DARK EATER 続き

23: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/11/11(金) 17:51:57


某所

 そこには四人の覆面達がたむろしていた。
 すると、その集団のリーダーらしき赤い覆面が「トウキョウエーチクヲツブス。ソノツギハシーク」と不気味な声で言った。
 それを聞いた三人の覆面が「リョウカイシタ。デモ、ソノマエニ……ダーク・イーターをツブス」と声を揃えていった。
 そう、これが……東京A地区の混沌の第一章とはまだ、誰も知らなかった。

〈第4話〉…おわり

26: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/11/12(土) 17:56:24
〈第5話〉
覆面集団 来襲

東京A地区 某所

 ユラキはまだ、この辺りで何か起こる気がしてならなかった。
 同様にラントもそんな気がしてならなかった。
 この二人の予感は見事に的中する。数分後に。


通学路

 秋太は学校に忘れ物を取りって帰っていたところだった。
 そして、秋太は妙なものに遭遇する。数分後に。

27: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/11/13(日) 00:13:54


東京A地区 某所

 ユラキとラントは未だに違和感を抱きつつ本部からの上を得ようと携帯のメールボックスを睨んでいる。
 しかし、二人の違和感は解放される情報はなかった。
 だが、二人の頭上から“覆面姿”の複数の人影が舞い降りてきた。
 それに気づいたラントが「ユラキさん! 危ない!」と叫んだ。
 それを聞いたユラキは鮮やかに複数の人影を交わした。
 すると、複数の人影・覆面集団が鮮やかに着地する。
 この時、ユラキとラントの違和感は完全に消え“驚愕”変わっていた。数分経ってから。

28: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/11/13(日) 14:53:54
 そんなユラキとラントをさしおいて赤い覆面姿の人影が口を開き、「オマエラハダーク・イーターカンケイノモノダナ。シマツスル」と不気味な声で言った。
 それを聞いたユラキは「けっ。上等だゴラッ! まとめて相手になってやんよ!」と強気な姿勢で言った。
 ラントは「援護します!」と冷静さを保ちながら言った。


帰り道 “数分後”

 秋太は驚愕していた。
 突如、目の前に“ユラキと同じ服装をした”男に「お前は一度死んだ人間だ。でも、今は生きている。だから死ね」と言われたのだから。
 秋太は(殺される!?)と悟ったのでこの場から離れようと必死になって走った。
 しかし、それが無駄な抵抗だなと“数秒後”知ることになった。

29: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/11/14(月) 21:37:00


東京A地区 某所

 ユラキは今にも覆面集団に正面突破しようという勢いを表情に浮かべ、やる気のオーラを纏わせている状態だった。
 しかし、ラントは冷静。
 ラントは相手が闇人なのか、それとも別の“異形”なのか、それとも“サラキの手下”なのかを考えた。
 だが、その謎はすぐに判ることになった。
 すると、赤い覆面姿の人影が「ワレワレヲタオスノハカンタンダ。ジョウケンヲタッシ、ミゴトニショウリスレバワレワレハキエテナクナル」と不気味な声で言った。
 それを聞いたユラキが「その条件を教えろ!」と吠えた。
 今、ダーク・イーターと覆面集団の戦いが幕を開けようとしていた。

〈第5話〉…おわり

32: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/11/15(火) 16:18:59
〈第6話〉
旋律は走り出す

帰り道

 秋太は必死になって走る。目の前の驚異・ダーク・イーターから。
 しかし、それは無駄な足掻きだとすぐにわかっ。
 なぜなら、既に後ろから剣を突きつけられているのだから。
 秋太はただ、圧倒的な恐怖に震え、おびえることしかできなかった。
 それに気づいたダーク・イーターが「無駄な抵抗はしないで大人しく俺に斬られる方が楽だぜ」と爽やかな笑みを浮かべて言った。
 秋太は言い返せなかった。言い返せるはずがなかった。
 しかし、彼は救われる。すぐに。
 すると、ダーク・イーターの後ろから「秋太!」と誰かが言ったを秋太は聞こえた。
 そして、いつも自分のそばにいた掛け替えのない存在・比奈乃だとすぐに気づいたのだった。

