1: 名前:黒猫☆10/17(日) 20:19:37
これはみんなの雑談、黒猫様の暇で起こった一つの恋の物語である
2: 名前:黒猫☆10/17(日) 20:24:32
カチカチ
今日は土曜日
部活が午前中で終わり、暇をしている
なので、PC中
なんとなく、掲示板に来た
久しぶりにみんなの雑談を開いた
最近は掲示板に書き込んでいなかった
せっかくだし、立てて見ようかな…
カタカタ
くろねこさま……の……
黒猫様の暇
名前は黒猫で…
えっと、お嬢様みたいなのにしよう
3: 名前:黒猫☆10/17(日) 20:29:50
カタカタ
うわ、ちょっときついかな
皆に悪く言われたらどうしよう…
でも、大丈夫だよね、きっと…
ポチ
出来た…!
久しぶりだな、こういうの
わくわくする
すぐ人は来ないだろうし、絵のところみようかな
あ、増えてる
この人の絵、上手いな~…
これは、ちょっとないな
ふー…
全部見ちゃったし、戻ってみよう
カタカタ
みんなの雑談
あ、レス1個増えてる!
カチ
内容は、俺も暇だという内容だった
私はすぐにツンデレキャラで返した
あ、また来た!
そこにあった名前はしばぃぬという名前だった
カタカタ
急いでその人にも返事を返す
あ、また返ってきた…
4: 名前:黒猫☆10/17(日) 20:40:11
うわ、2人とも優しそうだな…
叩かれなくて良かった
その日の一晩でスレは300を超えていた
こんな事は初めてだった
すごく、嬉しかった…
次の日、日曜日に行くと皆も来てくれた
特にしばぃぬは、可愛いといってやさしく接してくれた
私はなんとなく、しばぃぬの事を気に入っていた
恋ではなく、友達としてだった
カタカタ
私はこう書き込んだ
みんな、私はブログをやってるので来てね
ペップスでID一発検索でsaturikukizyutu と書き込めばいけるから
人が少ないの…
と…
すぐ来てくれたのはしばぃぬだった
しばぃぬは本当に優しかった
しばぃぬだけが、掲示板に長く居てくれた
5: 名前:黒猫☆10/17(日) 20:47:06
私はしばぃぬの事をしば君と慕うようになった
ブログでの会話はとても楽しかった
掲示板のように気取らなくてもいいから、素で話した
しば君に好きと自己表現をしていた
本当に、しば君のことは気に入っていたから
けれど、そこで
「黒猫は掲示板で皆にもすきといってるじゃないか
誰にでも言うのか?」
と、しば君は言った
怖かったし、悲しかったし、申し訳なかった…
しば君は、そんな風に思っていたんだ…
私が、いろんな風に自己表現してることに、不満を抱いていたんだ…
私達は付き合ったりだとか、そういう関係ではなかった
でも私はしば君が好きだったし
しば君も私を思ってくれていた
だから私は謝った
カタカタ
いっぱいいっぱい謝って、説得した
悲しかったし、しば君がいなくなるのが怖かったから
しば君は許してくれた
よかった、と思った
素直に
この時は…
6: 名前:黒猫☆10/17(日) 20:50:10
それから何日かが経過した
黒猫様の暇は2個目に入っていた
ブログに、ほかの人がやってきた
今までは2人だけの場所だったそこが
みんなの場所になっていった
私は不満を持っていた
勇気を振り絞って、私は聞いてみた
カタカタ
しば君は、ここにほかの人が来てもいいの?
返事はすぐに返ってきた
みんなの場所だししかたないんじゃないのか?
……そうだよね
7: 名前:黒猫☆10/17(日) 20:56:23
でも私は、もう一つ場所を作った
しばぃぬとみ~こという2人だけの場所を
しば君も喜んでくれた
嬉しかった
私達は…これでいいんだと思った
カタカタ
今日もいつもどおり、掲示板とブログを両立していた
最近は掲示板でツンデレキャラが知れてきていた
いじられるようになっていた
けど、みんなと仲良くできて嬉しかった
カタカタ
あ、ブログのほうもコメ来てる
しばぃぬ
最近、みんなと仲がいいじゃないか?
