1: 名前:モネカ☆09/14(火) 21:07:17
今日も放課後の教室から聞こえる……
「1枚2枚3枚4枚…あと28枚足りな~い!」
CAST
野々村陽菜
〔ののむらひな)
内緒で漫画家をやっている。
自分を見立てた漫画を描いている。
黒川瞬希
〔くろかわしゅんき)
イケメンツインズの一人。
2: 名前:モネカ☆09/15(水) 17:22:37
陽菜からの目線
「どーしよどーしよどーしよぉ!?」
あたし陽菜!
新人漫画家です!
だけど恋に輝く乙女でもあるのです!
でも明後日〆切りなのに28ページも書いてないんです!
「や、やばいぞ。これは史上最強にやばいぞ!」
「だれか居るのか?あけるぞ。」
3: 名前:モネカ☆09/15(水) 17:52:04
「あっ!待ってください!」
急いでかたずけなきゃ!
「どうぞ。」
「入るぞ。」
ビ、ビックリした~。
「お前今何か隠しただろ?」
「そ、そんなことありませんよぉ?」
「じゃあ手出してみ?」
「わかりました。ほら!」
ドサドサッ
あ……落ちちゃった。
どうしよう。
「ほーら。なになに?」
見られちゃったぁ!
「お前漫画家ごっこしてんのか?漫画家には絶対なれないのに。」
「あ、あたしは正真正銘漫画家です!
言っちゃった……。
「マ、マジで!?」
「はい……?」
な、なんだろう?
「俺、一回だけでいいから漫画家に会いたかったんだ。」
「そ、そうなんですか……」
こんなカッコイイ人に「会いたかったんだ」なんて言われると好きになっちゃうよ~!
「握手してくれ!」「その前にこのこと絶対に誰にも言わないでください。」
「わかったから。な?」
ギュッ
暖かい……。
この気持ちは何?好きになったの?
……
すきになったんだ!
「名前はなんていうのですか……?」
「あぁ。俺は黒川瞬希だ。」
瞬希くんか。
4: 名前:モネカ☆09/15(水) 17:54:08
瞬希くんのためにも頑張ろう。
続く
6: 名前:モネカ☆09/16(木) 18:30:55
ー瞬希からの目線ー
初めて会ったんだよな~。漫画家。
あいつを見てるとますます漫画家になりたくなるな。
俺はそう思っていた。
「よし!そうと思えばまず行動だ!」
俺は急いで着替え、しん●くにいった。
「あった!まずこれから買わなきゃ。」
漫画家になるための参考本を手にとってかごに入れた。
ウイーン
自動ドアをスッと通り抜けて家まで走る。
「ついたー。」
目の前には大きな平屋の家が建っていた。
その家には陽菜が住んでいる。
ピーンポーン
「は~いどちら様ですか?」
この声は確かに陽菜だった。
「俺です!黒川です!」
「く、黒川君!?何で家知ってんの?」
「まあまあそこはいいから。」
俺は決心をきめ、言った
「明日土曜日ですので原稿の手伝いさせてください!」
「お、お願いします!手伝ってくれるなら!」
やった~!俺!明日手伝えるぞ!
「じゃ、じゃあな」
照れくさいけど手伝えるならそれでいい。
7: 名前:モネカ☆09/17(金) 19:50:46
陽菜の目線
「今日は瞬希くんが来る日だよね……。」
わたしは緊張しまくっていた
ピ~んぽ~ん
「俺だよ~!」
「……!は~い!」
ちょっとびっくりした!
まず開けて上がらせるんだよね。
「上がって!」
「うん!」ギュッ
「ひゃっ!」
そんなに握られるとドキドキ感が伝わっちゃうじゃん
「ご、ごめん」
「だいじょうぶだから。」
今から原稿書くのに集中だ……!
9: 名前:モネカ☆09/18(土) 09:39:31
カリカリカリッ
サッサッサッ
陽菜の部屋から丸ペンの音と筆の音がまじりあう。
「つか、これどっかで見たことある女の子じゃね?」
「ギク……!」
その絵は陽菜そっくりの女の子の絵だった。」
「うーンどっかで見たことあるんだけどなー。」
「さあ?まあ私の絵ですから……」
〔どうしよう!?話をそらせなきゃっ!〕
「そんなことより原稿に集中集中!」
「そうだな!」
危なかった~!
「3枚目終了!」
「ですね~!瞬希君!」
ビビった陽菜であった……。
12: 名前:モネカ☆09/18(土) 11:10:44
「瞬希くん27枚目突入したよ~~!?」
「やったな!」
陽菜と瞬希は喜んだ。
だが2人は気付かなかった。このあと災難が起きることに…
――――――――――――
こんにちは!
もう一人登場人物がふえます!
村井甜羅
〔むらいてんら〕
この子も漫画家で瞬希の幼馴染だった。
陽菜の向かいの家に住んでる。
甜羅もだれにも漫画家ってことは話していない
美少女だ
続き
ピ~んぽ~ん
「はーい!」
陽菜が勢いよく開けると
村井さんがいた。
「こんにちは!さっきお母様が出って言ったから
1人かな?って思ってきたんだけど…。」
ドアの向こうに村井さんがいた。
瞬希が部屋から出てきた
「陽菜さんだ……れ?って甜羅!?」
「瞬希!?」
「瞬希さん知ってるんですかぁ!?
14: 名前:モネカ☆09/19(日) 12:08:02
甜羅からの目線
やっぱり……瞬希さま
15: 名前:モネカ☆09/19(日) 12:14:59
瞬希様が来ていたのね!
でもあたしたちの間に邪魔ものが入りやがった!
そうだ!陽菜からみて瞬希様を悪者っぽくすれば
陽菜は離れるでしょーね!
