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くれない、零音(あありん)、直江が戦闘を繰り広げている頃、二次元党でもあるWあと太鼓侍は崖の上から、直江が戦闘している所眺めていた。
それだけではない・・・あありんのバリアーをどう突破するかを。
Wあ「直江、よくここまで頑張ったな。だけど、あありんの弱点は見抜いたぜ。このWあ様が狙い撃つぜ!」
Wあは特殊能力で右腕にビーム砲を装備させる。そう、この高火力のビーム兵器であありんのバリアーを突破させようとしているのだ。
Wあ「ナイフ、鎌などの武器が通らないなら、ビームでどうだ!」
高火力のビーム砲をあありんに向けて放つ。あありんの周囲に放っているバリアーはビームを貫通し、あありんに直撃する。
あありん「え?・・・なんでっ!?ああああああぁああ!」
Wあの放ったビームは、あありんを直撃し、あありんは姿もろとも消え去ったのだ。
零音「あ、あありんっ!?まさか・・・僕も!?うあああああああああ!」
二人は元々は二重人格、ただ特殊能力で分離しただけの存在。元の本体、あありんが消え去れば零音も消え去って逝ったのだった・・・。
直江(誰の放ったビームだ・・・Wあさんと太鼓侍さん!?)
姿を消したまま、ビームが放たれた方を向いてみると高い崖の上にはWあと太鼓侍の姿を目にする直江。Wあはあありんを突破した事にドヤ顔を太鼓にかましている。
くれない「あありんが消えた・・・どうして?!」
Wあ「それはこう言う事だよ。Wあ、狙い撃つぜ!」
Wあは格好付けてそう言うと、くれないの方を向けて高火力でもあるビーム砲を放つ。
くれないはビーム砲を素早くよけると、ガトリングと化している右腕で左手でガトリングを支えながらWあに向けて撃つ。
だが、相手が崖の上にいる。狙いが定まらず、Wあ達に弾は命中しない。
直江「この俺も忘れるなよ?くれない。」
今まで姿を消していた直江だったが、いつの間にかくれないの背後に姿を現し、くれないの左腕を先ほどのように切断させる。
くれない「ぐああああああっ・・・!糞、痛い!」
くれないは直江の方を向いてガトリングをぶっぱなすが、支えていた左腕を失っているがためか、かなりのブレが生じて目の前にいるはずの直江に狙いは定まらず・・・。
直江「そして、とどめだ・・・!」
くれない「や、やめてくれええええぇえええええ!俺はもう・・・!」
直江は、くれないに近づいて鎌でくれないの首を斬首した。
くれないの首は地面へコロコロと転がって逝く・・・直江は哀れな目でくれないの首を見つめていた。
Wあ「おーい!直江~!」
直江は、Wあの声がする方を向くと、ルギアに乗って崖から下へと降下しているWあの姿を目にする。
そして、地面へと降りると、Wあと特殊能力でルギアとなっていた太鼓侍は人間の姿に戻り、直江の方へと向かってくる。
直江「Wあさんとそして太鼓侍さん・・・本当に助かった。感謝する。」
直江「でも、俺は隠密さんを失ってしまった・・・守りきれなかった。隠密さんを失ってしまった自分が情けないよ。」
Wあ「どうせ、生きるか死ぬかのゲームだからな。仕方ねぇだろ。バトロワにも犠牲は付きものだろ。
そう自分を責めるな。俺等も隠密の分まで頑張ってこのゲーム突破しようぜ。」
直江「そうだな・・・隠密さん、本当にすまない。隠密さんの分まで俺等、いや二次元党という名を背負って何とかこのゲーム生き残ってみせます。」
その後、3人は隠密の死体を埋めて隠密の墓を作ってあげた。
最終更新:2014年01月06日 14:39