幼馴染は萌えるのです

1: 名前:あー汰☆12/14(日) 13:27:49


な、、






なんでっ、、、






なんでそんなに萌えるんだよー!!!!






【幼馴染は萌えるのです】



どもぉーあー汰と申します(・ω・)

題名からふざけた思考回路を披露して
まことに申し訳ありませぬorz ←
こんなやつが書く小説ですがどぞよろしくお願いします


  • ・-・-キャスト-・-・-

  • 高本 奈緒(タカモト ナオ)
  • 矢崎 翔 (ヤザキ ショウ)


2: 名前:あー汰☆12/14(日) 13:37:49


「なぁーおー」




ごくごく普通の休日。




「ねぇ聞いてる?」




なのに、




「んだよ、無視してんの??」




なのにあたしの部屋には当たり前のように彼氏でもないのに男が入ってる。


さっきから人が頑張って課題をやってると邪魔をする。


机に黙って向かっているのが難しい状態。


後ろからあたしの髪の毛を触りながらしゃべりかけてくるのだ。


単に、あたしの邪魔をしに来たみたい。




「無視しないでよー」


「・・・あ゙ーもうっ、、なに?なに?なんか用ですか!!?」




グルッとあたしが振り返ると驚いたのかスグに手を離した。




「・・・ビックリしたー。てか・・・え?なんか怒ってる?」


「当り前でしょ?見て分からないかなぁ?」


「なにを?」


「あたしは課題やってんの!」



大きな声で言うとやれやれと言うかのように肩をすくめる。


むっかつくー!!



「でも・・・俺、奈緒と話したかっただけだし・・・」



あいつが上目づかいをしてこっちを見る。

う・・・罪悪感が、、。



「はぁ・・・ごめん。」



いつもこんな感じであたしの休日はあいつによって壊される。


3: 名前:あー汰☆12/14(日) 13:51:36



あたしの名前は高本奈緒。

高校2年。

彼氏は・・・いない。

で、邪魔な男が矢崎翔。

高校1年の年下で幼馴染。

家が隣だから困ってる。

こいつは窓越しにあたしの部屋に勝手に入ってくる不法侵入者だ。




「んー癒されるー」




ごろごろとあたしのベッドに寝ながら猫のように布団にくるまってる。

・・・勝手な奴め。



友達から聞いただけだけど翔はモテるらしい。

もちろんずっと一緒にいたあたしもカッコいいとは思う。

カッコいいは違うかな。

翔には可愛いという形容詞が似合っている。

しかし、学年一のモテ男があたしの部屋でなにしてるんだか;

