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 サイファーは御坂妹のデイパックを確認し、そして中に入っていた散弾銃とヌンチャクを炎によって溶かす。
 この戦いのルールでは荷物になるものはあまり持たないほうがいい。
 それに彼は銃もヌンチャクも扱ったことがなかった。
 必要最低限の生活品のみ持ち、その場を去ろうとした時に気配に気付く。

「ほう……気付きましたか」

 木の影から現れたのはいけすかない青年だった。
 見たところサイファーと同年代か、それより下に見える。
 しかし先程の戦いを見て何故わざわざ姿を現したのか。
 よほど自信があるか、よほど馬鹿か。サイファーは後者であって欲しいと内心思う。
「ふふふ、僕はあなたと戦うつもりはありません」

「……? どういうことだ?」

 戦うつもりはない、と青年は言った。
 ルールから考えればおかしすぎる。誰一人死ななければ全員が殺される。
 どの道自分達は殺しあわなくてはならない。

「一時的に手を組むということですよ」
「…………なるほどな」

 彼の提案はこうだった。
 一時的に2人で手を組み、他の参加者を全滅させ、最後は2人で戦い決着をつける。
 サイファーにとってそれは悪くない手だった。

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最終更新:2014年03月12日 19:29