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1乙SS・モミ





32 :ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/07(日) 22:52:01 ID:???

「で、ここは一体どこだろう」
「さあ、どこでしょう?」
二人の男女は森の中、途方に暮れていた。


不幸の起こりはハクタイの森の入り口。
【1】は意気揚揚とその森に足を踏み入れた。
「あの…お願いがあるんですが」
【1】の意気込みを削り取るような場違いな声に、一気にモチベーションも下がってしまう。
声の主はおおよそ争い事とは無縁そうな女性だ。
どうやらこの森を抜けるまで付き合ってほしいらしい。
綺麗だし、なんというか胸も大きい。
密かな役得感を感じながら>>1は了承した。

しかしこのモミという女性、人並みはずれたおっとり型だ。
バトルが終わったと思えばふいといなくなっている。
辺りを探すと、パートナーのラッキーと木陰で一休みしていたりする。

そんなこんなで正規のルートを外れてしまい、二人は森の中で夜を明かすことになった。
「今日中に森を抜けられるはずだったんだがなぁ」
【1】がモミのほうを見ると、当の本人は>>1のリュックを枕にすやすやと眠っている。
「ほんとにマイペースな人だなぁ」
とりあえず火を絶やすわけにはいかない。
モミの熟睡ぶりをみるに、【1】の徹夜は決定のようだ。



33 :ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/07(日) 22:52:52 ID:???

「ん…んんっ」
寝ているモミから微かなうめき声が聞こえる。
『なんだろ?』
【1】はモミの様子を覗き込む。
緑の髪が顔にかかり、モミの美しさを引き立てている。
『こんなに綺麗な人が男にほいほい付いてくるってどうだろ?』
自分が悪党なら今頃……
「大丈夫ですか、モミさん」
悪党になりきれない【1】は何をするでもなく、うなされるモミに声をかけた。
「助けて……助けてっ!」
「!!!」
顔を寄せた【1】の首にモミの腕が絡み付く。
「ちょ、ちょちょちょちょちょっと!」
信じられない力で引き寄せられ、モミの上でただじたばたするしかない【1】。
『うわ、胸やわらか…じゃなくて!』
「モミさん、モミさん!」
【1】の必死の呼び掛けにようやく目を覚ますモミ。
自らと【1】のおかれている状況に、モミがすることはひとつ。


「きゃあああああああ!」

叫ぶことだけだった。

気まずい雰囲気で焚き火を囲む二人。
あのあと【1】の必死の説得でようやく誤解が解けたのだが、それでもやはり気恥ずかしいものである。
「あの、ほんと気にしてませんから」
モミは顔を真っ赤にしてうなだれる。
「私、あんなはしたない真似をしてしまって……」



34 :ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/07(日) 22:54:27 ID:???

「じゃあ、モミさんは寝てください。火はボクが見てますから」
モミはその提案に声も出さず頷く。
そしてモミは【1】の隣に座った。

「ど、どうしたんですか?」
「恐いんで……そばにいていいですか?」
狼狽する>>1の肩を枕に、モミは体を預けていく。
「>>1さんの身体、あったかい」
モミのいい匂いが鼻先をくすぐっていく。
「そ、そんなことされたら……ボクだって男ですよ!」
「私、あなたのこと嫌いじゃありませんよ」
モミの言葉にさらに混乱する>>1。
嫌いじゃないということは、好きだということなのか?
いや、危険な状況下で精神にストレスがかかっているからこんな事を言ってるんじゃないのか?

そんな事を必死で考えている【1】の唇に、モミがそっと蓋をした。
「んん…んっ……」

たっぷり十数秒は立っただろうか。
名残惜しそうにモミは唇を離す。
「き、キス、しましたよね、今……」
どういうつもりなんだ?
また例の天然お嬢様キャラか?
邪推する>>1にモミがにこりと笑いかける。
「好きな人にキスをするのは悪いことですか?」
そう言われてはひとたまりもない。



36 :ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/07(日) 22:56:55 ID:???

ハクタイの森を一緒に抜けてくれる優しい人を探していたモミ。
そこに通りかかった三人のトレーナー、【1】と前スレ970、975。
その中で【1】だけがモミの願いを聞いてくれたのだ。
二人の人間に断られて参っていたモミにとって、
【1】はものすごく頼りになる男性に見えたのである。

「本当は森を抜けてから愛の告白をしようと思ってましたのに……」
そう言いながらうつむくモミ。
彼女にすれば一世一代の試みだったのだろう。
【1】はモミの髪の毛を何度か弄ぶと口を開いた。
「モミさんがキスしてくれたおかげで、今からは恋人として森を抜けられるね」
そう、森を抜けるまで時間はたっぷりある。
「もう一回、キスしてもいい?」
その願いに顔を赤らめながらもゆっくりと目を閉じるモミ。
【1】は少し強引に、しかしたっぷりの愛情を込めてキスをした。


それを木陰から悔しそうな顔をしながら覗いている970と975。
「くそ!本当ならあのおっぱいは俺のものだったのに!」
「あ、あいつキスしながら胸触ってやがるぞ、畜生!」
目の前で行なわれているその行為をただ歯を食い縛って見ているしかなかった。




投下スレ


  • ※注
そこに通りかかった三人のトレーナー、【1】と前スレ970、975。
この新スレ立ての際、前スレの970と975が新スレを立てようとするも
立てられず、前スレが埋まった後で【1】が新スレを立てた。
(980もスレ立てをしたのだが、ドラーモン氏が気づかなかったとの事)

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最終更新:2007年01月08日 00:14