33: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/11/18(金) 23:27:28
 しかし、秋太は理解できなかった。
 なぜ、比奈乃がここにいるのかが全く検討がつかなかった。
 だが、今はそれ所ではないことは明確。
 秋太は心を無にして目の前の強敵を倒すことだけに集中することを決める。
 そして、比奈乃も同様に“日本刀”を構える。
 そして、旋律は……走り出す。


東京A地区 某所

 ユラキとラントは相手の行動を伺っている状態。
 すると、それを見ていた緑色の覆面が「マズハオレガアイテダ。キサマラノショウリジョウケンハコノオレニカーレースデショウリスルコトダ」と言った。
 それを聞いたユラキは「上等だ!」と余裕の表情を浮かべながら言った。
 しかし、ユラキは気づいていなかった。この戦いの“穴”に。

39: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/12/02(金) 16:57:54


帰り道

 秋太は驚愕し、何故、比奈乃が日本刀を構えているとう疑問で頭がいっぱいになっているが、今はダーク・イーターに集中しようと決めた。
 だが、秋太にはもう一つの疑問が浮かび上がる。
 人間がダーク・イーターに勝てるのかと。


東京A地区 某所

 緑色の覆面が「ソレジャハジメルトシヨウ。ソノマエニルールヲセツメイシヨウ。ルールハタンジュンニ“クルマヲサイキフノウ”にシタホウガカチダ。ツマリ、コレハベツメイ“カークラッシュゲーム”トイウ。シュダンハトワナイ」と言った。
 それを聞いたユラキは「で、どこがフィールドでゴールなんだ?」と訪ねた。
 すると、「フィールドハエーチクイッタイ。ゴールハアノデカイビルダ」と緑色の覆面が言った。
 そして、こちらも旋律が走り出した。

40: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/12/02(金) 20:15:51


某所

 静かな空間を漂わせる一室。
 ここには日本を動かしている議員、大臣、総理大臣、そして……サラキ。
 彼らは部屋とは違う息苦しい空気で押し潰されそうな顔に浮かばせ、冷や汗を掻いている。その元凶・サラキをのぞいては。
 そして、この一室にも旋律が走り出す。
 ユラキ達と同じように旋律は華麗なメロディーのように走り出す。

〈第6話〉…おわり

41: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/12/03(土) 19:10:06
〈第7話〉
夜試合(ナイトゲーム)

 あるダーク・イーターが計算をし、有りとあらゆるデータから人間がダーク・イーターに勝てる確率は1%と解った。
 しかし、100%ではないことは明確。
 だから、彼は先手を打った。汚い手段で。


帰り道

 比奈乃はダーク・イーターの間合いを詰めようとするが、殺気を放っており近づけば斬られることは明確だと彼女は解っていた。
 しかし、これでは決着は何時まで経っても着かない。
 だから、彼女は“殺される覚悟”でダーク・イーターに刀を突き出して、突進した。
 しかし、その覚悟は誤字を修正テープで消すかの様に違う覚悟に上書きされる。それは悪い意味でも無く、良い意味でも無い別の何かに。

42: 名前:カロン@11時からテス勉強すっか… (83LTWsJLJQ)☆2011/12/04(日) 10:32:12
 すると、プルルルルルルという携帯のブザーがその場に響きわたる。
 その携帯の持ち主はダーク・イーターである。
 ダーク・イーターは自分の右ポケットに手を突っ込み電話に出た。
「もしもし? 今良い所なんだけど」とキレ気味に頭に血管を浮かばせてダーク・イーターが言った。
 そして、しばらく頷いて「わかった」と言って携帯の電話を切り、「またね。刀少女と悪しき少年」と言い残してその場を去った。
 秋太と比奈乃はただ、呆然とダーク・イーターを見つめていた。


