QObject Class
Qtオブジェクトモデルのベースとなるクラスである
公式ページ
備考
プロパティ
objectName : [[QString]]
オブジェクトの名前を取得及び設定する
デフォルト値は空の文字列です。
QString objectName() const
オブジェクト名を取得する
void setObjectName(const QString & name)
オブジェクト名を設定する
void objectNameChanged(const QString & objectName)
オブジェクト名が変更された場合に発行されるシグナル
非静的メンバ関数
コンストラクタ
QObject::QObject(QObject * parent = 0)
指定された QObject オブジェクトを親に持つ QObject オブジェクトを作成します。
親のオブジェクトが破棄される場合、すべての子も同時に破棄されます。
parent にNULLを指定すると、親を持たない QObject オブジェクトを作成します。
デストラクタ
QObject::~QObject() [virtual]
このオブジェクト及びすべての子オブジェクトを破棄します。
このオブジェクトのシグナルとの接続は自動的に解除されます。
このオブジェクトの未処理のイベントはイベントキューから削除されます。
しかし、直接削除するより deleteLater() を使用するほうがより安全です。
メソッド
オブジェクトの情報を取得する
void QObject::dumpObjectInfo()
このオブジェクトの情報をダンプします。
この関数はデバッグモードの場合のみ機能します。
void QObject::dumpObjectTree()
このオブジェクトが持つツリー構造をダンプします。
この関数はデバッグモードの場合のみ機能します。
QList<QByteArray> QObject::dynamicPropertyNames() const
setProperty() を使用して動的に追加されたすべてのプロパティの名前をリストで返します。
オブジェクトツリー
T QObject::findChild(const QString & name = QString(), Qt::FindChildOptions options = Qt::FindChildrenRecursively) const
指定した名前を持つ子をこのオブジェクトのツリーから検索し、型Tにキャストして返します。
見つからない場合は0を返します。
名前を指定しない場合はすべてのオブジェクトにマッチします。
2個以上の子がマッチした場合、最もこのオブジェクトから浅い位置にあるオブジェクトを返します。
それらが同じ深さの場合は、どのオブジェクトが返されるかは未定義です。
QList<T> QObject::findChildren(const QString & name = QString(), Qt::FindChildOptions options = Qt::FindChildrenRecursively) const
指定した名前を持つ子をこのオブジェクトのツリーから検索し、マッチしたオブジェクトを型Tにキャストしてリストで返します。
見つからない場合は空の QList<T> オブジェクトを返します。
名前を指定しない場合はすべてのオブジェクトにマッチします。
QList<T> QObject::findChildren(const
QRegExp & regExp, Qt::FindChildOptions options = Qt::FindChildrenRecursively) const
正規表現で指定した名前を持つ子をこのオブジェクトのツリーから検索し、マッチしたオブジェクトを型Tにキャストしてリストで返します。
見つからない場合は空の QList<T> オブジェクトを返します。
QList<T> QObject::findChildren(const
QRegularExpression & re, Qt::FindChildOptions options = Qt::FindChildrenRecursively) const
正規表現で指定した名前を持つ子をこのオブジェクトのツリーから検索し、マッチしたオブジェクトを型Tにキャストしてリストで返します。
見つからない場合は空の QList<T> オブジェクトを返します。
const QObjectList & QObject::children() const
子オブジェクトのリストを返します。
QObjectList クラスは QObject* を型に取る QList 型をtypedefしたものです。
typedef QList<QObject*> QObjectList;
リストの順番は追加された順番になっています。
但し、順番は QWidget の子クラスで raise() または lower() した場合は変更されます。
bool QObject::inherits(const char * className) const
指定した名前のクラスを継承している場合はtrue、そうでない場合はfalseを返します。
自身のクラス名でもtrueを返します。
オブジェクトがあるクラスのインスタンスかどうかを調べるにはqobject_cast<Type *>(object)を使用してください
bool QObject::isWidgetType() const
このオブジェクトがQWidget クラスを継承している場合はtrue、そうでない場合はfalseを返します。
inherits("QWidget") と同じです。
bool QObject::isWindowType() const
このオブジェクトがQWindow クラスを継承している場合はtrue、そうでない場合はfalseを返します。
inherits("QWindow") と同じです。
QObject * QObject::parent() const
親のオブジェクトに対するポインタを返します
void QObject::setParent(QObject * parent)
親のオブジェクトを設定します
メタオブジェクト
const [[QMetaObject]] * QObject::metaObject() const [virtual]
QObject クラスを継承しているクラスに関する情報を含むメタオブジェクトを返します。
const QMetaObject QObject::staticMetaObject
クラスに関するメタオブジェクトの変数を持っています
QString QObject::tr(const char * sourceText, const char * disambiguation = 0, int n = -1) [static]
指定した文字列の翻訳された文字列を返します。
同じ文字列でも場合によって異なる意味で使用されている場合はそれを区別するために追加の文字列を指定します。
QVariant QObject::property(const char * name) const
指定した名前のプロパティの値を返します。
そのような名前のプロパティが存在しない場合は、返される値は無効です。
利用可能なすべてのプロパティに関する情報は metaObject()及び dynamicPropertyNames() によって取得できます
bool QObject::setProperty(const char * name, const QVariant & value)
指定した名前のプロパティに値を設定します。
プロパティがQ_PROPERTYマクロを使用して定義されていて成功した場合はtrue、そうでない場合はfalseを返します。
Q_PROPERTYマクロを使用して定義されておらず、メタオブジェクトにリストされていない場合、動的プロパティに追加してfalseを返します。
プロパティを削除する場合は無効なQVariantを指定してください。
動的なプロパティは_q_で始まります。
QThread * QObject::thread() const
void QObject::moveToThread(QThread * targetThread)
最終更新:2014年08月25日 01:58