1.DS時代の対戦環境
2006年秋、ポケットモンスター(以下ポケモン)ダイヤモンド・パールの発売に伴い、ポケモン対戦環境は劇的に変化しました。Wi-Fiの登場です。これにより、個人は居ながらにして世界中の人々と容易に対戦することが可能となりました。
更に、2008年秋、ポケモンプラチナが発売すると、バトルレコーダーを媒介して個人の対戦動画を世界中に配信することが可能となりました。
これは、GB/GBA時代の対戦が近所や学校の友人、インターネットのオフ会の場に限られていたことを省みれば、革命的と言っても過言ではありません。
2.Wi-Fiがもたらした功罪
個人がいつでも対戦できるようになると、ある変化が生まれました。
それは、流行の変遷の高速化です。
簡単に言えば、使用パーティ(以下PT)やポケモンの型が短期間に変化していくということです。
例えば、ある大会で成績上位者を中心に砂PTを使用率が非常に高かったとします。
大会後、多くの人はそれらのPTを対策します(模倣する場合もありますが)。
すると次の大会では霰PTが流行するという事態が往々にして生じ得ます。
現環境下ではこのサイクルがとても速いのです。GBA時代は、対戦数も少なく対戦の間隔も空きがちだったので、この様なことはありませんでした。
それが今では、大会で優勝したPTでも対策され、君臨できるのは正味3ヶ月ほどしかありません。すなわち、考察サイト等でサンプルPTを提供したところでその有効期限は長くないのです。
3.当Wikiが目指すもの
上述した通り、サンプルPTを提供することの有用性は薄いのが現状です。
その一方で、ポケモンの個別考察というものは、実戦に基づかない(と思われる)型や1対1の状況を想定した対策が紹介されているため、その有用性には疑問符を付けざるを得ません。
また、現環境下でバトルに勝つには、「流行のPTの対策をする」か「自らが新たな流行の最先端となる」ことが求められると思います。特に後者を実現するには、多くの研究/考察と経験に基づく閃きが必要となるため、当Wikiでは、まずは前者を達成でき得る情報提供をしつつ、後者の達成を支援していきたいと考えています。
そこで、当Wikiでは流行しているポケモンの型の紹介を中心に行います。
現在の流行を把握することで、自己のPT構築や相手PTの対策への下地にして頂ければと思います。