俺がいなくてもいいんだな
そんな内容だった
悲しかった
しば君は、このままいなくなるのかもしれない
怖い、怖いよ
私は、悲しくて、すぐに返した
カタカタ
そんなんじゃないよ
私が一番好きなのはしば君だよ
私は、しば君を引き止めたくてそんなことを言ってしまった
8: 名前:黒猫☆10/17(日) 20:59:37
会話を重ねて、しば君を説得することに成功した
けれど…
こんな事は何回も続いた
私は毎回毎回謝った
ちょっと違和感を感じていたけど…
謝っていた
スレの2が真ん中になったくらいのときだった
しば君が、いなくなると言った
もう来ないからと書き込まれていた
私は急いで書き込んだ
9: 名前:黒猫☆10/17(日) 21:01:09
しば君を説得する言葉を必死で打ち込む
カタカタ
カタカタカタ
カタカタカタカタ
10: 名前:黒猫☆10/17(日) 21:07:50
そして、書き込み終わり、気を紛らわすために歌を聴いた
ユーチューブで
なににしよう…
タカタカ、カチ
U&I
音楽が、はじまっていく
君が、いないとなにも出来ないよ
君のごはんが食べたいよ
歌はどんどん流れていく
じわじわと流れ込む
11: 名前:黒猫☆10/17(日) 21:12:27
……
キミがいないと何もできないよ キミのごはんが食べたいよ
もしキミが帰って来たら とびっきりの笑顔で抱きつくよ
キミがいないと謝れないよ キミの声が聞きたいよ
キミの笑顔が見れればそれだけでいいんだよ
キミがそばにいるだけで いつも勇気もらってた
いつまででも一緒にいたい この気持ちを伝えたいよ
晴れの日にも雨の日も キミはそばにいてくれた
目を閉じればキミの笑顔輝いてる
キミがいないとなにもわからないよ 砂糖としょうゆはどこだっけ?
もしキミが帰って来たら びっくりさせようと思ったのにな
キミについつい甘えちゃうよ キミが優しすぎるから
キミにもらってばかりで なにもあげられてないよ
キミがそばにいることを当たり前に思ってた
こんな日々がずっとずっと 続くんだと思ってたよ
ゴメン今は気づいたよ 当たり前じゃないことに
まずはキミに伝えなくちゃ 「ありがとう」を
キミの胸に届くかな?今は自信ないけれど
笑わないでどうか聴いて 思いを歌に込めたから
ありったけの「ありがとう」 歌に乗せて届けたい
この気持ちはずっとずっと忘れないよ
思いよ 届け
歌が終わるころ、私は泣きそうだった
あまりにも共感できる歌詞に、なきそうになったし
卒業式みたいな気持ちになった
12: 名前:黒猫☆10/17(日) 21:17:42
私は、泣きそうな気持ちで
ブログを見た
驚愕した
しば君は戻ってきていた
驚いたけど、素直に嬉しかった
自分からチキンだと言っていた
笑って許す自分がいた
泣いて喜ぶ自分がいた
違和感を感じた自分がいた…
それから、半日がたった
私としば君は、お話をいつもどおり続けた
そして、色々あってしば君に変な事を聞いた……
しば君が、私達の関係について話し始めたから
13: 名前:黒猫☆10/17(日) 21:19:10
友達と恋人どっちがいい?
と聞いてしまった…
しば君は、黒猫が決めてよといった
私は、しば君に決定権を譲った
私達は、恋人になった…
24: 名前:黒猫☆10/19(火) 19:02:36
恋人になって嬉しい気持ちはあった
けれど、モヤモヤしたものは積もっていった
いつもどおりお話をしていても、友達どおしのときのほうが断然楽しかった
いつも、気を使っている私がいた
好きなはずなのに
好きだったのに
今は……違うの?
すれ違っていく、思いが……
離れていく…
25: 名前:黒猫☆10/19(火) 19:05:16
私は気づいた
しば君のことを、好きじゃないと
でも、それでも一緒に居ることが幸せになるんじゃ?
