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「ヤミカラス、ナイトヘッド!」
ヤミカラスがナイトヘッドを放とうとしたとき、

「まて!!」

という声が聞こえた

「なんです?怖気づいたのですか?」

この会話をヒンバスは命令と捉えてしまい、
ヒンバスは自分のトレーナーの命令を聞こうと
一瞬止まってしまった

「ナイトベッド??
なにヤミカラスにすごいこと言ってんだよ
お前ポケモンにそんなこと言うのかよwww」


そういった瞬間に、ヤミカラスのナイトヘッドが
太太郎のヒンバスに直撃した

いやな爆発音と同時にヒンバスは空高く飛び上がった
恐らくヒンバスの意志で飛んだわけではないだろう

しばらくの間沈黙が続いた、皆はそうは思えないかもしれないが太太郎にはそう思えた

そしてヒンバスは地面に崩れ落ちた

「あなたのせいでヒンバスが倒れましたよ?
あなたがナイトベッドなどというから・・・」

馬鹿にした様にポルンガが話すと

「・・・ああ、悪かったなぁ、ヒンバス、俺が下ネタを好きだったばっかりに・・・」

ポルンガはそうじゃないだろうと思いながら
見つめていた

「・・・やっぱり俺は心もバトルも弱いな・・・
ポケモンも大事にしないで・・・俺は・・・」

「おわかり頂けましたか、
まぁ私の役目は太太郎君の自信を無くさせるために
来たのでね、自信無くして頂いてありがとうございます」

「では私はここで・・・」
と言いかけたとき、
「俺が相手だ!!」

人参がいきなり勝負を仕掛けた
「・・・いいでしょう。相手になります」

そうして急きょバトルすることになった


5/23 太太郎



「ラッキーですね。ついでにもう一人の自信もなくすことができるとは。」
すると人参は、
「俺を倒すのは無理だぜ。なぜなら特訓で新しい技を身につけたからさ!いけニョロモ!」
とカッコつけていた。

「すぐに片付けてやりましょう。ヤミカラス、連続でナイトヘッドを放ってください。」
ヤミカラスのはなったナイトヘッドは、ニョロモに全弾命中した。

「やっやばい!ニョロモの体力が少なくなってきたぞ!」
太太郎が横で叫ぶ。
「大丈夫だ!ニョロモ!あまごい!」
命令されるとニョロモはフラフラとしながら、天に向かって踊り出した。
すると先ほどまでは雲一つ無かった空から、大粒の雨が降ってきた。

「どうしたんです?そんな技ではダメージは与えられませんよ?」
ポルンガが鼻で笑いながら言った。
「でもこのニョロモの特性はちょすいだ!雨水を蓄えれば回復ができる!」

「回復される前に倒せばいいだけのことです。攻撃を続けなさいヤミカラス。」
ニョロモめがけて無数のナイトヘッドをうった。
「ニョロモ!みずあそびだ!」
例のアレである。
ニョロモは体中に蓄えられ、ヌルヌルというかドロドロになった粘液を絞り出し、ヤミカラスに投げつけた。
ヤミカラスのナイトヘッドはかき消され、粘液はヤミカラスにヒット。
粘液の粘りけがあまりにも強いため動けなくなっていた。

「どうだ!俺の勝ちだぞ!」
人参は自慢げに言った。
「しかしあなたはまだ私のヤミカラスにダメージは与えていません。
 そしてあなたのニョロモは雨もやんだ今、体中の水分がほとんど無くて戦えないでしょう
 ヤミカラスが粘液から抜け出せば、こちらに勝機があるでしょう。あなたの負けです。」

すると向こうから、ファングと四翼が走ってきた。
「お、お前は!」
ポルンガを見たファングが言った。
「君はこの前のファング君じゃないですか。あなた達もついでにたたきのめしてあげましょう」
ポルンガが鋭い目つきで言った。
「っちょっとまって私も戦うの?」
四翼が心配そうに言うがファングはおかまいなしに
「うけてたつぜ!!」
とバトルを始めてしまった。

