1乙SS・リラ
41 :ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2006/12/09(土) 17:19:22 ID:???
「ボク、本当は女の子なんだ」
【1】は目の前の少年、いや少女の告白にただ立ちすくんでいた。
「そ、そんなこと急に言われても……」
「ボクは……君が、【1】が好き、なんだ」
1がその少女・リラと最初に出会ったのはバトルタワーのシングルバトル。
リラはタワータイクーンとして【1】の前に立ちはだかったのだ。
試合後、敗北に涙を流す【1】にリラは優しく声をかけ、様々なアドバイスをしてくれたのだ。
それから【1】とリラはいつも一緒だった。
二人はポケモンを通じて友情を育み、互いに競い合っていったのである。
ある日、リラが足を滑らせて噴水に落ちてしまった。
「おいリラ!大丈夫か!」
「う、うん……」
水に濡れた衣服がリラのその華奢なラインをあらわにする。
「リラ、お前もうちょっと体鍛えろよな!」
【1】はリラの胸元をパンと叩いた。
「きゃっ!」
胸元を押さえ、へたりこむリラ。
【1】は胸の奥が火のように熱くなった。
『な、なんだよ……女みたいな声出しやがって』
それからリラは【1】に会ってくれなくなった。
42 :ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2006/12/09(土) 17:20:42 ID:???
【1】はただ空を見上げていた。
何かがポッカリと抜け落ちた、そんな気分だ。
そして数日後、二人はバトルタワーで再会を果たす。
ついにリラに勝利した【1】は「仲直り、しようぜ」と手を差し出した。
リラはその手を両手で掴み、【1】の手を自らの胸に当てたのだ。
その胸は思春期の淡い膨らみを讃えていた。
そして冒頭の告白である。
「好きなんだ、【1】が好きなんだ……」
リラは涙をこぼしながら訴えるが、二重の告白で混乱する【1】は思わずその手を振り払ってしまう。
「リラ、俺は……」
その言葉を遮るように、リラは【1】の唇を自らの唇で封じた。
『リラ……』
十秒ほどが一時間にも感じられる。
二人の唇が離れ、リラは顔を赤らめながらにっこりと笑った。
「キス、しちゃった」
【1】はそんなリラを力一杯抱き締めた。
「【1】……今度は『ドラエモン』じゃなく『ドラえもん』って書いてね」
「うん、次スレ立てられるか分からないけど頑張るよ、リラ!」
「嬉しい……」
リラは涙を溢れさせながらその手を【1】の背中に回した……
今度は『ドラエモン』じゃなく『ドラえもん』って書いてね
の一節は、スレを立てた【1】のスレタイミスを諭したもの
最終更新:2007年01月05日 21:40