こんなの見つかったらあたし全校の女子からイジメにあうって。




「奈緒の匂いがするー」


「はいはい」


「この布団持って帰っていーい??」


「ダメ。無理。やめて。」




いつもこんな会話のやり取りだ。

いつもこうなのに飽きがこないのが不思議だ。




「残念」


「・・・翔が寝るとさ、香水の匂いいっつもうつるんだけど」


「いいじゃん、俺が寝たって証拠だよ?
 あ、間違えた。俺とねたって証拠だねー」


「・・・バカ」




なんも考えないでそんなこと言うんだから天然度は半端じゃない。

しかも翔とねたことないでしょーが。


4: 名前:あー汰☆12/14(日) 14:07:52



「ふぁー・・・ぁ」


「あれ?奈緒もおねむ?」


「・・・違う」


「一緒寝る?俺はいいよ♪」




日本語が翔には通じないのかと思うほどあたしの言葉を無視する。

でもホントに眠い。

明日からはテストがある。

2年になって初めてのテストだ。

勿論、翔にとっても初めてのテストでもある。




「ほらおいでー?」


「いらない」


「遠慮はいいから」


「あたしのベッドだし」


「気にしない気にしない」




あたしの高校は偏差値も高くて成績を維持するのは大変だ。

だからあたしもこうやってテスト前には必死で課題に取り組む。

そのせいで寝不足なのに翔はどーなってんだか。

余裕。。。なのかな。

あたしと違って頭良さそうだし。




「おいでってっ」


「うわッ」




グイッと腕をひっぱられてバサッと布団の上に倒れこんだ。

それは翔の上に馬乗り状態になったってこと。




「わっ・・・ちょ・・放してよ//;」


「無理」




引っ張った腕をあたしの背中にまわして起き上がれない。

カーッと頬が紅潮する。

至近距離で翔の顔をみると恥ずかしくて
いつものあいつに対する余裕なんか微塵も残っていない。




「もらうよ?」



"何を"と聞こうと思った時には唇は塞がれた。



6: 名前:あー汰☆12/14(日) 14:23:54



「んぅ・・・ぁしょっ・・・」




部屋にはさっきとは違う空気が流れてる。

音と言えば淫らな水音とあたしの異様に高い抵抗の声だけ。

唇を強く押し当てられてまともに息もできないと思い
口を開くとヌルっとしたのが入ってきた。

たぶん翔の舌だ。

恥ずかしくて目も開けられないこの状況。

あたしが女で翔が男だと実感されられる状況。




「ん・・・ぁ・・っ」




酸素が足りない。

息が苦しい。

でも頭はぼぉっとしていて心地いい感じがしてしまう。

くちゅっと大きなリップノイズをたてて唇が離れると
自分でも驚くほどに息が上がっていた。




「あら、やだー。奈緒ちゃん可愛い♪」




ニヤッと笑われると一層顔が赤くなる。

いつの間にかあたしは翔の上じゃなくて隣で寝る形になってた。

・・・全然気づかなかった。

すぐに乱れた髪を整えて起き上がる。

翔がバカにするように笑ってる。

ゴシゴシと口を手の甲でさすっても意味がない気がする。

恥ずかしいもなにもあったもんじゃない。




「あれ?照れてんの?」


「ばっ・・・違うしっ!・・・でも」


「ん?」


「、、ファーストキスだったのに」




空気が重くなった気がした。

翔は「え?」的な顔してる。

お前と一緒にすんなって。

あたしいつかの王子様のためにとっといたんだから、ね。


14: 名前:あー汰☆12/14(日) 21:34:12



「・・・はぁ」


「おっはよー奈緒♪」


「、、はょ」




今日から学校だ。

しかもテスト。

昨日、翔にあんなことされたから全然集中できなかった。

・・・最悪。




「あれ??元気ないね、どうかした?」


「別にー」




朝から元気なのは友達の未来(ミク)。

いちおう、一番の親友ってとこ。

可愛いし性格いいしで仲良しなわけ。




「ふーん。そっか」


「あんま気にしないでよ。未来が心配するほどのことじゃないしさ。」


「はーい」




うん?

あれって心配してもらってもいいことじゃない?

あ、でも話しづらいしなー・・・。



・・・やっぱ現状維持だな。




「そういえばさ奈緒知ってる?1年の矢崎」


「へ?・・・あぁ、名前くらいは」


「あたし昨日彼氏と別れてさー、次年下もいいかなーって!
 どう?どう?いいと思う?」




あたしは学校では翔と幼馴染ということはふせてる。

いろいろと面倒だし。

だから未来もあたしと翔が幼馴染だって知らない。

てか、あんなのと好きで幼馴染やってるわけじゃないしね。


17: 名前:あー汰☆12/15(月) 19:00:42



「あ、ほらッあれが矢崎!」


「あれ・・・か」




昼休み。

あたしの高校はテストが午前中あっても午後は授業だ。

普通に家に帰してくれたらいいのに、、。



未来の指さすほうには確かに翔がいた。

人気者の顔をした翔が。




「どうかな?」


「あー・・・いんじゃない?カッコいいし」


「うんうん。あれは奈緒にも分かるカッコよさだよねー」




1年の教室に2年が来てるというのはあんまりないようで
下級生たちがあたし達をジロジロと見てくる。

流石に気まずい;

翔はあたし達には気づかずに女の子たちと楽しそうに話してる。

やっぱりあの噂はホントだよね?




