アットウィキロゴ
1ページ目

 町外れ。廃倉庫が並ぶ一帯。1人の少年へ向けて銃声が鳴り渡る。
 だが弾丸が少年に当たることはなかった。血を噴き出していたのは、狙撃者の方だった。

「手間取らせンじゃねェよ」

 銃声のした方へくるりと顔を向け、少年は呟く。
 どうせ結果は同じなンだからよ――心の中で吐き捨てる。

 少年は一方通行(アクセラレータ)と呼ばれていた。
 彼は『あらゆるベクトル(向き)を観測し、触れただけで変換する』超能力を持っている。
 超能力自体は、この学園都市ではさほど珍しいものでもない。
 学園都市内では脳の開発が行われており、学生の大半が何らかの能力を保有している。
 それらは、ほとんど一般人と変わらない無能力者(レベル0)から1人で軍隊と戦えるほどの力をもつ、学園都市内でも7人しか存在しない超能力者(レベル5)まで6つの段階に格付けされている。

 一方通行はその7人しかいない超能力者の1人で――――最強の座に居座っていた。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年03月13日 10:34