51.ヒュンマ・キーグル
1813村

ソーローじゃねーし!ドーテーだし!!…なんかいらねー情報まで口走っちまった気がする。

名前:ヒュンマ・キーグル(Hymma Kieghl)
性別:男
種族:鳥人
身長:120cm
年齢:51歳/外見8歳
学年:1年生
クラス:ドラゴニア

オレはヒュンマ。…え?どう見ても12にも満たない子供だろって?うるせー鳥人は成長が遅いんだよ。…まぁオレはその中でも遅いほうだけど。とりあえず入学できる年齢は超えてるから文句ゆーな。
勉強はそんなにできるほうじゃねーけど、運動神経と飛行術だけは誰にも負けねー。アソシエのチームに入ってて、1年だけどレギュラー入りしてる。そのうちエースになんて言われてるみたいだけど、オレが目指してるのはこんな学園のチームのエースなんかじゃなくってもっと上のプロだから。ちっちゃいからってナメんなよ。

…あと、2つ上の学年にねぇちゃんがいる。クラスはロゼットだけど、ウィンガルのヤツら差し置いていつも学年トップだからそっちのが有名かもな。
たまにねぇちゃんに会いに窓から女子寮に忍び込んだりしてるけど…せんせぇ達には告げ口すんなよ。ねぇちゃん以外には会ってねーんだからいいだろ。

そんなとこだ。擦り合わせしたいヤツは来いよ。オレからは行かねー。
じゃーな!アソシエの練習行ってくる!



父は事故で死んだ。保険金は下りたが、その事故で高価な機械まで巻き込んで壊してしまったらしい。その責任を取らされて、保険金で補っても足りないほどの膨大な借金を負った。
元々貧しかった家計は轟々と燃えた。
母はそれを何とかしようと、働きすぎてやがて倒れた。重い病を患った。その薬代もひどく高くついた。

兄はその借金を返すため母の薬代を稼ぐため、そして自分達を学校に行かせるために、幼くして働きに出た。
働いたところで到底子供が稼いで返せる額じゃない。だから彼は引き替えにした。その身体と自由を。
生涯労働に費やすために。

だから姉は目指す。立派な医師になると、母の病を治すために。
だから自分は目指す。一流のアソシエ選手になると、兄を助けるために。
ただ稼ぐだけじゃ足りない。欲しいのは名声ではなく莫大な年俸。自分にはそうなれる素質があるはずだから。

――スポーツを純粋に楽しむ心も、活躍したら喜んでくれる人がいて、その人を喜ばせたいと思う気持ちも昔はあった筈だけれど、
今はもうほとんど忘れてしまった。

*

ハシュの弟です。
この世界のハシュは魚人。人魚ではないいめーじ。かといって頭が魚なアレでもなく…なんか手足が鱗っぽくってエラがついてるとかそんくらいの…()
ついでに姉のプリナは花人。兄弟で種族ぜんぜん違うのアリなのかって…そこはまぁなんかきっと親が…獣全般とか自然全般の精霊とか、そういうアレだったんだよ(?)

類稀な運動神経の良さという素質を見込まれドラゴニアに分けられたが、いつもはナメられないように馬鹿にされないようにと気を張って強がっているだけで実際のところはけっこう甘えんぼうで泣き虫。嫌なことがあると姉の元へぐずりに行く。
しかしわりと負けず嫌い、こと運動に関することは一番になりたがりなのは表向きの性格と同じで、そのための努力も惜しまない。
兄が懸命に働いて行かせてもらっている学園なので、アソシエ以外の学業も疎かにはしない。そのせいで過労というか頑張りすぎ気味な部分もわりとある。たぶんそれがキーグルの血なんだとおもう(?)

*

一人称は人前では「オレ」、身内の前では「僕」
他者の呼び方は基本名前呼び捨て、教師には「名前+せんせぇ」。ハシュのことは「ハシュにぃ」、プリナのことは「ねぇちゃん」。
最終更新:2021年08月18日 13:28