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かなり早い朝になると太太郎、人参、四翼がまだ寝ている間、ファングはこっそり秘密基地を出て、外で特訓をしていた。

「おかむら! ひっかく!  ひっかく!  ひっかく!」

風でざわついている木の枝や根を相手に、ファングはエイパムに強力な威力を持つひっかくを覚えてほしかった為、ひっかくを連発させた。

起きてから2時間ほどで、木はエイパムのひっかくの傷だらけになっていて、後1時間ほど同じことを続ければ倒れそうな感じであった。

一方、その頃部屋の中では人参が目を覚まし、眠いと思いながらも起きて周りを見渡した。

「太太郎、俺、四翼、ファング・・・・ん!?」

人参はファングが居ないことに気付き、慌ててポルンガや四翼を起こそうとした瞬間、外からバリバリバリと木が倒れる音がした。

窓を覗くと、そこにはファングとエイパムが居て、エイパムのすぐ近くには倒された木が一本見えた。

人参はその様子をじっと窓から見ていたが、そのことは見なかったことにしようとしていた。

後から太太郎、四翼が起き、すぐに四翼が朝ご飯を用意してくれていた。

その時にはファングももう部屋に戻っていたが、まだ息は少し上がっていた。

四翼の朝ご飯は、ヤスタカの朝ご飯よりは少し味が劣っていたが、やはり美味しかった。

そろそろ次の街に進もうとすると、また四翼が地図を使って説明してくれた。

「えーと、ここからこう行って大きな木の右側を曲がると次の街に着くわよ 分かった?」

「さっぱり分かりません」

「もうちょっと詳しく」

「細かい地図とかないかな?」

ファング、人参、太太郎がそう言うと、四翼は少しムッとした様子だったが、すぐに小さい地図を持ってきてくれた。

「この地図の名前はタウンマップ 次の街に行く時に使うと便利よ」

ポケモンの世界でのお決まり、タウンマップが渡されると、ファング、人参、太太郎は顔を合わせてとても先が楽しみになってきたように、笑顔をこぼした。

秘密基地を出るとすぐにファング達は先へ先へと歩いていき、四翼が手を振っていてもそれを振り返って手も振らず、夢中になってタウンマップをじろじろと見ていた。

                       ファング 2010/5/7


気がついたときには既に四翼の姿は何処にも見あたらず、辺りは再び荒涼とした大地が広がっていた。
「ここからミナミゼシティまでどれくらいあるんだろうね・・・」
と、太太郎が不安そうに呟くが視線の先には近代的な建物が建ち並び、ここからそう遠くないことを告げている。

10分程歩いただろうか。先ほどまで小さく見えていた建物が今では見上げる程の高さになっている。
「とりあえずポケモンセンター寄ろうか 昨日休業でやってなかったからポケモン回復させないと」
人参がそういいながらポケモンセンターに駆け寄る。
流石に2日連続休業はなかったようで、今度は自動ドアがスムーズに開いた。
ゲームの世界とほぼ同じ設備で、入り口を入って右へ曲がり直進するとポケモンを転送するパソコンがある。
中央にいるジョーイにモンスターボールを預けて、横にある装置に入れてもらう。
すると、中にいるポケモンが元気になったようでモンスターボールを外部から見ても分かるように元気に揺れている。
ファング達はジョーイにお礼を言って横にある椅子に腰掛けた。
程なくして、ファングがテーブルに先ほど四翼から貰ったタウンマップを広げた。
マップの下の方にミナミゼシティと表記がありそこから東西に道が伸びている。
「西に行けばネロ湖、東に行けばロドンシティか・・・どっちへ行こうか」
ファングが二人に問いかける。
「ロドンシティの方がいいんじゃないかな。ロドンシティより先にも町はあるみたいだし」
と人参。
「まあロドンシティへ行く方が妥当だろうね。 行く場所も決まったことだし出ようか。」
と太太郎が言うと、3人は一斉に立ち上がりポケモンセンターを後にした。

茶色のレンガなどの建物が建ち並ぶ町から出ると、今度は左右に綺麗に木々が立ち並んでいて整備されている道に出た。
道路の端には標識が建っており「 712番道路 」と書かれていた。

                       えちご 2010/5/8


「ここが712番道路か」
ファングがタウンマップを開きながらそういった

続いて二人もマップを覗いた
そして太太郎があることに気づいた

「げっ、洞窟通らねぇとロドンシティに行けねぇじゃん!」

洞窟を通ることの面倒くささはゲームの中でもう実証済みだからである

「しかも、もうずいぶん歩いてるのに全く景色が変わらないぜ・・」
人参はテンションを落とした

人参の言うとおり10分ほど歩いてもまだあたり一面草木が立ち並んでいて、町など見えそうにも無い

モンスターボールを持っていないトレーナーにとって草むらや洞窟など邪魔でしかないのである

人参と太太郎もその考え方のようだ

しかしファングだけは違った
「ボールが無いのならポケモンを倒してレベルを上げればいいだけだろ、そうすれば強くなれる」

昨夜の決心は本物のようでファングは相当強さに執着していた

「そうだよな、ポケモンを懐かせるのに一番手っ取り早いのはジムバッチをとる事だもんな」
太太郎が気持ちを入れ替えたそのときだった

さっきまで静かだった草むらがガサガサと音を立てて鳥のようなポケモンが襲ってきた

「ホーホーだ!!」
そう言い出すやいなやファングはエイパムを出していた

「手伝うぜ、ファング」
人参はそう言い、ニョロモをだしたが

ファングは人参の応戦を断り、こういった

「お前らは後ろのやつをどうにかしたらどうだ?」
ファングは人参の後ろを顎で指した

二人が振り向くとそこには二匹のホーホーがいた

「やってやるぜ、行くぜ!ヒンバス!!」
太太郎はヒンバスを出して戦闘に備えた

                       ポルンガ 2010/5/8

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最終更新:2010年05月10日 20:14