29ページ目
だが、どうしても彼はそのまま死ぬことが出来なかった。
短刀を足元へ落とし、その上へぽろぽろと涙を落とす。
「なんでだよ…………なんでなんだよぉ!!」
彼は死ぬのが怖かった。
まいどを刺した時、彼は即死しなかった。
激痛に顔を歪ませ、もがき、しかし助かることはなく苦痛の表情のままで死んでいった。
トラハムくんはそれを目前にしていたのだ。
死ねるはずがない。心の奥底に死への恐怖が根付いてしまっているのだから。
「死にたくねぇ…………」
目を擦りながら、トラハムくんはもう片方の手で足元の短刀を掴む。
「絶対生き残ってやる!!」
直後、トラハムくんの頭が爆ぜた。
【トラハムくん 死亡】
「いつ殺されるかも分からない状況なのに、あんな大声を出すなんて馬鹿丸出しでちゅわ」
リボンちゃんは光弾を自分の回りでくるくると動かしながら言う。
彼女の手に入れた武器は『殺人光弾』の能力。
どんなものをも貫く光弾を、音速に近い速度で飛ばす能力だ。
ただし飛ばせるのは一直線にのみ。飛ばした後、自分のもとへ戻すのに少し時間がかかるという欠点はある。
が、それらを含めてもかなり強力な武器であることには違いない。
「あら……? 他にも誰か来たみたいでちゅわね?」
「リボンちゃん……!」
【1日目 夕方】
【リボンちゃん】
[状態]:健康
[装備]:殺人光弾能力
[思考・状況]
1 殺し合いに乗る
2 やってきた参加者を殺す
最終更新:2014年03月12日 15:06