「さて、私もそろそろ本気を出しましょうか。」
そういうとポルンガが投げたボールからはアブソルが出てきた。


5/23 人参



ボールの中から出てきたアブソル。
体は白い体毛に包まれ、手足と顔は灰色味を帯びた黒色。 そして最も特徴的なのは頭から生えた鎌状の刃。 赤く落ち着いた目がファング達を静かに見つめる。
ファング達が見とれている隙を見てヤミカラスは首や翼を振ってヌルヌルの粘液を振り払う。 一方人参のニョロモは体力が減って疲れが見えていた。

「アブソル…!?」
ファングは一瞬驚いた。 驚くのも無理はない。
アブソルと言うポケモンは各地を転々とし、訪れた地は災いが起こる。 災はそうそう起こるものではないためアブソルはめったに見れないポケモンなのである。
それをポルンガが捕獲しているということから導き出される答えはただ単純で、ポルンガは相当に優秀なトレーナーと言うことである。

「マズイ……戻れ! ニョロ――」
「追い打ち!」
人参の行動より、ポルンガの鋭い声の命令の方が早かった。
アブソルはモンスターボールの光に当たったニョロモに対し、疾風の如く飛びつくと同時に右手で鋭い一撃を与えるとニョロモは数メートルほど吹っ飛ばされた後、モンスターボールの光はニョロモを吸い込んだ。

『追い打ち』。 ポケモンをモンスターボールに戻す動作の時にこの攻撃が成立すると、相手のポケモン二倍のダメージを与えることが出来る。
それは、ポケモン側が戻れると言う安心感から生まれる油断、トレーナー側が温存しておきたいなどの意味でモンスターボールに戻す。
その時に加えられるダメージはポケモンの肉体、トレーナーの精神にそれ以上のダメージを与えることが出来るのである。
しかし、モンスターボールに戻すアクションを見てからではほぼ間に合わなく、読みで行われる技である。
「ああ、ニョロモ……!」
モンスターボールの中を覗いた人参が悲痛そうな声をあげる。 体力が少なくなっていたニョロモに対し、あのアブソルの追い打ちは致命傷を与えていたようだ。
「調子にのっているからこうやって痛い目を見る……フフフ」
ポルンガは不敵な笑みをこぼすと
「次は貴方達の番ですよ!」とファング達に向き直った。 アブソルやヤミカラスはすでに臨戦態勢である。

「気をつけて! ただのトレーナーじゃないわ! 人参達は退いて!」
四翼もポルンガの力量を察したのかすぐさまモンスターボールを手に取り、色違いのゴルバットを繰り出した。 モンスターボールの光と色違い特有の煌めきを放ちながらゴルバットが飛び出す。
人参と太太郎は言われるままに十数メートル距離を離す。
「わかってる! 行けっ、おかむら!」
ファングもすぐにボールからエイパムを繰り出し応戦の対応をとる。
「先手必勝、ひっかく!」
エイパムはアブソルにとっさに近づき、ひっかこうとしたがアブソルは身をすぐさま翻し高法に飛ぶと、距離を取られた。
「ゴルバット、怪しい光よ!」
四翼のゴルバットはアブソルの着地を見て、昼だというのに視認出来るほど強烈な光を放つ。光は見事アブソルに命中し、アブソルの足取りは怪しげなものになる。
しかしとっさのポルンガは命令を出す。
「ヤミカラス! 黒い霧!」
ヤミカラスはすぐさま翼をスイングするように振るったと思えば、辺り一面に旋風が起こるとともにその慣性が加わって渦巻くように黒い霧に包まれた。
「またか! 砂かけだ!」
ファングは舌打ちするとエイパムは尻尾の手で砂をひとつかみすると、目の前に投げつける。
砂は途中で散布し、ポルンガと二匹のポケモンがいるであろう場所へと降りかかった。
「コレでお互い様子見か……?」
ファングは一息つくが四翼はまだ注意を払っていた。 このあたりはトレーナーの経験の差だろう。
そして霧の中で10分ほどの時間が過ぎた。二人にとっては1時間以上に感じる。 突如、マイナス10度を超えるような冷たい風が二人を襲った。 エイパムも小さな両手で頭を守るように抱える。
ゴルバットも翼を体に回し防御の耐性をとるが、相性が悪かったらしくフラリと地に落ちた。
「!? ゴルバット!?」
四翼が倒れたゴルバットをモンスターボールに戻すとカラナクシを繰り出す。 しかしいささか状況が良くなかった。
「どうしたんです? コレで手の内はおしまいですか?」
ポルンガの声がファング達の向いている方向から違って聞こえた。と同時に四翼は最悪の事を考えていた。
おかむらが砂かけをしていたときに、すでにポルンガは違う場所にいたのではないかと。


