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見通し

ここの人工知能(何か名前があった方がやりやすいな)は、PC上で動くプログラムである。
人工知能は、使える情報は全て使う。そして、人が扱える範囲と同様の出力を持つ。

入力として、今起動しているアプリケーションにあるテキスト、PC上のテキストを取得する。
大抵の場合、どこから取得したテキストなのか分からないと意味がないので、それも同時に取得する。
また、人工知能に対して送られたメッセージも取得する。これはユーザからの命令や会話などが入る。出来れば音声入力もあると良い。

アプリケーションが使用しているテキストはこれで取得できるのだが、ユーザが絵などを書いていて、手書きで文字を入れたりすると、それは認識できない。これも取得したいので、画像認識の技術が待たれるところである。

出力は、PC上のファイル、アプリケーションとなる。基本的に、ユーザの発信する信号と同じものを送れるようにする。テキストだけでなく、ポインタの移動や、ゲームパッドなどの入力も含む。また、ユーザとの対話のために、自らのインターフェイスも持つ。

拡張されたサールの部屋

サールの部屋というのは思考実験の一つである。アメリカの哲学者のサールが、何か怪しげな部屋に閉じこめられる。そこで、生活に必要なものと、分厚い指示書を渡される。

この部屋にはしばしば、中国語のメッセージが入れられる。サールはこれを理解できないが、指示書に従って、メッセージに対する返事を書けば良いことになっている。
部屋の外にいる人は、部屋の中で何が行われているかは分からない。だが、中国語で書いた質問に、正しい回答が返ってくる。すると、外からは、中に中国語の理解できる人がいると思うわけだ。

こういう話で、外からは理解しているように見えても、中を開けてみると、文章を理解していないんだよ、という説明をしている。ここでは、哲学的な問題は置いといて、この部屋を実際に作れるのかを考える。

もちろん、部屋の代わりにPC、サールの代わりに人工知能を入れるわけだ。生活に必要なものは電気だろうか。さておき、問題は指示書である。
サールの部屋で使われている指示書は、どんなメッセージが来ても、適切に返事が出来るように作られている。なんかとても実現できなそうである。

出来ない理由は主に2つ挙げられる。一つ目は、意味の問題。文章の意味は、その状況によって変わりうるのだ。もう一つの問題は、新しい言葉が来たとき。まさか、新しい言葉のつくりまで指示書に書かれているわけではあるまい。

前者に対する解答は、文章以外の情報を出来るだけ集めること。文章相互の関係も分かると良い。

後者に対する解答は、意味を推理して、指示書に新しいページを書き加えることだ。

人工知能は、この2つがちゃんと行える環境にいる必要がある。

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最終更新:2007年08月05日 09:04