「・・・ぁ」


「ん?どうした?」


「いや、何でもない」




ふと、翔と目があってしまった。

けど・・・すぐに逸らされた。

ズキッ―

なんだろう、、

少しだけ胸のあたりが痛んだ。


18: 名前:あー汰☆12/15(月) 19:07:15



他人のような

初めて会ったかのような

翔の冷たかった瞳。

あたしがそこに存在していなかったかのように

誰も何もそこに見えなかったかのように

目を逸らされた。




「・・・もと・・かもと!・・・おい高本っ!!!」


「はっはい!!?」


「何ボーっとしてんだ?」




午後の数学の授業とはどうしてこうも眠くなるものか。

夢うつつだったあたしの頭は先生の一括で冷水を浴びたかのようにすっきりした。

あたしがボーっとするのは珍しいようで
くすくすとクラスのどっかから笑い声がする。

こんな恥ずかしい思いをしたのは久しぶりだ。

・・・くっそー。




「ノートもとってないじゃないか。体調でも悪いのか?」


「・・・いえ、大丈夫です。」




さっきから中身が抜けたようなあたしがいる。

何も考えたくない。

あ、考えてるか。

翔のことを。

・・・ってなんであたしあいつのこと考えてんのよ。


19: 名前:あー汰☆12/15(月) 19:15:38


―ガラッ


「なーおっ」


「うわっ・・・ビックリしたー」


「あはは、お邪魔しまーす」


「不法侵入」


「ちゃんと挨拶はしましたので」




夜、翔がまたあたしの部屋にきた。

昨日のキスされてから気まずいままだってのに忘れたのかな?

しかも今日、目そらしたし。

どうやらあたしは根に持つタイプらしい。

我ながら嬉しくはないタイプだ。

翔は今帰ってきたのか片手にスゥェットを持ってあたしの部屋に来た。




「で、今日は何の用??」


「用がなきゃきちゃだめなの?」




ゔ・・・




「そーゆーわけじゃないけど。」


「じゃあいいじゃん」




そう言いながら翔はダウンを脱いで長袖になる。

次にはその長袖すらも脱いで上半身裸。

ただ下にジーパンをはいているだけの格好だ。




「まっまさかここで着替えるつもりじゃ・・・


「そうだけど?あ、あんま見ないでね恥ずかしいから♪」




なっ・・・

なんて奴だ。

人の部屋で、しかも乙女の部屋で勝手に着替えすんなー!!!


22: 名前:あー汰☆12/30(火) 14:04:52


「ひぁ・・・」



シャーペンが音を立てずに床のマットの上に落ちる。

そんなこと気にも留めずに翔はぎゅうっとあたしを後ろから抱く。

・・・抱く?

・・・抱かれてる!!!?



「やッちょ、何してんの!」


「今日俺、汚れちゃってさー。奈緒で消毒。ね?」



耳元で甘い声で呟かれるだけで失神しそうになる。

キスされたのも大ダメージだったのに・・・

どういうともりだよっ・・・!!!!



