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「よーし、こっも防御力を下げてやれ!ゴルバットいやなおと!」
四翼が命令すると、あのゴクリンもびっくりな大きな口から
警官の怒鳴り声より何倍もでかい甲高い声を発した。
するとエイパムどころか見ていた観客や、ファング達まで視界がぐるぐるになり、前後不覚になっていた。
いやなおとにちょうおんぱ効果までプラスされているようだった。
「効きすぎちゃったかな?まあいいや。次の攻撃よ!」と四翼はなれっこのようだった。
しかしゴルバットは自慢げにいやなおとを出し続けていた。
本人は歌を歌っているつもりなのだろうか。
「いけ!ゴルバットおどろかす!」
するとゴルバットは我に帰り、ふらふら状態のエイパムの後ろに回り込み大きな声で驚かした。
エイパムは混乱状態からのおどろかすにびっくりしたのか、数十センチ前にすっ飛んだ後倒れたまま動かなくなってしまった。

「よーし。次は俺が相手をするぞ!」
と人参が前にでた。
「でてこいニョロモ!」
そう言ってボールを投げ、中からニョロモが出てきた。
「先手必勝!すぐ倒しちゃうよ!ゴルバットつばさでうつ!」
四翼の命令を聞くと、ニョロモにすごいスピードでつめより羽を振り下ろした。
「!?」
四翼もゴルバットも何が起きたのかわかっていない。
それもそのはずだろうゴルバットの攻撃は、ニョロモに当たる瞬間にすべってダメージを与えられていなかった。
「俺のニョロモはねーすっごくヌルヌルなんだよー」
人参は自慢気にそう言う。
たしかにニョロモはヌメヌメの液体でコーティングされている。
「よし反撃だニョロモ!みずあそび!」
人参がそう言うと、ニョロモがぶるっとからだをふるわせた。
するとニョロモが纏っていた粘液が八方に散った。
粘液は人参の顔面にも激突したが、ゴルバットと四翼にもヒットした。
「うわーなにこの汚い液体!きゃーたすけてー!」
全身ズブぬれになった四翼がパニックになっていた。
「とどめだニョロモ!あわ攻撃!」
ニョロモのはなったあわは、主人の命令がなく困っているゴルバットにあたった。
するとゴルバットは地に倒れていった。

                       人参 2010/5/5


「うわー最悪、何この液体、しかもそのスキをついてポケモンに攻撃? ありえないわ・・・」

四翼がそう言って、ハンカチで顔や服を拭いている

「負けは負けだ、認めろ!」

人参がそう格好良く言ったが、四翼、ファング、太太郎の3人は呆れた顔で人参を見つめていた。

ついに最後のバトルとなり、太太郎はヒンバスを繰り出した。

「ヒンバス? そんなポケモンで勝てるのかしら?」

四翼が嫌味のような感じで言うと、太太郎はその返事に怒った様に返事を返す。

「は? 俺のヒンバスなめてると痛い目見るぜ? 
あと無駄口叩いてる暇あったらさっさとポケモン出せよ」

「分かったわよ、行きなさい! カラナクシ!」

四翼はボールのボタンを押し、体が赤い方のカラナクシを繰り出した。

先ほどのゴルバットと同じく、体から光の輪が出て、そのカラナクシは色が少し濃い色違いだ。

バトルがスタートした瞬間、いきなり太太郎が攻撃をしかける。

「先手必勝だ! たいあたり!」

ヒンバスがカラナクシの背中にタックルをし、カラナクシは砂煙をたてながら飛んでいく。

「カラナクシ! どろばくだん!」

ヒンバスは泥の塊が顔面に当たり、目がかすんでしまったため、余り攻撃が当たらなくなってきた。

「ヒンバス! 続けてたいあたり!」

「カラナクシ! こっちもたいあたり!」

ふつうなら相打ちになるたいあたりだが、ヒンバスは目がかすんでいるので、全く別のところに飛び込んだ瞬間横からカラナクシのたいあたりをくらった。

「ヒ、ヒンバス・・・」

「カラナクシ、攻撃をし続けて!」

カラナクシはどんどんヒンバスに攻撃をヒットさせ、余裕の顔をしている。

ヒンバスはもう限界、負けは決まったようなもので、もう太太郎は諦めかけている。

「とどめよ! たいあたり!」

四翼が指示を出し、とどめをさそうとカラナクシが攻撃態勢に入り、ついに突進してきた。

「ヒンバス! ジャンプしてカラナクシの背中に乗ってじたばた!」

「えっ!?」

ヒンバスは力を振り絞り、体を動かしてジャンプをし、カラナクシの背中に乗った。

そしてそのまま背中に乗り、その状態でじたばたをした。

ギリギリまで耐えた後のじたばた、そのダメージは大きいだろう。

カラナクシはその威力に負け、地面に倒れこんでしまった。

                       ファング 2010/5/6



「あっっ!私のカラナクシがぁ・・」
四翼は悲しそうにそういった

「ヒンバスなめるからだバーカ」
太太郎は捕まえたばかりのヒンバスで勝負に勝って、相当嬉しいようだ


太太郎よりも先に四翼に勝っている人参もじっとしていられないほど嬉しいようでかなりソワソワしている

「約束どうり私の秘密基地につれてってあげる」

四翼はそう言い出したかと思うと

「じゃあついてきてね!!」
と走り出してしまった

「おいコラ、ちょっとまてよー」
人参はそういうと四翼を追いかけて行き、続いて太太郎も走り出した
その二人の背中には明日を生きる希望が満ち溢れていた

しかし、二人が喜べば喜ぶほど、その背中を見れば見るほど
ファングは自分の無力さを噛み締めるのである


(くそう・・・強盗犯のときも今も・・俺は何もできなかった・・・なんて俺は弱いんだ!役立たずなんだ!!)

