アットウィキロゴ
31ページ目

「…………?」

 攻撃を受けたハム太郎自身にも何が起こっているのか分からなかった。
 数秒して、それがかぶるの能力であったことを理解する。

 かぶるに与えられた武器、能力は『障壁能力』。
 あらゆる能力を無効化する不可視の盾を設置することが出来る。
 ただしその範囲は狭く、盾を動かすことは出来ない。
 盾の場所を変える場合は一旦能力の発動を止め、再度設置しなおさなければならない。
 設置にかかる時間は少なくとも数十秒。リボンちゃんの能力を前にそんな悠長なことをやっている暇はない。

 かぶるはリボンちゃんと対面した時点で能力を発動させていたのだ。


「ハム太郎くん、リボンちゃんを倒すんだ」

 顔をこちらに向けず、かぶるは小さく言う。

「僕の能力には隙がある。気付かれれば2人ともあの世行きだ」

「…………でも、なのだ」

 ハム太郎は横目でトラハムくんの死体を見る。

 結局、殺しあうしかないのか。
 殺さなければこっちが殺されてしまうのだ。

「僕は能力を使ってないといけない。――君がやるしかないんだ」

 ハム太郎は武器を、自動式拳銃を手に取る。
 そして銃口をゆっくりリボンちゃんへと向けた。
 余裕を見せていたリボンちゃんもそれを見て顔をしかめさせる。

「それで私を撃つんでちゅか?」

 ハム太郎は返事をしない。
 手は僅かだが震えていた。
 数秒して、ゆっくりと頷く。


「……上等でちゅわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 それを見て逆上したリボンちゃんは、額に青筋を立ててもう一度光弾をハム太郎達へと撃ち出す!
 しかしそれは先程と同じようにかぶるの能力によって無効化され、消えてしまう。

「Shit! なんで消えるんでちゅかああぁぁ!」

「今だ! 撃て! ハム太郎くん!」

 ハム太郎は照準を合わせ、引き金にかけていた指に力を込める!


 直後、発砲音が鳴り響く。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年03月12日 15:08