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町外れ。廃倉庫が並ぶ一帯。1人の少年へ向けて銃声が鳴り渡る。
だが弾丸が少年に当たることはなかった。血を噴き出していたのは、狙撃者の方だった。
「手間取らせンじゃねェよ」
銃声のした方へくるりと顔を向け、少年は呟く。
どうせ結果は同じなンだからよ――心の中で吐き捨てる。
少年は一方通行(アクセラレータ)と呼ばれていた。
彼は『あらゆるベクトル(向き)を観測し、触れただけで変換する』超能力を持っている。
超能力自体は、この学園都市ではさほど珍しいものでもない。
学園都市内では脳の開発が行われており、学生の大半が何らかの能力を保有している。
それらは、ほとんど一般人と変わらない無能力者(レベル0)から1人で軍隊と戦えるほどの力をもつ、学園都市内でも7人しか存在しない超能力者(レベル5)まで6つの段階に格付けされている。
一方通行はその7人しかいない超能力者の1人で――――最強の座に居座っていた。
最終更新:2014年03月13日 10:34