某所

 人間とダーク・イーターの一つの戦いが終わり、二つ目が始まろうとしていた。
 しかし、その戦いは結果はダーク・イーターの圧勝に終わるが人間がどこまで持ち堪えられるかがその戦いの肝。
 夜はまだ、明けない。

46: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/12/11(日) 13:38:35
「それでは始めましょうか」とサラキがニヤっとしながら言った。
 それを聞いた一人の議員が「貴様みたいな若造の言うことが聞けるか! 今日のことは音便に済ませてやる。だから帰れ!」と額に汗を垂らしながら言った。
 しかし、サラキは「は? テメーは立場を弁えていねーようだな。いいか? この会談はテメーらに勝ち目はねーんだよ」と冷徹な目つきのまま言った。
 それを聞き、見た議員は黙りこくった。
 それは周りの者も同様に。
 サラキはニッコリとした表情に変えて「さ。始めましょうか」と言った。

48: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/12/21(水) 02:15:21


東京A地区 某所

 車と車との競争。
 先行しているのはユラキ。
 しかし、緑色の覆面は着々と罠を仕掛ける。それをたとえるのなら毒だ。
 ユラキは気づかない。ただ、アクセルを踏むだけ。
 そして、夜は未だ明けず。

49: 名前:カロン (83LTWsJLJQ)☆2011/12/23(金) 10:34:28
 しばらくしてからユラキは気づく。
 自分の目の前の建物が前を遮る障害物のような、まるで“ユラキを邪魔しているような”そんな感じだ。
 しかし、ユラキは勝利の方程式を組立、アクセルを踏み、それらをすきま風の様に交わした。
 それを見た緑色の覆面は自分が負けるのを悟った。
 案の定、この戦いはユラキの勝利で幕を閉じた。

50: 名前:カロン@メリークリスマス(^_^)/ (83LTWsJLJQ)☆2011/12/24(土) 12:03:13
 ユラキは笑みを浮かべながら緑の覆面を見た。
 すると、ユラキの瞳に映ったのは緑の覆面の体が歪んでいき、「シニタクナイ……コンナトロデーーーーー」と言い終わると爆ぜて無くなった。
 文字どおり、姿形が消え去ったのだ。

51: 名前:カロン@レールガンのゲームがムズい… (83LTWsJLJQ)☆2011/12/25(日) 11:01:12
 しばらくしてから、赤い覆面が「ワレワレノショウリジョウケンヲタッセイスルト、ワレワレハハゼテナクナル」と言った。
 それを聞いたユラキは「お前等、一体何者だ!」と眉を歪ませながら言った。
 すると、赤い覆面が「ワレワレハサラキサマノテニヨッテツクラレタアシキシモベダ」と言った。
 それを聞いたユラキは「上等だ!」と言った。

52: 名前:カロン@お姉様ーーーーー (83LTWsJLJQ)☆2011/12/29(木) 01:58:10
 すると、赤い覆面が「デハ、ソロソロケッチャクヲツケヨウデハナイカ。ルールハデスマッチデサンタイニだ」と言った。
 すると、ユラキが「そうか。言っとくがお前がルールを言った瞬間にお前等を斬ったが、それは無効か?」と訪ねた。
 それを聞いた赤い覆面が「ナニッ!」と叫んだ。
 すると、忽ち黄色い覆面が爆ぜ、次に青い覆面が爆ぜた。
 そして、ユラキはニッと笑って「次はお前だ」と言った。
 それを聞いた赤い覆面は「オノレーーーーーーーー」と叫びながら爆ぜた。
 ラントは心の中で呟く。
(ユラキさんはダーク・イーターの中でSSSランクを称号している人物。ちなみにダーク・イーターの中でユラキさん、そして、ユラキさんの兄・サラキさんだけ)と。
 最終決戦は近い。