あったまいい~!
「いたの!?瞬希!」
「お、おう!」
「村井さん!瞬希君のこと知ってるんですか!?」
「マ、まあ、幼馴染だからね!」
「あ、あがってください!」
「ひつれいします!」
さああたしの出番よ!
16: 名前:モネカ☆09/19(日) 14:36:24
甜羅からの目線
「い、今漫画を描いていたところで……。」
「気にしないでね!そういえばトランプしない?」
「うん!2階にあるから取りに行ってくるね。」
今から作戦に入んないと!
がたっ
ガシャン
「こ、こぼれちゃった~!どうしよう!」
かけね。さあ瞬希様はなんて言うでしょう!
「だ、大丈夫か?俺が何とかするから。」
やっぱり。私の思うとおりだわ!
「持ってきたよーってどうしたの!?インクがこぼれてるよ!?」
「俺がこぼしたんだ。」
フン!どうよ!嫌うでしょ!
「大ジョーブ!気にしないで!」
はあ!?インクがこぼれたのよ!?怒んないの!?
「じゃあ拭いたらやろっか。」
―――――……
「じゃあまたね~!」
これで二人っきり。
「明日瞬希くん宅行っていい?」
「おう!いいぞ!」
やった!これであなたは私のもの!
20: 名前:モネカ☆09/20(月) 12:31:24
瞬希からの目線
今日は甜羅がくるな~
最悪。断わっておけばよかった……。
しゅーんきくん!てーんらだよ!
来た……。うぜ~……。
「おう!あがれ!」
21: 名前:モネカ☆09/20(月) 12:43:57
「ひつれいしまーす!」
―………
「あのねぇ。あたしねぇ瞬希さまにぃ
お話があるのぉ。聞いてくれるぅ?」
実はこいつ、おれの前だけぶリっこ口調なんだ。
うざったるい。
でも普通に返さないとやばいから……
「いいぞ!何でも聞いてやる!」
「あたしねぇ瞬希様とぉやってみたいなぁ~。」
は?こいつ何言っちゃってんの?
俺は当然
「ごめんな!無理だよ~!ごめんな!」
こうやって断んないとやっばいことがあるんだよな~。
22: 名前:モネカ☆09/23(木) 09:40:22
瞬希からの目線
「もう帰れ!」
「なんでぇ~?」
「用事が出来たんだ。」
「じゃあまたね♪」
ガチャ
あぶねー。断わっといてよかった。
今度から俺の家には上がらせねー。
「バイバイ!瞬希くん!」
うぜー。
「おう!じゃ、またな」
甜羅からの目線
「バイバイ!瞬希くん!」
どうしてなの?私の気持ちなんかちっとも分かってくれない……。
「ただいまー」
「おかえりなさい。甜羅。」
お母さんは何も言えないさえない母。
「ただいま。お母さん。」
帰ってきちゃった。
いいお父さんぶリしてるうざい父。
「たっだいまー!わぁ!いい匂い!」
かわいこぶってる姉。
みんなみんな大っ嫌い!うざいのよ!
「甜羅!かえってたの!?いってよー!」
「甜羅ー!綾羅ー!手を洗って夜ごはん食べるわよー」
「甜羅。お父さんは先に風呂入ってるからな。」
みんなあたしのこと嫌いなくせにあたしに気を使ってるし。
分かりやすいんだよ!?あたしのこと嫌いって。
みんなみんな消えれば瞬希様はわたしのもの……なのに。
24: 名前:モネカ☆09/24(金) 20:34:10
甜羅の目線
――――朝――――
「おはよう!陽菜ちゃん。」
きゃ!びっくりした~。
「おはようございます!甜羅さん。」
「あのね。いい話を持ってきたんだけど……。」
「なんですか?」
なんだろう?
「あのね。あなた瞬希君スキでしょ?」
え……?何で知ってんの?
「そ、そんなことないですよ~!」
「本当のこと言ってみ?」
いおうかな……?言わないかな……?
「もういいます!好きです!」
あーもう後戻りできん!
「やっぱりね~今度家来なよ。」
「わ、わかりました。」
陽菜はそう約束して走って行った。
その陰で瞬希がみていた。
「アイツやベー。今度着いてみよ。」
25: 名前:モネカ☆09/24(金) 21:00:46
甜羅からの目線
翌日……
「こんにちは!甜羅さん。おじゃましますね。」
「あがってあがって!」
ここから始まるわ!
「ちょっとジュースを取りに行ってくるね。」
私の計画はジュースを取りに行くときに机に包丁を出す。
そして次にわざと陽菜の服にこぼして付近を取りに行く。
ついでに包丁も、持っていってあわてている陽菜の後ろから刺す。
これで完璧♪残るは実行。
「はい。ブドウジュースだけど大丈夫?」
「大丈夫です。ありがとうございます。」
ガタッ
バシャッ
「うわ!ごめんなさい!陽菜ちゃん大丈夫?」
「家々大丈夫ですよ。布巾を持ってくれば……。」
思い通り思い通り!
「そうだね取ってくるわ。」
実行開始。
カタンッ
ドキッ
「あーどうしようお母さんに怒られ……?」
後ろを向いてたのにいきなりこっちを向いてしまった。
「どうしたですか?包丁持って……。」
くそ~!予定外だ!でも……
「なんでだと思う?それはねあんたがうざいから……」
「ちょ、ちょっと待ってください!なんなんですか?」
甜羅は陽菜に包丁を向ける。
「あたしもね、漫画家なの。だけどあんたが入ってきて
売れなくなったの。しかも瞬希も取られて最悪なの!
あんたがいるから幸せが逃げたのよ!」
これからどうなるんだか……
最終更新:2010年11月22日 11:34