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「…なるほど、治癒能力か」
水素はそう言うと、不思議そうに左手を動かした。

「そう、次は…」
りりあは横たわった小銭の方へ向かい、再度詠唱を始めた。
「急所を外してる、殺す気は無かったようね」
りりあが水素に問いかけると、水素は「うるさい」とそっぽを向いた。
「本当に殺す気があれば真っ先に首をはねるか、連続で斬りつけるでしょうね」
そう言うと、りりあはくすっと笑った。
「ん、ん~…」
小銭が目を覚ました。
「おはよう、お目覚めの気分はいかが?」
りりあが小銭に問いかける。
「まぁまぁ…ていうか俺なんで生きてるんだ?確か水素に斬られて…」
水素は俯き加減で小銭を睨んだ。
「って水素じゃん!?ひぇ~斬られるぅ~」
情けない声を上げる小銭をりりあが慰める。
「大丈夫、もう水素は切ってこないわ」
そう言ってりりあは水素に微笑みかけた。
「言っとくけど、完全に信用した訳じゃないからな」
水素はまたそっぽを向く。

「分かってる、さぁ向かいましょう目的の場所へ」

そしてまた、りりあ達は歩みを進めた。

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最終更新:2014年03月13日 16:50