〈第7話〉…おわり

53: 名前:カロン@超電磁砲クリア! 秋名制覇したい! (83LTWsJLJQ)☆2012/01/09(月) 16:24:08
〈第8話〉
奇襲

某所

 そこには秋太を殺そうとしたダーク・イーターのシュラとその同僚が数人とそして、ユラキとラントが居るのだった。
 余所から見れば一種の暴走族、もしくはヤクザにも見えるだろう。
 しばらくしてからシュラが「それじゃー役者が揃ったことですしサラキを討伐しようじゃありませんか」とやる気なさそうに言った。
 それを聞いたユラキが「で、作戦は正面突破でいいのか?」と訪ねた。
 それを聞いたシュラが「ええ、そうですよ。こちらにはあなた様がいらっしゃるのだから」と答えた。
 そして、「わかった。さっさとかたをつけようぜ」と言った。
 ついに、最終決戦の幕が開けるのだった。

54: 名前:カロン☆2012/02/26(日) 15:43:34


某 部屋

 そこには汗だくの議員とそれとは真逆の冷淡な表情浮かべるサラキの姿があった。
 しばらく間が空き、「やはり無理だ! こんなの無茶苦茶だ! 治外法権を認可しろ? ふざけるな! 東京のC~F地区を寄越せ? おい! クソ餓鬼! テメー調子に乗るな!」と議員・野多が怒鳴り散らした。
 すると、スクッとその場に立って「あんたさー次の選挙で総理大臣のイス狙ってんだって? 無理無理だよー今のままじゃ絶ッッッッ対無理っすね。でもでもー俺の提案を飲んでくれればならしてやるぜ。座っているだけで尊敬される総理大臣様によ」とニヤけながらサラキが言う。
 それを聞いた野多は黙りこくることしかできなかった。
 同様に周りにいる人物も。

55: 名前:カロン☆2012/03/16(金) 15:02:35
 サラキが勝利を確信した次の瞬間……パリンっと窓ガラスが割れた。
 サラキが窓ガラスの方を向いた。
 そして、彼は気づく。自分の目の前に弟・ユラキが居ることに。
 「久しぶりだな。サラキ。」
 「久しぶりだね。ユラキ。」
 二人の人生を賭けた死闘が始まる。

56: 名前:カロン☆2012/03/26(月) 09:39:37


某所

 人生を賭けているのはユラキとサラキだけではない。
 そのほかのダーク・イーターも二人の気持ちと同じ。
 しかし、シュラだけは余裕の笑みを浮かべ「もーこーなったら余裕っしょ。」と言う始末。
 なぜなら、彼は奇襲に成功した思い込んでいるからだ。
 だが、彼らは確かに奇襲に成功した。
 しかし、サラキは奇襲をして来る事を詠めていた。
 だから、彼は“罠”を仕掛けた。
 そして、シュラ達はまんまと引っかかった。

〈第8話〉…おわり

57: 名前:カロン☆2012/04/03(火) 08:50:43
〈第9話〉
ラストバトル! 開幕

 闇人。それは2種類に分けられる悪しき存在。
 一つ目はコアを破壊すれば一瞬で死ぬが、コア以外を攻撃しても効かないコア系。
 二つ目は全体を同時に攻撃しないと死なない全体系。
 そんな存在を喰らうのがダーク・イーターである。
 しかし、今宵は喰らう者同士の喰うか喰らうかの壮絶な死闘が始まるのであった。

58: 名前:カロン☆2012/05/26(土) 16:55:30


某所

 睨み合う両者。一方は笑み。もう一方は怒り。
 同じタイミングで地面を蹴り、殴る蹴るの攻防を繰り広げるユラキとサラキ。
 その攻防の速さは他者には残像すらも見えない。
 そんな光速の世界で二人は笑みを浮かべ、睨み合っていた。