無理かもしれない
私は、好きじゃないんだから
しば君を………
だ ま し て る ?
私は、彼を好きではないんだ
今、
しっかりと自分に言い聞かせた
26: 名前:黒猫☆10/19(火) 19:09:09
その夜は、そのままPCをやめた
そして、……
次の日、それは…10月16日、土曜日
掲示板にと、指を這わせる
そして、
カタカタ
カタ………カタ、カタ
黒猫
しばぃぬ
やっぱり無理
ごめんなさい
私には荷が重過ぎるわ
…別れましょう
カチ
27: 名前:黒猫☆10/19(火) 19:11:41
その時あえて…しばぃぬと呼んだ
それには訳があった
ずっと前、ブログでしばぃぬが
「しば君って初めて呼ばれたとき、すげー嬉しかった」
と言っていたから…
もう、言えなくなった
罪悪感で、書き込めなかった
しばぃぬから、返信が返ってきた
28: 名前:黒猫☆10/19(火) 19:13:57
しばぃぬ
わかった
多くは語るな
またあっちに顔出すよ
私は、一気に思考を巡らせた
そして結論にたどり着いた…
それじゃあ、駄目だ
このまま話し合いが始まればいずれ元に戻ってしまう
それじゃあ、意味がない
駄目なんだ!!
29: 名前:黒猫☆10/19(火) 19:15:44
カタカタカタ
カタカタカタ
カタ、カタ、カタ……
しばぃぬ
もういい
もういいの
顔もださなくていいわ
ごめんなさい
でも、リアルで好きな人が居るのに、ネット内で付き合うなんて無理
もう会わないことにしましょう
私のホムペにも来なくていいわ
あなたの小屋にも行かないから
これで終わりにしましょう
カチ
30: 名前:黒猫☆10/19(火) 19:18:52
しばぃぬは優しい
すっごく優しくて、私のためを思って色々してくれて
私を愛してくれた…
それを、踏みにじってしまった……
最低だ
私はきっと思いつきでしばぃぬと付き合ったんだ
だからこんな目にあったんだ
最低だ
勝手に好きになって勝手に裏切って…
最低だ最悪だ
31: 名前:黒猫☆10/19(火) 19:21:34
しばぃぬ
うむ
中途半端な事をして悪かった…黒猫。
ちゃんと話してくれれば良かったのに。
みなさん
お見苦しい所をお見せしました。
しばぃぬからの返信に、私は泣いていた
君は、私にあれだけ優しくしてくれた
なのに…なにをやってるんだろう…?
でももう後には引けなかった
やり直すなんて、逆に最悪じゃないの
本当に、最悪
36: 名前:黒猫☆10/30(土) 21:30:41
黒猫様の暇に、しばぃぬは顔を出さなくなった
私達は少しの間友達で
少しの間心友で
一瞬だけ恋人で
戻らぬものとなった
、まったく幸せじゃない恋
誰にも邪魔されず、ゆるりと付き合えた
そしてみんなの前で破局した
これはみんなの雑談、黒猫様の暇で起こった一つの恋の物語である
信じるものは信じればいい
信じないものは信じなくていい
私達が知っていればいい、そんなお話なのだから
それでは、ここに終局を打とう また、黒猫様の暇で会おう
37: 名前:黒猫☆10/30(土) 21:36:30
あとがき
初めまして黒猫と申します
今回初めてネット恋愛を経験しました
気軽にするものではなかったようです
馬鹿な事をした、と今は悔やんでおります
しかし、彼と出会えたことは悔やんでおりません
彼のおかげで今の私が居るし
彼のおかげでこのお話が仕上がった、といえばおかしな話ですが
本編のほうをみれば解るように、ほんとうに数日の間の出来事です
これを見て皆さんもネット恋愛について思うことがあってほしいと思い書きました
ではここらで終わらせていただきます
質問とうがあればここに書き込んでください
お答えいたします
それではいつか
最終更新:2010年11月20日 18:59