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 放たれた銃弾がリボンちゃんに命中することはない。
 彼女の足元で乾いた音を出して弾けた。

「ハム太郎くん…………!?」

 かぶるは見開いた目をハム太郎へ向けた。
 銃口はリボンちゃんへ向けられていない、やや下がっている。

 外れたのではない。外したのだ。


「僕には……出来ないのだ……!」

 どんな理由があろうと、仲間を殺すことは出来ない。
 ハム太郎は、ゆっくりと銃を下ろした。
 誰かを殺すくらいなら死んだっていい。

「僕は…………」

 その直後、視界が大きく揺らぐ。

 一瞬、強い衝撃が体内を駆け巡る。
 気がついたときハム太郎は倒れていた。

(どうなっているのだ?)

 疑問を口に出そうにも、何故だか声が出ない。
 どんどん視界が暗くなっていく。

「ハム太郎くんッ!」

 かぶるの必死な声が聞こえる。
 そこでようやくハム太郎は自分の身に何が起こっているのか理解した。


 ハム太郎の胸に大きな穴がぽっかりと空いていた。


 穴からはとめどなく血が溢れ出ている。
 これではもう助からない。

【ハム太郎 死亡】

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最終更新:2014年03月12日 15:09