某所・場外

 シュラの背後に迫る黒い影。
 それに気づかない本人。
 そして、彼は数秒で黒い影に飲み込まれ、数分後に遺体となって発見された。
 しかし、その現象はシュラだけではなく、数名のダーク・イーターにも起こった。

59: 名前:カロン@受験生は辛いよ…☆2012/05/27(日) 00:25:21
 それに気づいたのはダーク・イーターの補助役であるホルダーのラントだった。
 ラントは自分の背後に迫る黒い影を何事も無かったかのように交わす。
 しかし、それは他者からの客観論であり、当の本人は必死に交わし、頭の中で出来事を分析する。
(こいつ何者だ? 気配から察して闇人ではない。と言うことは……。)
 ラントは推測を立てる。
 相手がダーク・イーターだと。

〈第9話〉…おわり

60: 名前:カロン@受験生は辛いよ…☆2012/05/27(日) 12:15:08
〈第10話〉
場外乱闘

某所・場外

 向かい合うラントと黒い影。
 すると、黒い影が笑みを浮かべ「よくワシの攻撃を避けたのー。」と言った。
 それに答えるかのようにラントが「あなたはダーク・イーターか?」と訪ねた。
 黒い影の笑みはさらに深くなった。
 それを見たラントは気味が悪くなった。
 しかし、ラントは怯むことなく構える。
 それを見た黒い影が頷き「ワシはダーク・イーターであり指導者・モルコットじゃ。」と答えた。

61: 名前:カロン@受験生は辛いよ…☆2012/06/03(日) 01:23:45
 ラントはニヤけながらもバックに入ってあるナイフを2本取り出して構える。
 それに答えるかのようにモルコットも杖をラントに向けながらニヤけて構える。
 そして、二人の表情は一瞬真剣な顔つきになり同時に地面を強く蹴り、前に飛び出した。
 次の瞬間カキンっという金属音が場外に鳴り響いた。
 それからも何度も何度もナイフと“金属性”の杖が合間見える。
 しかし、死闘は一瞬で終わる。ラントがナイフを大きく降り降ろした瞬間に。
 この時に不利なのはラントである。
 なぜならば、大きな動きをし、スキができるからである。
 それに気づいたモルコットは杖を力強く前に押した。
 これで勝ったと思ってしまったモルコット。これが彼の敗因である。
 モルコットが勝ち誇った瞬間、彼の体は縦に亀裂が入り、視界が徐々に非対照になっていき、体は地面に崩れ落ちた。
 細くするとモルコットの杖も彼の体どうように縦に切れていた。
 このことからラントはモルコットの攻撃より速くナイフを振り降ろしたのだった。
 ラントは勝利の余韻に浸りながら「ギリギリの勝利でしたよ。おじいさん。」と呟いて額に垂れている汗を袖で拭った。

62: 名前:カロン@明日から修学旅行(^_^;)☆2012/06/05(火) 16:45:11
 こうしてラントのラストバトルは終わった。
 しかし、彼がホルダーである限り“この場”のラストバトル以上の困難が襲いかかるであろう。
 しかし、それは神でさえも予想が付かないのであった。

〈第10話〉…おわり

63: 名前:カロン@明日から修学旅行(^_^;)☆2012/06/05(火) 17:04:34
〈第11話〉
史上最強対決……決着!

