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水素は、支給された武器である二本の刀を携えていた。
武器の支給は全員にされているものの、殆どの場合能力のが強いため、武器は使われない。
しかし、水素だけは違った。
剣撃強化の能力を持つ水素は、他の能力と違い素手では発動できない
その為、常に抜刀した状態でいなければならなかった。
もっとも、他人の能力を知らない水素はその事に不満を持つ事は無かったが。
「んー、殺し合いっつっても人いねぇしなぁー」
水素がそう呟いた時だ。水素は足元に違和感を感じた。
「ん、足が動かねえ」
足元を確認すると、膝から下が大きな氷に覆われていたのだ。
近くに敵がいる事を悟った水素は、二本の刀で両足の氷を同時に突いた。
能力で強化された剣撃は、氷を簡単に粉々にしてしまった。
水素はしばらく神経を集中させて敵を探した。
すると、水素の周りに冷気が集まってきているのが分かった。
「やっべ!」
水素は咄嗟に跳ね退く。
直後、元々水素がいた場所は、直径2メートルくらいの巨大な氷塊に覆われた。
最終更新:2014年03月13日 16:41