「
~ANJUNE~(あんじゅね)」とは、短編企画「空白」に投稿された作品である。作者は
糠る海ルミ。
жжжжжж目次жжжжжж
жжжжжжжжжжжжжжж
概要
『ポケットモンスター』を題材にした短編作品。
短編企画「空白」に投稿された作品で、
糠る海ルミのポケモン徹底攻略・ポケモンノベルにおける初の短編作品。まだ時期が時期だったため、作風は至って真面目である。アンジュネの持つ能力の制約を通して、命の尊さについて考えさせられる作品。
世界観は
短編企画「空白」による。
あらすじ
ウテナ率いる行脚の第三特殊精鋭部隊は、セイオウ地方の西の果てで猛威を奮う盗賊集団を制圧するために出動するが、部隊は劣敗する。隊員はウテナを囮として逃亡。絶望したウテナは身投げをする覚悟で、海に飛び込み盗賊の手から逃れる。
意識を取り戻したウテナが流れ着いていた先には行商のオドとアンジュネがおり、弱っていたウテナのポケモンに薬草を与えて助ける。その礼として、ウテナはオドらと行動を共にして、手助けをすることに決める。
旅の折、ウテナはアンジュネの能力について知ることになる。それは、大切な者の命と引き換えに進化の石を生み出す能力だった。
ある夜、ウテナ一行が休息をとっていると先日の盗賊に襲撃される。応戦するウテナ達だが優劣の差は明らか。あきらめかけたウテナ達の前に現れたのはマスガスク率いる行脚の集団だった。安心しかけるウテナ達だったが、マスガスクは盗賊と共にウテナも抹消するために現れたのだと知り、ウテナは再び絶望する。更にはアンジュネが盗賊に人質にとられてしまう。最終的にウテナ、オド、アンジュネの三人は冷たく暗い夜の海へと落ちてしまう。
目を覚ましたウテナとオドは海岸に打ち上げられていた。しかし、アンジュネは息を引き取っていた。その傍らにはイーブイから進化した彼女のシャワーズがいた。アンジュネは、自らの命と引き換えにみずのいしを作り出し、イーブイを進化させて二人を助けたのだとウテナ達は察する。ウテナとオドはアンジュネの墓を作った。そして、ウテナとオドの二人は首都へ向かうことを決める。ウテナは自分の犠牲になったアンジュネの分まで生きることを決意するのだった。
登場人物
この物語の主人公の一人。茜色の長髪をした十代前半の少女。所持ポケモンはイーブイで、これは元々彼女の母親のもの。
寡黙な少女で彼女の台詞は作品を通して一つもない。その理由は定かではないが、それが彼女の特徴の一つとして成り立っている。性格は心優しいが、何度も人間の死に直面しているためか倫理観に関しては若干欠如しているのではないかと思わせるような場面もある。
ある人物が大切に思っている人物の命と引き換えに進化の石を作り出す能力を持っている。この能力は自分に使用することもできる。能力の
初めての犠牲者はアンジュネの母親で、その母親の命を大切に思っていたのは父親。アンジュネの父親は母親が死んだことを嘆き、自責の念に駆られて自殺している。母親の命と引き換えに生み出されためざめいしはオドのポケモンを進化させるために使われた。
首都の行商ギルドに所属しており、オドと行動を共にしている。オドのことを本物の家族のように思っている。
この物語の主人公の一人。行脚の第三特殊精鋭部隊隊長。年齢は二十代前半。所持ポケモンはシュバルゴとフライゴン。
非常に芯の通ったまっすぐな性格で、己が正しいと思ったことに忠実に行動する。情熱的で実直。ただし、熱くなりやすすぎて口よりも手が先に出てしまうことがあり、融通が利かない面もある。
作中ではポケモンを助けられた礼にオドやアンジュネと行動を共にすることとなる。
この物語の主人公の一人。首都の行商ギルドに所属する許可証もちで、年齢は二十代後半。しかし、その落ち着いた雰囲気から随分年上に見られることがある。所持ポケモンはゴルーグ、エルレイド、ヘルガー。許可証としてほのおのいしを持つ。
冷静でつかみ所のない性格で、情に厚い男。現実的であまり感情的にならないため、ウテナの行き過ぎる行動にストップをかけることも多い。
ウテナのポケモンを助け、彼女と行動を共にするきっかけを作る。アンジュネの保護者的立場で発言及び行動する。
行脚の第四特殊部隊隊長。年齢不詳。所持ポケモンはグレイシア、スワンナ。
非常に冷徹な人物で、何のためらいもなくポケモンに人間を攻撃させる。任務を遂行するためなら手段を選ばないタイプの人物。まだ、面倒な言い回しが嫌いらしく、一応任務の体裁を整えるためにきちんとした言葉で話してから、最後に率直に物を言うのが癖になっている。
関連項目
リンク
最終更新:2013年03月25日 18:32