某所

 狭い空間の一室で刀と刀が斬りあっており、周りには斬撃の竜巻が渦を巻いている状況であった。
 しかし、この戦いに傍観者はいない。
 この部屋いた議員達はとっくに避難していたが、場外にいたモルコットと彼の支配下に置かれたダーク・イーターによって殺された。
 そんなことを気にしている余裕がないユラキはサラキに向けて蹴りを顔面に入れた。
 すると、バゴンっといういびつな音がその場に広がった。
 だが、それとは別の音がその音をかき消した。
 その音の正体はサラキがユラキに放った斬撃の音であった。
 しかし、ユラキもその音と匹敵する斬撃を放ちダメージを負うことはなかった。
 だが、ユラキとは対照的にサラキは左頬にかすり傷を負った。
 これが後にサラキの怒りにふれるとはユラキもこの時は思っていなかった。

64: 名前:カロン☆2012/06/10(日) 01:23:43
 サラキの左頬に血が垂れた。
 それを左手の甲で拭い、横目で血をじっと見ながら「血だ……。」と呟いた。
 そして、全てが吹っ切れたかのようにサラキが「アッハハハハハハハハハハハハハハ……。」と大笑いしながらユラキを見る。
 その視線を発する眼はユラキから見て死んでいた。
 それに気づいたユラキが「やっとスイッチが入ったか。」と眉を顰めつつも口元を緩ませ呟いた。
 ユラキが言った“スイッチ”は本気モードのスイッチではなく、“殺人機”というな危険な存在してはいけないスイッチのことだった。

65: 名前:カロン@今日は振り替え休日(^O^)☆2012/06/11(月) 09:38:06
 笑いながら地面を蹴り、ミサイルのようにユラキに襲いかかるサラキ。
 だが、そんな彼を見ても余裕のユラキはサラキ同様に地面を蹴る。
 次の瞬間ガキンッという効果音がその場に響き渡った。
 刀と刀が斬り合い、押し合い、殺し合う。
 そんな攻防が繰り返されてきたが次の一瞬でケリが着いた。
 その一瞬はユラキが右膝で跳び蹴りをする動作をしながら本命は左足で回し蹴りをサラキの顔面にクリーンヒットをさせることだった。
 しかし、それは空しくも空振りし、サラキの左足がユラキの顔面を覆った。
 が、それも空しく空振り結局は刀と刀が交わり、その後にお互いに後ろに下がって最後の一太刀を全力で振り合うのだった。
 そして、シルエットがお互い斬られたような形になったのだが……サラキだけ斬られたのだった。
 こうして兄弟対決は幕を閉じたのだった。

〈第11話〉…おわり

66: 名前:カロン☆2012/07/08(日) 03:43:21
〈第12話〉
決着の果てに

 ユラキは何事も無かったかのようにその場を立ち去ろうとするが実際は今まで以上の労力を使い、力は底を尽いていた。
 彼を普通に見れば無傷だが、精神的にはそこに倒れているサラキよりもズタボロで少しでも触れたら粉々になって崩れてしまう皿の状態と同じなのだ。
 ユラキが階段を降りようとした時「待ちやがれ……神々は全員……俺たちが殺した。だから……結局お前達がしたことは……全て無駄だったんだよ。アハハハハハハ……。」とサラキが言った。
 その事を聞いたユラキは「んな事わかってんだよ。それでも俺達は神様達が生きていることを信じたかったんだ。」と俯きながら言い、その場を立ち去った。
 その姿を見た後、サラキは目を瞑り永遠の眠りについた。
 結局、何故サラキ達が犯罪を犯したのか。この戦いでユラキ達が何を得たのか。全てが明るみになることも無く、闇という名の迷宮に入っていった。

〈第12話〉…おわり

67: 名前:カロン☆2012/07/10(火) 17:08:49
〈最終話〉
それぞれの人生

 誰もが己の道を行き、壁にぶつかり悩みんだり、挫折したりし諦めてしまう人達もいる。
 しかし、彼は諦めるどころか立ちふさがる壁を壊していく。
 それは最後の一人となったダーク・イーター、最強の称号を得たホルダー、一度死に蘇った少年、そんな少年を己の刀で守ると誓った少女。
 そんな彼らの物語は終わらないが、やがて幕を閉じる。
 しかし、そんないつかの日が来ることを知りつつも今日も彼らはイバラ道を歩むのだった。

〈最終話〉…おわり

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年08月11日 08:26
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。