「消毒とか意味分かんないし!」


「他の女の子で汚れちゃったのー」


「それ自業自得でしょ」


「ふーん・・・俺にたつこーっての?」



「ん」と声を漏らすと耳に違和感を感じた。

翔が、、

翔が、、、

あたしの耳を甘噛みしてるんだ。

もちろん冷静になんかなれるわけがなく・・・。



「やっ、、だぁ・・・んんぁッ」



昨日、あたしの口内を犯した舌が今日は優しく耳をなぞる。

ゾクゾクするその動きに合わせて身をよじってしまう。

脳内信号が混乱して正常を保てなくなってる。



翔のせいで。


29: 名前:あー汰☆12/31(水) 13:29:54

「ーっ・・・っはぁ」


「感じすぎだよ?奈緒」


「感じてないしッ」



唇が耳から離れるとすぐに後ろを振り返った。

そこに立ってるのはもちろん翔。

意地の悪い笑顔をあたしに向けている。



「だってーよがってたし??」


「よがってないっ」


「ふーん。そう」



あっさりと理解されると今度はそっと耳を触られた。

もちろん予想外で、抵抗する間もなく。



「ひっ・・・」



翔の細い指先があたしの耳をゆっくりとなぞる。

あいつの唇は今の行為を物語っているかのように唾液で濡れている。

あの唇にどれだけの唇が重ねられてきたんだろう。

そう思うと胸のどこかがいつも締め付けられてしまう。



「俺のがべったりだねー。」



ニコッと笑うとつられて笑いそうになる。

・・・危ない危ない。

ゴシゴシと自分のスェットの袖で拭と独り言のように呟いた。



「ストップきいてよかった、ね」



覗き込むようなその仕草に胸が一段と大きく跳ね上がる。

独り言じゃなくて同意を求めた言葉だったみたい。



「あれ??最後までしたかった?」


「・・・んなわけないじゃん」



今日のあたし、なんかおかしい。



30: 名前:あー汰☆12/31(水) 13:49:09

「でさ、あたしが行くといっつも女と話してんの!!!」


「ふーん・・・誰だろうね」


「彼女かな!!?そうなのかな!!??」



未来の両手が机越しにあたしの両肩を掴んで前後にゆさぶる。

くっ苦しー・・・。



「しっ知らないよー。矢崎のことなんか」


「・・・だよね」



お昼ご飯の時間。

って言ってもみんな食べ終わったころ。

教室には女の子が残っておしゃべりを楽しんでいる。

あたしと未来もその中の女の子。

話はもちろん翔のこと。



「ショックー・・・」


「元気だしなよ。あ、あたしと放課後見に行こう?ね?」


「・・・いいの?」


「もちろんだよっ」



テンションがた落ちな未来を励ますのは意外に簡単だったりする。

翔のやつ、どこの女の子をカモにしてんだか。

あいつはよくお小遣い稼ぎとか言って女の子とエッチしてお金を貰ってる。

ただシたいだけだと思うけど。

そんな翔に貢ぐ子も少なくはないわけで、、。

たぶんそのうちの1人だろう。



「未来は・・・もう渉(ワタル)はいいの??」


「渉?あ、あーもういいよ。あんなバカ。」



渉は未来の元カレ。

クラスは違うけどあたし達と同い年。

現役空手部のさわやかタイプだ。

未来の浮気疑惑でけんか別れしたみたいだけど
今でも未来が好きでひきずってるとかいう噂がある。



「渉・・・可哀想」



そう呟くと未来は「デマでしょ」とため息をついて見せた。

あの噂があたしにはデマには思えない。

だって。。

だってさ。

・・・人を好きでいることって難しいでしょ?


45: 名前:あー汰☆01/06(火) 12:51:19

「あれ?」



放課後、未来と翔の教室に来たのはいいんだけど
肝心の翔がいない。

もう帰っちゃったかな。

・・・女の子と。



「いないみたいだね」


「はぁー・・・未来ちゃんショック」


「はいはい」



誰も残っていない教室にはいくつか鞄がある。

ただそれだけの空間はもの寂しそうな雰囲気を漂わせる。

ただそれだけなのに。

いつもの教室は人がいなくなるだけで
そのものの存在の意味を忘れかけているかの様だった。



「最悪っ・・・。奈緒、あたしちょっと鞄とってくるから待ってて」


「あ、ありがと」



未来はガックリ肩を落として2年の教室のほうに歩いて行った。

残されたのはあたしだけ。

あたししかいない。



この間、翔の座っていた席に近づく。

―ガタッ

椅子を引いて腰を下ろす。

別に座っても何かが変わるわけじゃない。

ぐるりと見回す教室はやっぱりどこか欠けている。



あたしの様に。



46: 名前:あー汰☆01/06(火) 13:21:13

「奈緒?」


「へ?・・・あ」



教室の出入り口のとこに立ってたのは翔だった。

汗をびっしょりかいている割には制服を着ている。

まだ残ってたんだ。

どっかの部活で遊んできたんだろう。

帰宅部のあたしと未来には部活なんて縁のないことだけど。



「何してんの?しかもそこ、俺の席だし。」


「えーっと・・・あー・・・」


「俺に会いに来たとか?」


「ちがーう」


「あはっ。相変わらずだね」



ニッコリ笑うと机の横にあった鞄を取る。

学校でこんな風に翔と話すなんて思ってもみなかった。



「じゃ、またな」



―チュッ

とわざと音をたてたようなキスをあたしの頬にすると
綺麗に口の端をあげて笑った。

彼氏でもないくせにっ・・・!

でも。

翔も相変わらず、、カッコいいじゃん。

「バカ」と言うと「ありがとう」と会話にならない言葉を置いて翔は教室を出て行った。

49: 名前:あー汰☆01/06(火) 15:24:44

「ほんっとに矢崎に会ってない?」


「だーかーらー・・・会ってないって。」


「ふぅーん」



帰り道。

未来の尋問にあってます。



「あんなに顔の赤い奈緒、初めてだったんですよ??」


「きっ気のせいだよ!!気のせい気のせい」


「ふぅーん」



同じ台詞を2回言うと未来はなんとか解放してくれた。

いや、釈放かな。

未来の感は鋭すぎて困る。

未来を相手に浮気隠そうとしても無駄なんだろう。



「あーあ。あたしも会いたかったな、矢崎」


「会ってないって」



そんな会話をしてるとあたしの家についた。

今日は未来はあたしの家に泊まり。

だからあたしの家に一緒に帰宅。

けど、なんて運の悪さ。

ちょうどお隣の家から出てきたのは・・・



「・・・れ?あれー?あれー!!!?矢崎じゃんッ」


「え?」


「んー?奈緒、何してんの??」



・・・最悪だ。

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最終更新:2011年10月30日 16:55
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