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その瞬間。かつてない一撃が。
長らく忘れていた感覚を一方通行に強制的に思い出させる。
それは痛みだった。
「がッ……!? ぐァ……ッ!!」
それが一体何なのか見当がついたのは、地面に倒れてからだった。
倒れ、正体不明の感覚に戸惑い、もがき、そして理解する。
痛い。それも凄まじく。
「オーイェー」
倒れる彼の前へマリオが着地する。
激痛が襲う頭を両手で押さえながら一方通行はマリオを見上げる。
〝一体、何をした?〟
その答えはあまりにも現実離れしていた。
マリオは空中でもう一度、ジャンプしていた。
ゲームで言えば空中ジャンプ、二段ジャンプ。現実ではあり得ない現象。
それもマリオの能力の1つなのか。現実に起こってしまった以上、一方通行はそれを受け入れるしかない。
「クソが……! ぶッ殺してやる!」
痛む頭を片手で押さえつつ、なんとか立ち上がる。
マリオが倒れている最中に攻撃を仕掛けてこなかったのが唯一の救いだ。
未だ一方通行はマリオの攻撃の正体を掴めてはいないが、空中からくるものだと分かっただけでも大きい。
二度目が命中することはほぼ無いものだろう。
「死ねェェェ!!」
「オーイェー!」
加速を始めようとしたその瞬間、再度激痛が頭を襲いまた地面へと伏してしまう。
マリオは目の前に立っているままだ。だとすればこの衝撃は一体――。
「マァリウォ~!」
「ルウィィージィィィ!」
全身緑色のヒゲの男がそこにいた。
最終更新:2014年03月13日 10:40