」


 直後、トラハムくんの頭が爆ぜた。

【トラハムくん 死亡】


「いつ殺されるかも分からない状況なのに、あんな大声を出すなんて馬鹿丸出しでちゅわ」

 リボンちゃんは光弾を自分の回りでくるくると動かしながら言う。
 彼女の手に入れた武器は『殺人光弾』の能力。
 どんなものをも貫く光弾を、音速に近い速度で飛ばす能力だ。
 ただし飛ばせるのは一直線にのみ。飛ばした後、自分のもとへ戻すのに少し時間がかかるという欠点はある。
 が、それらを含めてもかなり強力な武器であることには違いない。

「あら……? 他にも誰か来たみたいでちゅわね?」

「リボンちゃん……!」


【1日目 夕方】
【リボンちゃん】
[状態]:健康
[装備]:殺人光弾能力
[思考・状況]
1 殺し合いに乗る
2 やってきた参加者を殺す

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最終更新:2014年03月12日 15:06