5/23 粉


ファングがポルンガの声の聞こえた方向に振り向くと今度はしっかりとその場にポルンガがいた。
「黒い霧で視界を隠されたので、少しは凍える風の警戒をするんじゃないかと思っていたんですが、見当違いでしたね。」
ポルンガがシルクハットをかぶり直して、再び不適な笑みを浮かべながら話す。
「くそっ!おかむら、ひっかく!」
「おや、ちょっと熱くなってきちゃいましたか?凍える風の追加効果を忘れて突撃とは無謀なものですね。」
ポルンガのその声を聞いてファングはハッと我に返った。凍える風には素早さが下がる追加効果がある。
そして、速さ命のエイパムにはかなりの痛手になる――
ファングがおかむらに目をやるとポルンガの話通り動きが鈍っていた。
「ヤミカラス!つばさをうつで応戦してやりなさい!」
ヤミカラスが突っ込んでくるエイパムに強烈な翼の一撃を食らわせようとする。だが、
「カラナクシ!泥爆弾よ!」
という四翼の命令とともに、カラナクシが大きな泥の塊をヤミカラスの顔面に投げつけてきた。
見事に泥爆弾はヤミカラスの視界をくらましたようで、おかむらがいた方向とは違う方向に翼を振るう。
そこにエイパムの懇親のひっかくが炸裂してヤミカラスは大きく後ろに吹っ飛んだ。
「まずは一匹!」
ファングが勢いづいたような声で言うが、その威勢は直ぐに吹き飛ばされた。


アブソルが巨大な風の刃を生成していた。


「10分もの時間に加え、先にヤミカラスに攻撃してきたのは幸運と言わざるをえないですね。
 そろそろ終わりにしましょうか!アブソル、かまいたち!」
アブソルがポルンガの命令を受けて、 巨大の風の刃をエイパムとカラナクシにむけて放った。
「しまった・・・ おかむら避けてくれ!」
ファングが言う。
「カラナクシ 避けて!」
四翼も言う。
だが、風の刃は音速に近いとも言うべき速度でエイパムとカラナクシを襲った。
もの凄い速さと威力を伴った風の刃は容赦なく2匹のポケモンを切り裂いた。
まだ小さい2匹のポケモンは耐えきれずに地面に倒れた。

「お、おかむら!」
カラナクシ!」
ファングと四翼が悲痛な声を上げるが、2匹とも立ち上がること出来なかった。
「私の完勝ですね。この前の勝負はマグレってところですねファング君!
 一人だけでなく、三人もの自信を奪うことが出来るとは今日は実にラッキーな日ですね!
 また会う日を楽しみにしてますよ、それまでに努力をすることですね!それでは御機嫌よう!」
ポルンガは高笑いをしながら踵を返してヘリコプターから伸びてきたロープに手を伸ばす。
と同時に、ヘリコプターは空高く舞い上がっていく。
しかし、ファングにそれを追いかける気力はなかった。
ただ、ただ、自分が負けたという現実をなんとか受け止めようとしているだけで精一杯だった。



5/23  えちご

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最終更新:2010年05月23日 21:19