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 ハルヒの死亡を知り、キョンも少なからず動揺した。
 アイツが死んだら世界はどうなる、いくら考えてもそれはキョンには到底分からないことだ。
 しかしそんなことよりも問題なのが、自分が今圧倒的窮地に立たされているということ。
 殺さなければ殺される、そう考えたその瞬間から、彼もまた狂乱へと陥った。
 キョンの武器は『一方通行』全てのベクトルを変換してしまう最強の能力。
 だがそれではいくらなんでも強すぎるため、1日15分しか使えないという制約もあった。
「殺さなきゃ……殺されちまう!」

 ベクトルを収束させ、キョンは超スピードで姫神へと迫り、そして押し倒す。
 その間姫神は一切抵抗出来なかった。反応すら出来ない。
「ここ、殺す前に……良い目見てもバチはないよな……?」
「やめて。」
 聞く耳もたない、というのはまさにこのことだろう。姫神の服が乱暴に引きちぎられる。
 キョンの脳には最早何も届かない。

 銃弾を除いては。銃声が鳴り響き、キョンは絶命する。
 彼は一方通行の能力を切ってしまっていた。
 狙撃手、アーヴァインは遠くからキョンの死を確認すると、急いで姫神の元へと向かう。
 だが姫神は既に息絶えていた。行為が始まってから十分以上が経過していた。
「……くそっ!」
 助けることが出来なかった。アーヴァインは自らの無力さを嘆く。

キョン(武器:一方通行)死亡
姫神秋沙(武器:釘バット)死亡
残り16名

 そして――――絶命する。

アーヴァイン=キニアス(武器:スナイパーライフル)死亡 残り15名

 白井黒子は最早何も見えていなかった。いや、実際には見えている。
 ただそれを認識せずにひたすら殺しているだけだ。
 全ては死んだ美琴のために。そして自分のために。

「あなたも参加者ですね。悪いですが死んでもらいます」
 背後から誰かに話しかけられようと、ただ黒子は殺すのみだ。
 何も躊躇うことなく、黒子は神裂へ超電磁砲を発射する。

 神裂はそれを自分の能力で迎え撃った。
 彼女の武器は『原子崩し』。学園都市の序列でいえば超電磁砲よりも下だが威力は決して劣らない。
 互いの攻撃がぶつかり合い、そして相殺される。

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最終更新:2014年03月12日 19:40