100: 名前:ゆいもん☆01/24(月) 17:28:49
99様>>ですよねぇ。私も琴だったら許す!
99様、また来てくれる時はお名前よろしくお願いします!
ぜひ来てくださいっ!
皆様へのお知らせ
皆様のおかげで、無事100レス迎えることができましたっ>A<これからも宜しくお願いします(・▽・/)
*******
いつまでたったのかな?時計を見ると、午前3時。
横を向くと琴の目から涙が毀れ落ちた。
―――あんなに琴がクゥのこと好きだったのに私のせいで……
そう思うと、胸がキュウンと苦しくなる。
如何して?そうしたのは自分でしょ?自分が悪いのに。
折角……折角……これぞ親友っていう人ができたのに。
琴に……私の大事なことに全て捧げようっと思ったのに。
馬鹿だ……。私、馬鹿だ……。
後で、ちゃんと謝ろう。
許してくれるまで謝ろう。
そう誓いまた眠り始めた。
101: 名前:ゆいもん☆01/24(月) 18:06:33
****
朝……。重い瞼を開ける。カーテンから明るい木漏れ日が朝のチャイム。
ふと横を見ると、琴も起きていた。
なんだか気まずい雰囲気。
だけどなんか言わなきゃ何も始まらない。
何も……。
「琴……。後で大広間に来てっ。」
私はそう言い残すと、携帯を取って部屋を飛び出た。
ひどいよね私……
ごめんね琴……
携帯を握りしめて、ギュッと我慢した。
泣きたいけど私は泣いちゃダメ。泣くのは琴。
私は朝の大広間で、一人で泣いた。
102: 名前:ゆいもん☆01/24(月) 18:19:02
タッ
足音がし、未衣は振り向いた。その人は琴。
「未……衣……っ」
琴は押し切った声で何かを言おうとした。
「未衣っ!昨日はごめんなさい。私、言いすぎた。親友じゃないとか……
「もういいからっ……これ以上言わないでっ
私もごめん。
だからおあいこ。それでいい?」
「……ん……うん。分かった。」
仲直りの握手をし、旅館の中庭を二人で歩いた。
「親友でいようねっ」
そう言ってハグをした。
仲直り……
103: 名前:ゆいもん☆01/24(月) 18:59:33
* *
【未衣side】
今からグループで「森林謎解きゲーム」をするみたい……
ルールは……
① みんなで協力しながら進む
② 喧嘩をしたら、ほかのグループが、2つ先に行くまで待機
③ 1位のグループは露天風呂
というルールみたい。
何かここのグループは、大丈夫っぽい
* *
今、私たちのグループは10ステージ中10ステージ。
1位なのです!これが最後っ!
今ここで引っかかってる。
「この中で犯人は誰だ。」っていう問題。
実はうちら、全部「カン」で当たってる。
「なあここもまたカンでいく?」
「ぅ……うん」
そして ボタンを 押すと……
「ピンポンピンポーン」
と、音が鳴った。
「やったぁ~っ!」「よっしゃぁっ!」
男子と女子の声が重なった。
「じゃあ、白猫達のグループは明日露天風呂だからな」
と、先生からのルールで私たちは明日露天風呂になった。
104: 名前:ゆいもん☆01/24(月) 19:11:29
* *
【ナレーションside】
「ふぇ~っ」
クゥは朝早く大あくびをかまし、朝を迎えた。
今日の24時までに、未衣が持っている、黄金の猫の爪を取り返さなければクゥは自殺しなければならない。
「おはよう。ちょっと先生のとこ行ってくる。」
未衣と琴は先生の部屋に向かった。
105: 名前:ゆいもん☆01/24(月) 19:24:16
「先生……今からお風呂行っていいですか? 」
「あぁいいよ。」
先生からお許しをもらい、お風呂に向かった。
「じゃあ後でなっ!」
男子は手を振り、男風呂に行った。
* *
「じゃあ、上がろっか。」
「そうだね」
そして廊下で4人は合流し、話し合いを始めた。
「ねえこのあとどうする?」
「じゃあ今日の夜は最後の日だし、夜更かしする?」
「うん、だから夜になるまで寝る?それいいねぇー。 」
「うちはそれでいいから」
との、話し合いで夜は夜更かしすることになった
107: 名前:ゆいもん☆01/26(水) 12:10:58
* *
そしてあっという間に夜の11時40分。
クゥのカウントダウンは始まっていた。
「……ねぇ。堺田さんと、東君、ちょっと外で待っててくれないかな?」
「えっ?分かった。」
「う、うん……。」
二人は部屋から出て行った。
「ねぇ、如何したの?何か大切な話?」
「あの……
その猫の爪……
ちょうだい。ううん。
返してください」
108: 名前:ゆいもん☆01/26(水) 12:50:20
「何……?いきなり。」
未衣は少し戸惑っている。
でもこれはしょうがないことなんだ。
クゥの命がかかっている。
「お願いっ!猫の爪返して。」
「だめっ!これは、私とお爺ちゃんの唯一のつながりなの!」
そう。未衣の祖父は未衣がまだ幼いころになくなってしまった。その時くれたのが、黄金の猫の爪。
「分かってる。でも、僕が死んでもいいの? 」
「え……?なんて言った? 」
クゥは言わないはずだった。
返さないと死ぬということを。
「ごめん、それを帰してくれないと僕、あと10分後死ぬ」
「はぁ?そんなこと聞いてない。聞いてないよ? 」
さっきまでの鼓動が早まる。
何が起きるのかわからない。
12時まで残り5分
「でも本当なんだ!今すぐ返してくれ!あと5分なんだ!」
「……」
未衣は黙ったまま、考え込んでいる。
―私は、爺ちゃんと、クゥ、どっちを選べばいいの……?
そう思った瞬間。
頭に爺ちゃんが最後に言った言葉がよぎった。
『もし猫がこれを帰してって言ってきたらこれを返すんだよ』
もう未衣の心はいろんな気持ちでいっぱいになっていた。
12時まで残り3分
「分かった。返せばいいんだよね。」
ポケットから黄金の猫の爪を取りクゥに渡した。
「有難う。僕は自分の故郷に帰るよ。大王様!任務完了しました。」
クゥがそういうと、周りに白い光が出てきて、クゥを囲んだ。
「未衣。サヨナラ。」
クゥはその言葉を最後にして、光とともに、
消え去っていった。
109: 名前:ゆいもん☆01/26(水) 12:58:42
* *
そして、廊下から入ってきた二人に事情を話し、これからどうするか話し合った。
―7年後
私は、今ペットショップの定員で猫の係をしています!
7年前のあの不思議なことは
一生忘れないと思う。
クゥのこと大好きだよ今でも。
END
最終更新:2011年02月21日 19:02