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赤髪長身の少年が海辺でタバコを吸っていた。
彼はステイル・マグヌス。魔術師であるが学園都市に潜入中にこの授業へ巻き込まれてしまった。
なんにせよ彼はここで死ぬわけにはいかない。
なんとしてでも生き延び、教会へと戻らなければならなかった。
デイパックの中にタバコがあったのは幸いだった。
ステイルはもう一度デイパックの中身を見る。
そこには生活品の他に、『超能力』とだけ書かれたディスクが入っている。
一体何の超能力なのか、と彼は考える。
彼は魔術師だが、学園都市の超能力についても幾分か知識はあった。
彼の使う魔術によく似た発火能力から肉体再生まで、ありとあらゆるものが存在していると聞くから単に超能力だと言われてもピンと来ない。
試しにディスクへと触れてみると、彼は瞬時に全てを理解した。
その能力は、手から生み出した赤い球体を飛ばし攻撃するというものだった。
殺傷能力は低くはないが高くも無い。命中性も低い扱いづらいものだ。
それが学園都市の超能力だったのなら、よくてせいぜいレベル2がいいところだったろう。
その能力のあまりの使えなさを理解し、ステイルは深くため息をついた。
「ステイル、ですか?」
その時背後から聞きなれた女性の声が耳に入る。
背後に立っていたのは神裂火織、ステイルと同じ教会に属するいわば同僚だ。
彼女が参加していることは名簿で前もって知ってあった。
長年の友であり、ここで彼女に出会えたのはかなり大きいだろうとステイルは自分の運に感謝する。
なにしろ彼女は能力無しでも絶大的な身体能力を誇る。
彼女と組めば生き残るのも容易いことだ。
「やぁ、会えてよかっ――」
言い終えるよりも前にステイルの視界は赤で染まった。自分の血だ。
彼は――目の前の女性から攻撃を受けていた。
攻撃を受けてなお彼は今起こっていることを理解できない。
そしてそのまま絶命する。
神裂は同僚の死を確認してから、申し訳無さそうにステイルの死体から目線を逸らす。
「すみませんステイル、勝ち残れるのは1人だけ。私はどうしても帰らなければならないのです」
ステイルのデイパックを手にし、神裂はその場から離れていった。
ステイル=マグヌス(武器:古泉一樹の超能力)死亡 残り34名
最終更新:2014年03月12日 19:27