京都では、観光客が一条と七条を聞き間違えて混乱するのを避けるため、市バスのアナウンスで七条は「ななじょう」と発音される。一条通りと七条通りは3kmも離れているので、混乱すると大変なことは確かである。 しかし、京都人には七条を「ななじょう」と発音するのは違和感を感じるものらしい。京都での正しい七条の発音は「ひちじょう」であり、上と下の歯をかみ合わさずに発音する。ウソだと思うなら、京阪電車で「次は ひちじょう、ひちじょうです」というアナウンスを聞けばよい。
では、京都人は一条と七条を聞き間違えることがないのか。正解は、聞き間違える機会がないよう、京都の地名ができあがっているので、間違える具体例が存在しない。
| 混乱しそうな一条 | 西大路一条 | 千本一条 | 堀川一条 | 烏丸一条 | 河原町一条 | 川端一条 | 東山一条 | 白川通一条 |
| 混乱しそうな七条 | 西大路七条 | 千本七条 | 堀川七条 | 烏丸七条 | 河原町七条 | 川端七条 | 東山七条 | 白川通七条 |
| 実際に使われる一条 | 北野 | 千本中立売 | 一条戻り橋 | 烏丸中立売 | 府立医大 | 川端東一条 | 東山東一条 | 浄土寺 |
| 実際に使われる七条 | 西大路七条 | 千本七条 | 堀川七条 | 烏丸七条 | 河原町七条 | 七条京阪 | 東山七条 | 七条では白川通は存在しない |
つまり「いちじょう」と聞こえたら、それは「ひちじょう」の聞き間違いである可能性が非常に高い。それは、一条通りより七条通りのほうが主要な道路ということもある。 河原町通り以西では、「いちじょう」は「ひちじょう」の聞き間違いである。一条戻り橋という例外はあるが、七条戻り橋は存在しないので、「ひちじょう戻り橋」は「いちじょう戻り橋」の聞き間違いと断定できる。川端以東では、一条は必ず東一条となるので、東一条と七条を聞き間違えることはない。