呪いの鬼ごっこ-助かる確率1%- 続き12

456: 名前:マロン☆05/25(火) 20:43:07
「ごめんね…未那」


私は未那さんの目の前で土下座で謝る


私の目からは涙がボロボロであふれてくる


泣きたいのは、未那さんのほうなのに…


ずっと私に虐められて、精神的に追い込まれてたのに!!


私の謝る姿を見た未那さんは


「もう、いいよ…謝ったって私はあなたを許すことができないから…」


未那さんの言葉に私はあらためて時分の犯した罪の重さに気づく


「だけど…それでも祐梨亜は私の友達だから…」


と未那さんが言う


友達…?私が?貴方を傷つけた私が?


貴方の友達なんかでいいの?


貴方を死にまで追いつめた私が…


「顔をあげて…祐梨亜」


未那さんの言う通り私は顔を上げる


未那さんは私を見て微笑んで右手を差し伸べてくれていた


私はまた顔をくしゃくしゃにして泣きながら、未那さん…未那の右手をつかむ


これで、許してもらったなんて思わない…


自分の罪の重さはこんな軽いものなんかじゃないから…



      ―回想終了― 未那目線
1年前、私が屋上から落ちた時に負った傷跡は今でも残っている


この額に…


この額の傷跡を触るだけであの日のことを思い出す


私はあの日、本当は祐梨亜のことなんか許していない


465: 名前:マロン☆06/16(水) 21:00:03
由愛目線

「やっぱり…おかしいよ…」


私は瑞貴とともに行動しながらふと思う


逃げてから時間は結構立ているはずなのに


いつまで経っても鬼ごっこを始めた時と変わらない夜空だ


逃げてからもう2時間くらいはたっているはずなのに…


私は腕時計を見る


時間は




      午  前   2  時 



あれ?鬼ごっこを始めた時から時間がたっていない?



「瑞貴…私たちが鬼ごっこを始めた時間から全然1時間もたっていないよ」



私が震えた声で言う



「え…何いってるの?だって…鬼ごっこを初めてから1、2時間はたっているよ?」



といって瑞貴は信じられないという感じで私の腕時計をのぞく


でも、私の腕時計が示しているのは


やっぱり午前2時


何で?何で…何で!?

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最終更新:2010年12月24日 08:34
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