正義感と責任感が人一倍強いファングはそう嘆き涙した

が、泣いても強くなれないという事に気づかないほど頭が悪くもなかった

思いたったように涙を拭き


「くそぉ!!!」

そう大声を上げて、もう見えなくなった三人を追って走った

ファングはあふれ出す涙を拭き、一心不乱に走り続けた

そしてついに追いついたかと思うと四翼は何もない荒地でスピードを落とした

そしてゆっくりと歩いていき、なにやら熊の巣のような、いや、モグラの巣のような場所で立ち止まり

「此処が私の秘密基地よ!」

「「「ここ・・ですか・・・」」」

                       ポルンガ 2010/5/6


四翼はその中にへと入り「さぁ」と三人を手招きすると、三人も恐る恐る入る。 洞穴は地上から地下に通じているらしく、思っているほど岩肌はゴツゴツしていない。
そして降り切ると大きな十字路へとたどり着く。 周りは岩や石壁に囲まれ、様々な色の石やかけらが光って輝く。 地上の世界とはかなり違い、なんとも原始的な場所であった。
「此処は?」
ととっさに人参が四翼に聞く。 聞かれた四翼は自慢げに両手を広げ、
「ここは地下通路。 いろんな化石や石もあるし、お宝もいっぱい!」
と語る。 たしかに周りを見渡してみれば他の人達もちらほらと見える。
ピッケルやハンマーで採掘している大人も居れば、旗をとって走り回る子供達もいる。
「やぁ四翼ちゃん。 その子たちは新入りかい?」
初老ぐらいの身形の整った男性が四翼に話しかけ、三人の詳細を聞く。 どうやら四翼とは慣れた仲のようだ。
「いや……そういうわけではないですね、あはは」
四翼は軽く質問をあしらい、笑う。 四翼と男性が話している間に三人はいろいろ見て回っていた。

採掘している所では赤い色の板見たいな物が見える。
走っている太太郎が左足をおろすと、なにやら何かをはめるような音がした次の瞬間
「うわっ」
太太郎が驚き戦くと、踏んだ場所からは沢山の泡が放出されている。 どうやら先程踏んだものが罠だったらしく十数秒ほど泡を吹き続けたかと思うと停止した。
「どうしよう……」
と人参が不安げにつぶやく。辺り一面が泡だらけになり、三人とも困っていると先程の男性と話を終えた四翼が笑いながらファング達の下にかけてきた。
「あらら、罠踏んじゃったのね」
「これって大丈夫なのか? 迷惑そうなんだけど」
ファングが四翼におそるおそる聞くと四翼は手を振りながら
「放っておいて大丈夫だよ、子供の仕掛けた罠でしょ。 そうだ、あたしの秘密基地に行かないとね」
そういうと四翼は三人を案内する。 途中何度か通路の角を曲がったが同じような道ばかりだったのでよく分からない。 何度目か曲がったところで四翼が壁に開けられた洞穴の中へと入っていった。 ファング達も後へ続く。

しかし中はそんな外の雰囲気とは打って変わり、ピカピカで清潔なシンクに食器棚、タンスにテーブルまで置かれている。
「うわー、家と変わらないな」
ファングが感嘆とする。 まるで昨日泊まったヤスタカの家と比べても遜色なく、家として扱うには十分すぎた。

「そういえば君たちにまだこの地方の説明してなかったよねー」
四翼がなにやらタンスから取り出した地図をテーブルの上に開き、三人を座らせ説明を始めた。島国のようで周りにはある程度島があるがファング達の暮らしていた世界の地図にはこのような国はなく、やはりこの世界は現実の世界とは別物なんだなと実感させられる。
「この地方は、シシュウ地方。 カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウの四つの地方のポケモンや風習が残っている地方よ。 ちなみにコッチ側はジョウトとホウエン寄りの場所よ」
四翼が地図を指さしながら説明する。
「なるほどー……」
三人は納得したようにほえーと手に拳をポンとおく。
「で、あたしも現実の世界に戻ろうと頑張っているけどなんだかこの世界に慣れてしまってね……」
四翼が多少諦めたように喋ると顔はさっき話していたより明らかに暗くなっているように見えたが「あたしはそろそろ寝るね、とりあえずベット三つ並べておくからそこで寝てね」
というと、パソコンをおもむろにカタカタといじったかと思うと一部の家具が取り除かれ、代わりにベットが3つその場所におかれた。
そして四翼はベッドに付いて「おやすみなさい」と言うと布団に潜り込んだ。
「俺たちもそろそろ寝るかぁ……」
三人ともベッドに入り二人は規則正しい寝息を立て始めると太太郎は
「元の世界に戻れるのかなぁ……」と不安げにつぶやくと、大太郎も目を瞑った。

                       粉 2010/5/7

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最終更新:2010年05月10日 20:09